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夏休みが終わっても図書館にいる女子生徒 声をかけないスタッフの姿に「優しい世界」

  • 2024.9.6

老若男女を問わず、さまざまな人が訪れる、街の『図書館』。

本を読んだり、勉強をしたりと人によって目的は異なりますが、基本的に誰でも利用可能な施設です。

羊の目。(@odorukodomo8910)さんは、街の図書館を舞台にした創作漫画をSNSに公開しました。

『秋の図書館』

夏休みが終わったことで、利用者が減り、閑散としていた図書館。

ある日、女性スタッフの片瀬さんが、館内で学生服を着た女の子を見かけました。

付近の学校が始まっていることを知っていた片瀬さんは、女の子を心配し、声をかけようとしますが…。

親切心で、女の子に「どうしたの?」と聞こうとした片瀬さんを止めたのは、同僚の若葉さんでした。

実は若葉さんは、過去に『図書館』に救われたことがありました。

学生時代、いじめられていた経験があり、心がつぶれそうになっていた若葉さん。そんな時、誰にも干渉されず、他人に怯えることもない図書館の存在が救いだったといいます。

若葉さんが、過去の自分と、1人でいる女の子を重ねたのかは分かりません。ですが、女の子をあえてそっとしておくことにより、図書館を『安心できる場所』にしてほしかったのでしょう。

投稿には、たくさんのコメントが寄せられました。

・分かります。自分も声をかけられたら、行けなくなります。

・見守るだけでもいいことはありますからね。放っておくのも優しさでしょう。

・私はお節介焼きだから気を付けなきゃ。

・優しい世界。心が震えました。よかれと思った行いが、よくない結果を招くこともありますよね。

図書館という場所が「私を生かしてくれた」と語る、若葉さん。

その思いは、女の子には届いていないかもしれませんが、彼女の居場所を守っていることにつながっています。

若葉さんのように見守る人がいるからこそ、『誰にも邪魔されない空間』が維持できているのかもしれませんね。

[文・構成/grape編集部]

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