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「氷肌玉骨」とはどんな意味?どのような人を指す言葉?

  • 2024.9.7

「氷肌玉骨」は、美人の例えとして使用される四字熟語です。 では、どのような美人をあらわしているのか、ここでは「氷肌玉骨」の意味や成り立ちなどについて解説します。

「氷肌玉骨」とは

 

ここでは「氷肌玉骨」の意味について解説していきます。

人の例えとしての「氷肌玉骨」

「氷肌玉骨」は、美しい女性を形容する際に使用されます。

「氷肌」は、透明な氷のように清らかな肌を例えた言葉。 「玉骨」は、玉のように美しい骨という意味合いで、高貴な人や美人の骨を例えた言葉となっています。

転じて、非常に美しい女性の容姿を例える表現となりました。

植物を指す「氷肌玉骨」

「氷肌玉骨」は、美しい梅の例えとしても使用されます。 なぜ梅の例えとされるのか、その理由については諸説ありますが「梅の花=寒さの厳しい時期に咲く白い花」というイメージから来ているとされています。 その説では、氷肌が梅の花、玉骨は梅の幹枝を表しているとされます。

「氷肌玉骨」の由来

 

「氷肌玉骨」の由来となったのは、古代中国の詩の一節だとされています。

出典は後蜀の後主「孟昶」の詩

十国後蜀の皇帝「孟昶」が詠んだ詩『避暑摩訶池上』が出典とされています。

『避暑摩訶池上』には「冰肌玉骨清無汗 水殿風来暗香暖」という一節があります。 「氷肌玉骨」は、この詩文から来た四字熟語とされています。

ちなみに「冰肌玉骨清無汗 水殿風来暗香暖」は「氷のように透き通る肌、そして玉のような美しい骨を持つ美しい女性は清らかで汗をかかない。水辺に建てられた屋敷には風が吹きほのかな花の香りが暖かに漂っている。」ことを意味します。

美しい人の比喩となる言葉

 

ここからは「氷肌玉骨」と同様に美しい人物の比喩となる言葉として「明眸皓歯」「沈魚落雁」を紹介します。

明眸皓歯

「明眸皓歯」は、美人の形容として使用される四字熟語のひとつです。

美しく澄んだ目元と白く美しい歯並びの意から来た言葉です。 「明眸」は美しく済んだ瞳、「皓歯」は白く美しい歯並びをそれぞれあらわしています。

非業の死を遂げた楊貴妃を偲んで唐の詩人「杜甫」が作った詩が由来とされ、もとは楊貴妃の美貌を形容した表現でした。

沈魚落雁

「沈魚落雁」は、魚や鳥も恥じらって身を隠すほどの美人という意味です。 『荘子-斉物論』の逸話に、人間の基準での美人を見ても魚や鳥は逃げるだけという価値の相対性を表した語句でした。

その意味が転じたことで、魚や鳥ですら恥じらって逃げてしまうほどの美人の例えとして用いられるようになりました。

まとめ

「氷肌玉骨」は美人の形容として使用される四字熟語です。 「氷肌」は透明な氷のように清らかな肌を、「玉骨」は高貴な人や高潔な人の骨をそれぞれあらわしています。

その2つの言葉を組み合わせたことで、美しい女性という意味合いで用いられるようになりました。

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