世にも珍しい天神様の立像がご祭神！？　札幌八幡宮にてランパンプスが合格祈願！

受験生を“みんな“で応援！『おうえんしナイト』

全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は北海道北広島市にある「札幌八幡宮」にやってきました。日本に3体しかないという菅原道真公の立像を有する札幌八幡宮にてランパンプスが合格祈願してまいります。

――さて、それでは境内に入って神職の千葉さんと小泉さんにお話を聞いてみましょう。

千葉：神主の千葉です。

小泉：小泉と申します。

ランパンプス：よろしくお願いします。

小林：早速ですが、札幌八幡宮の御由緒と創建の歴史を教えていただけますか？

千葉：元々は函館八幡宮を代々守っていたんですけど、明治4年の大教宣布の詔で世襲が一旦中止になり札幌に来たという経緯がございます。

小泉：明治の時代に今でいう中央区に金刀比羅教会という小さい教会があったんですけれども、そこが借地でして、その期限が来た昭和52年に、こちらに移転してきました。元はここ何もない場所だったんですよ。

小林：祀られている神様はどういった神様なんでしょうか？

小泉：当然、八幡様になりますね。他にも、秋葉大権現様、梅宮の大神様、菅原道真様を祀っています。秋葉大権現様は五穀豊穣の神様ですね。

千葉：八幡の神様っていうのは、家庭内平穏や勝負の神様になります。

小泉：特に有名なのは武運、勝負運ですね。

小林：道真公の立像(りゅうぞう)は日本に3体しかないとサイトに書いてありましたが？

寺内：ということは世界、いや、地球に3体ってことですよね(笑)。

小泉：まあ、そういうことですね(笑)。

小林：基本的に道真公の像は座ってらっしゃる中で、立っている理由はあるんですか？

小泉：そこがわからないんですよ。珍しいのは間違いないんですが。

千葉：諸説あるんですが、道真様が北海道に旅してきたような服装をしてらっしゃる像だという説がございます。

寺内：ちょい厚着してるみたいな？ 寒いし（笑）。

千葉：当時の「遠征、旅に行く恰好」というのが、あの出で立ちなんです。

寺内：北海道に3体あるんですか？

小泉：日本全国に散らばっていて、1体は個人さんのところにあるらしいですね。

小林：めっちゃ高そう！

小泉：もう一体は行方不明になっています。

寺内：ルパンとかに出てくるやつだ！ 闇ルートで取引されたり(笑)。

千葉：幻の道真公立像ですね(笑)。

小林：そういえば道真公って北海道に来たことあるんですか？

小泉：どうなんでしょうか。時代を考えると来ていないと思いますけれど。

千葉：有名な話ですが、道真公には右大臣様から左遷させられて、怨霊となり不幸があったから祀られたという経緯があるので、その後に出来た像かと思います。

小林：道真公をお祀りしているということで、札幌の受験生が合格祈願で来られるんですか？

小泉：札幌だけでなく、恵庭、千歳、遠方だと帯広や、道外の方もたくさん来られますよ。

寺内：道外の方も！

千葉：受験の他にも資格試験関係の方も多く来られます。

寺内：ちなみに札幌から帯広ってどれくらいの距離なんですか？ 自転車で行けたりしますか？

千葉：車で2時間半ですね。だから自転車では10時間くらいかかっちゃう（笑）。

小林：イメージ的には東京から浜松ぐらいかな。

寺内：マジ！？

寺内：北海道は神社仏閣が多いんですか？

小泉：そんなこともないと思いますよ。当然、東京都のほうがいっぱいあります。

小林：次元が違うぐらいありますよね。僕も北海道の釧路出身なんで上京した時はこんなにあるんだってびっくりしましたもん。

小泉：釧路には釧路八幡宮がありますよね？

小林：釧路八幡宮には毎年初詣行ってました！ 僕が言うのも変ですが北海道の受験生って、あんなに寒いのによく祈願に行けますよね（笑）？

寺内：道民以外にはその寒さがわかんない（笑）。

小林：マジ寒いんだって(笑)。初詣もたくさんの方が来られるんですか？

千葉：初詣はものすごい人数の方がいらっしゃってくださいます。

寺内：実際、その時期は雪で出歩くのも大変そうですよね？

小林：油断したら一発で身体壊しますからね。僕も毎年初詣行ってたけど、なんで行けてたんだろう(笑)。

寺内：道民の初詣事情に疎くなってるんだ(笑)。

小泉：実は、札幌はあんまり雪が多くはないんですよ。お正月は雪が積もらないことが多いですし。

千葉：それに北海道の人は吹雪じゃなければ別に平気なんですよね(笑)。

小林：おかしくなっちゃってるんだよ(笑)。東京とは比にならないくらい寒いからね。

寺内：特徴的な合格祈願のお守りや絵馬はあるんですか？

千葉：合格絵馬がありまして、ご参拝来ていただいた方が、その場で書いて、絵馬堂という木作りの小屋の中に入って自分で結んでいただくんです。

小林：絵馬堂って珍しいですよね？ 北海道特有のものなんですか？

小泉：寒いからですかね(笑)？

千葉：お守りもいろんな種類があって、オリジナルのもあるんですけれど、なくなり次第終わりになってしまいます。他にも、お守りではないですが、無料御祈祷用紙というものがあります。

寺内：フリー祈祷ってことですか？ 初めて聞いたんですけど！

千葉：神社に来て、中に入って御祈祷するのが一般的だと思うんですけど、ご自身でご自由に内容を書いていただき「お願いします」と箱に入れていただいて、次の日、私たちが拝見してご祈祷するんです。

寺内：祈祷って家内安全とか必勝とかに〇を付けてお願いするじゃないですか。無料祈祷用紙にはどんな文言を書くんですか？

千葉：学問に関しての用紙があるので、そこに受験日、受験方法、試験内容を書いていただく形ですね。

寺内：もし近所にフリー祈祷があったら僕は毎日行きますよ！

小林：神様も「また来た、また来た」ってなるよ(笑)

小泉：でも、毎日来れば、神様は「今日も来たの」って喜んでくれると思いますよ。

寺内：フリー祈祷や、道真公を祀るようになったことも含めて、地域の方の「こういった祈願をしたいからお祀りしてくれないですか？」みたいな意見があって広がっていったんですかね？

小泉：それはあると思います。ご要望があって、そういうところへ出向いて行って、例えば勧請(かんじょう)して、お迎えしたり、儀式的に取り入れてる間に神様が宿ってくださるという場合もあります。

寺内：素敵ですねー！

小林：立像はどのような経緯でこちらにきたんですか？

千葉：立像の入手経路やタイミングは公にはなっていなくて、私たちもどうしてここに立像があるかわかっていないんですよ。

小林：古いものなんすか？

千葉：かなり古いと思われます。

小泉：写真の裏に年度が書いてあるんですが、宮司しか触れることができず、我々は触れらないのでわからないんです。さすがに「ちょっと裏見せてください」ってわけにはいかないですしね。

寺内：不動明王さんがいたり、権現さんがいたり、神仏習合の名残をすごい感じますよね。

千葉：さすが神社検定3級！ 勉強していますね(笑)。実は、今の宮司のお母様が霊感のある方で「この場所に作りなさい」という神様からのお告げがあって、ご祭神を祀ったんですよ。

小林：除霊の守りがあるっていうのは、その関係ですか？

小泉：私から見ても宮司のお母様は霊感がある方でしたので、そういう流れでお作りになったんです。購入された方にはお清めの塩もお渡ししております。

寺内：除霊お守りってあんま聞かないですよね。あと気になるのは大きい「感謝」なんですけど、こちらはどういった由来のものなんですか？

小泉：青柳美扇さんという書道家とタレントをやってらっしゃる方がいて、夏の祭りで来ていただいて、イベントでその場で書いていただいたんです。

小林：お神輿もありましたけど、夏祭りは大々的にやるんですか？

小泉：コロナ禍で5年くらい開催していなかったんですけど、今年、久しぶりにやるんですよ。

寺内：地域の方との交流は大切ですよね。

小泉：ただ、5年間出来ていなかったので、高齢化が進み、歩けない方も増えて、手伝いに来てくれる方が減り、規模が小さくなってしまいそうなこともあり、手探り状態ですね。

寺内：5年で浦島太郎状態になっちゃったんだ。いや、でもここから世代が変わって、若い方に引き継いでもらえたらいいですよね。

小泉：また大きくしていってくれればと思っています。

小林：最後に受験生へのメッセージをいただけますか？

千葉：神様は皆様を見守っているので、良いことをすれば良いものが返ってきますし、悪いことをすれば悪く返ってくる。学問も一緒で、やればやるだけ神様はそれを見て助けてくれますので、努力することを忘れずに頑張っていただきたいです。やはり神様に直接、ご挨拶していただくのが一番良いので、受験の前に一度、できれば札幌八幡宮に来てほしいですね(笑)。

寺内：道民、そして道民以外も是非！

千葉：遠方の方向けにネット通販もやっており「合格6点セット」というのを扱ってるんです。

小林：北海道直送ですね。脚が折れてる訳アリのカニをつけましょう（笑）。

寺内：深夜の通販番組じゃん（笑）。あ、でもすごい！ だるまも立像もある！

千葉：こちらは単体では買っていただくことができないんです。

寺内：ハッピーセットみたいにおもちゃ単品では買えないよって(笑)。

小泉：まあ、そうですね(笑)。

小林：めっちゃ可愛いっすね。

寺内：鉛筆も素敵！ 梅が書いてある！

小泉：昔は神社の名前などが入ったんですけど、今は試験場には字が入ってると持ち込めないんですよ。

小林：これなら可愛いって理由で買う人もいますよね。デザインが超可愛いですもん。

小泉：いるんですかね？ 盛り上げてくれてありがとうございます（笑）。

小林：だるまの後ろに校名と名前を書いてくださるんですか？ 八幡太郎殿……珍しい名前の方いるんだな。

小泉：(笑)。こちらに○○高校や○○大学と書きます。

寺内：書いてもらえるの嬉しいっすね。絵馬は神社に飾るイメージありますけど、通販で届いたらどうしたらいいですか？

千葉：返送用の封筒に切手を貼ってお送りしてるので、書いたらポストにそのまま出していただければ。

寺内：もしかして、絵馬堂に飾ってもらえるってことですか？

千葉：はい。結ばせていただきます。

寺内：すごい！ 安心！

小林：お前金もらってんの(笑)？

寺内：だって、絵馬が来ても、どうしたらいいか気になるじゃん。でもご安心ください（笑）。 発送用の封筒を無料でお付けします！

小林：うるせぇんだよ！ まだ、メッセージをいただいている途中なんだよ！

小泉：(笑)。一生懸命勉強していただいて、頑張っていただきたいです。勉強しないで神様にお願いしても少々、失礼になりますので(笑)。やっぱり努力してから参拝に来ていただきたいですね。

小林：で、こちらも買っていただくと！

小泉：そこは「買って」とは言わないですけどね(笑)。

小林：本日はありがとうございました(笑)。

――菅原道真公もお祀りしている札幌八幡宮で御参拝させていただきましたがいかがでしたか？

小林：まず、拝殿が綺麗でしたね。道真公の立像も珍しいですよね。僕、北海道人なんでよく思うんですが、北海道と呼ばれるようになってからまだ150年かそこらじゃないですか？ だから、本州の神社とかお寺さんとか行くと何百年、何千年前です、とかいつもビックリしてるんですよ。

寺内：400年でも若造って言われたりするもんね。

小林：北海道の中では五稜郭とかでも古い方だからね。だからどういう経緯でこういう神社が建つんだろうなって興味あって……でも、あんまわかんねえって言われちゃった（笑）。

寺内：北海道の独自の風習も吸収されてんだろうね。

小林：北海道の人って宗教等に対して、寛容というか大らかみたいな事おっしゃっていて、確かにうちの親もそうだなって。私が死んだら船から海に撒いてくれって言うのよ。

寺内：お墓に入れてみたいなのはないんだ。

小林：宗教観やこだわりが強くない人も多くて、そんな北海道での神社のあるべき姿を感じましたね。

寺内：だからこそ八幡宮って名前で、道真公が祀られてたり、秋葉大権現だったり、いろんな要素が入ってるんだろうね。でも、北海道ってなかなか来にくいじゃない？ だからこそ6点セットで発送してくれるのは嬉しいよね。返送用の絵馬封筒までついて。

小林：買いだね（笑）。

寺内：分割手数料は千葉さんが負担してくれます！

小林：好き勝手言ってたら怒られるぞ(笑)！

寺内：つまりですね！ みんなの願いを取り入れてどんどんおっきくなっている神社でしたということです。札幌在住、いや、北海道在住、いや！ 日本全国からぜひご参拝ください！

小林：北海道まできたのに締めが全く面白くねえじゃん（笑）。

札幌八幡宮は日本に3体しかない貴重な菅原道真公の立像を祀る「八幡宮」なので、受験以外での御祈祷もできる神社です。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてください。

さて、次回の『おうえんしナイト』は酪農学園大学にて取材をしてまいります。ご期待ください！

<札幌八幡宮>
住所：〒061-1268 北海道北広島市輪厚中央5丁目3番16号

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