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恐るべし愛情無双!! 恋愛に奥手なアラサーが年下イケメンから熱愛されて… こじらせ女子の真面目で不器用なラブコメ

  • 2024.9.6

今やひとりで生きていくことを選択する人も多い時代。恋愛なんてコスパの悪いことは必要ないのだろうか。恋人やパートナーが不要とも言える時代にそれでも愛し愛される「恋愛」を望むことは贅沢なのか……。

『雪と墨』(KADOKAWA)で転生者×タイムトラベラーの物語を描いたMarita先生の最新作『やぶさかではございません』(KADOKAWA)は、こじらせアラサー×年下男子の不器用ラブコメディだ。

実ったと思った初恋はあっという間に散り、心の傷を埋めるように勉強や仕事、趣味に没頭し、恋愛から遠のいてしまった不思議麻衣(ふしぎまい)。しかし、心の穴は未だに埋まらない。心機一転新天地へと越してきた麻衣が出会ったのは、距離感がおかしい年下男子の上下亮(かみしもりょう)。トラウマを乗り越え距離を縮めていくふたりの姿が描かれる。

「卑下は不幸への扉」と分かっていながら、自信のなさからつい疑ったり卑下してしまう麻衣。そんな彼女の言動は、こじらせアラサーなら共感必至だ。それでも真面目でまっすぐ一生懸命な麻衣の魅力は、周囲の人々だけでなく読者の心も掴んでいく。

クールに見えて麻衣のこととなると喜怒哀楽が出まくってしまう亮と、そんな亮に翻弄されながらも素直さ全開の麻衣。ふたりの不器用で可愛すぎるやり取りは、オトナ女子に胸キュンを届けてくれる。

心の声ならぬ「心の表情」がだだ漏れる麻衣の表情は必見! 各話のカラー表紙はポスターのような美しさを誇り、登場人物たちの珍しい苗字がファンタジー的な雰囲気を醸しだす。Marita先生の作品ならではの魅力を堪能できるのも嬉しい。

仕事ができる大人であっても、恋愛でしか埋められない心の穴があることに気がついた麻衣。彼女は愛し愛される恋愛ができるのか。不器用なアラサー女子と年下男子の幸せを願わずにいられない! ぜひふたりの可愛すぎるやり取りをご自身の目で確かめて欲しい。

文=ネゴト / Ato Hiromi

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