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メイクを落とさず床で寝る…?意外とうっかりな松井玲奈さんの独特な美容法とは【連載開始記念インタビュー 後編】

  • 2024.9.6

俳優・小説家として幅広く活躍している松井玲奈さん。

オレンジページnetでは、8月31日から美容をテーマにした松井さんのエッセイ「松井玲奈のうっかり美容道」の連載がスタート!
美容ビギナー時代のお話をうかがったインタビュー前編に続き、後編は食事や運動習慣など、美容にかかわる現在のライフスタイルについておききしました。



――美容と健康には、食、睡眠、運動が大切といわれますが、松井さんの食生活はどんな感じですか?

おなかいっぱいまで食べる、が苦手ですね。腹八分でもちょっとしんどい。おなかがすいたな、と感じたときに、ちょこちょこと食べている感じです。甘いものも食べますし、内容も特別に気をつけていることはなくて……。

そのときどきで「食べたいな」と思ったものを作って食べています。家で食事をするのが好きなので、外食はほとんどしません。自炊しているときは、肌や体の調子もいい気がしています。


――料理はどんなメニューを作りますか? また、こだわりがあれば聞かせてください。

大したものは作らないです!
料理をしている時間って、私にとってデトックスというか、自分をリセットできる時間なんですよね。「これを切っている間に、これを煮て」とか、料理のことだけに集中して、ほかのことをシャットアウトできる。だからスッキリしますし、楽しいんだと思います。タスク的にレシピどおりに作ったり、「30分で4品作ろう」とか効率を考えながら作業して、達成できたときがすごくうれしい! 

食材にもとくにこだわりはないんですが、最近、とれたての季節の野菜を届けていただくようになり、そのみずみずしさに感動しました。ピーマンが生で食べても甘かったり、同じ料理を作っても格段においしくて。
それまでスーパーで買った野菜しか食べたことがなかったので、こんなにも違うんだ! と。

だからといって、農家さんの直送や有機野菜じゃなきゃ、というのはなくて、「意識が高くなくてもいい」というスタンスを大事にしたい。今回の連載では、そのあたりも発信していけたらな、と思っています。ただただ生きるために日々ごはんを作って食べている、という感覚なんです。

 

メイクを落とさず寝る、床で寝落ち……意外とうっかりな松井玲奈さんが美容連載で伝えたいこととは

 
――連載の話になりましたが、美容をテーマにするにあたってのお気持ちは?

美容・健康というと、何かを制限したりとか、自分を律すべきというイメージが強いと思うんです。ストイックさが重要視されるというか……。でも「一生それを続けられるか?」というと「しんどい!」ってなりますよね(笑)。今回の連載では、ストイックに完璧を追求するのではなく「こういうふうに手を抜いたりもしているけれど、楽しく自分自身と向き合っています」というマインドやトライ&エラーのエピソードも書いていきたいなと思っています。正直、メイクを落とさずに寝てしまったりするのもしょっちゅうで(笑)。


――メイクのままで寝落ちですか⁈ それは疲れすぎて?

体の疲れというより、気力が切れたときにやってしまいがちで。「私の体だ、このまま寝たっていいじゃないか! どうしようと勝手だろ」って(笑)。「もう、今日はメイクを落とさずに寝まーす!」って自分に宣言して寝ます。


――翌朝が心配になりますが……。

それがいまのところ、痛い目に遭っていなくて。それがよくない(笑)。反省しつつ、繰り返てしまうんですよね。これに関しては、私が運よく肌が強いだけで、ホント、肌にとってはマイナスでしかない。肌が荒れてしまう人もいらっしゃると思うので、くれぐれもまねしないでください!

ただ、メイクを落とさず寝てしまったら、次の朝には入念にケアするようにはしています。サボったらリカバーをちゃんとする、というのが自分で決めているマイルールで。失敗とリカバー、しょっちゅう引き算と足し算みたいなことをやっています(笑)。


――睡眠はしっかりとるほうですか?

時間的にはショートスリーパー。朝は5時に目が覚めるので、そのぶん、夜寝るのも早いですね。一度に長く寝るより、こまめに寝ています。強い眠けには逆らわず、気がついたら寝てしまっているタイプ。


――眠けを我慢しないのは、肌や体にいい気がしますね。

それがそうともかぎらなくて(笑)。
わりと最近のことなんですが、床で寝てしまい、摩擦で髪が痛んでちぎれてしまいました……。


――ベッドではなく、床で寝てしまったんですか?

美容師さんに「髪がちぎれてますよ! ちゃんとヘアケアしてますか?」と言われて。「教えてもらったヘアケアはちゃんとやってるのに、どうして?」と考えたら、「そういえば、床で寝た日があったなぁ」と。床のラグマットにこすれ、摩擦で髪が傷んだという結論が導き出されました(笑)


 

「笑いジワがかわいい人になりたい」松井玲奈さんが目指す美しさとは



――美容や健康のためにやっている運動習慣はありますか?

定期的にピラティスに通っています。

ジムに行ってハードな筋トレをしたこともあったのですが、やりながらずっと「パンケーキ食べたいな」とか考えちゃって。これはダメだな、と(笑)。ピラティスは、やりながら「これをやると軸がしっかりする」「ここに効いている」というのがわかる。それが楽しいし、やりがいを見いだせたんです。あとは家で軽くストレッチしたり、最近は足ツボにハマり、自分でマッサージしています。

あとは、健康のためというわけではないですが、毎朝犬の散歩で1.5~2kmくらい歩いています。犬のお散歩は、仕事前のウォーミングアップになっている気がしますね。


――この先、年齢を重ねていく中で、めざしたい美しさはありますか?

笑いジワがかわいい人になりたい、と思っています。シワって聞くとマイナスなイメージが大きいと思いますが、ニコッとしたときにできる笑いジワって、その人が幸せに過ごした時間が伝わってきますよね。エイジングにはできるかぎりあらがいつつも(笑)、幸せなものを刻めるようになったらいいな、と。


――最後に連載に向けてのメッセージをお願いします。

生きていると「今日はメイクがめんどう」と思う日もありますよね。そういう日はしなくてもいいと思いますし、外出のときにフルメイクすることが必ずしも正解じゃない。ちょっとマスカラして出かけるだけでも気分が上がるし、家にいる日にリップを塗ってリフレッシュするのもいい。

メイクも美容も、それをすることで、自分の気持ちや体がよりよくなり、自分を受け入れられるマインドになることが大切だと思うんです。

「高みをめざして」ではなく、その日の気持ちに合わせて、美容やメイクを楽しんできた体験を書いていきたいな、と思っています。
いろんなエピソードをおもしろくつづっていくつもりなので、ぜひ、楽しみにしていてください!


 

PROFILE

松井玲奈(まつい・れな)
愛知県出身。2008年デビュー。19年に初の単行本『カモフラージュ』(集英社)を刊行し、小説家としても活躍中。24年4月、2冊目のエッセイ集『私だけの水槽』(朝日新聞出版)を刊行するなど、文筆家としても人気に。現在毎週土曜日23:40~放送のドラマ『嗤う淑女(わらうしゅくじょ)』(フジテレビ系)に野々宮恭子役で出演中。

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