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【2024年】今年の中秋の名月はいつ?十五夜との違いや月見団子を食べる理由を解説!

  • 2024.9.6

残暑厳しい中にも少しずつ秋の訪れを感じる今日この頃。空気が徐々に澄み始める秋は夜空に昇る月がきれいに見えることから、月見をするのに最適な時期です。なかでも「中秋の名月」は古くからこの時期の風物詩として馴染みのある風習ですよね。今年の中秋の名月はいつなのでしょうか? 詳しい日程をはじめ、風習や文化について調べてみました。

今年の中秋の名月はいつ?

2024年の中秋の名月は9月17日(火)の夜。月が昇り始めるのは17時半ごろで、夜間には東の方向の夜空に煌々と輝く姿を見ることができるでしょう。

そもそも中秋の名月ってなに?十五夜との違いはある?

中秋の名月

中秋の名月とはかつての旧暦に所以があります。旧暦では7月~9月を秋としていて、中間にあたる8月に仲秋という名前がつけられていました。そして、この時期の満月が特に美しく見えることから、旧歴の8月15日の月を「中秋の名月」と呼ばれるようになっていったそうです(※)。

※「仲秋」は旧暦の8月全体を指す意味で、「中秋」は旧暦で8月15日を指します。

ちなみに旧暦では、8月の満月を中秋の名月と呼称されていましたが、現在の暦では約1カ月後の日にちに昇る月を中秋の名月としています。さらに現在の中秋の名月は必ずしも満月というわけではなく、9月の満月は翌日の9月18日(水)に昇ります。

一方で十五夜とはかつての旧暦における毎月15日の夜を指します。

旧暦(太陽太陰暦)では、月の満ち欠けをもとに1カ月の日付を測定しており、新月(1日)~次の新月(翌月の1日)というサイクルで暦を進めていました。1カ月の中間である満月が見えるのは大体が15日の夜だったので、特別な夜「十五夜」という呼称が根付いたといわれています。

これらを踏まえると、双方のルーツはかつての旧暦にある上に意味の違いがあることがわかりました。ただ、現在ではどちらとも秋時期のお月見や満月を指すなど、ほぼ同じような意味合いで使われています。

月見のときにお団子をお供えするのはなぜ?

月見に欠かせないものといえばお団子。なぜ月見のときにお団子が用意されるようになったのかというのも理由があります。

月見の際にお団子をお供えする習慣が広まったのは室町~江戸時代以降。農耕の神としていわれがあった「月読命(ツクヨミノミコト)」が月の神でもあったことから、収穫の感謝と翌年の豊作を祈願するために、月に向けて団子を供えはじめ説が濃厚だそうです(諸説あり)。

また月見の時期は稲の収穫の最盛期ということもあり、そのお米で月見団子を作っていたといういわれも。

実は供えるお団子の数は決まっている!

月見をする際に用意するお団子はの数はいくつでもいいわけではなく、十五夜にかけた数の「15個」とされています。そのほか年間の満月の数に合わせた12個、簡略して5個だけなど決まりがあるようです。

お団子を15個用意する際には、一段目に9個、二段目に4個、三段目に2個を並べるのがならわしだそう。また3段目の2個を横か縦に並べるかによって、神事・仏事の違いもあるとのこと。さらには関東と関西でお団子の形も違うのだとか! お団子ひとつとってもいろいろと深いのが面白いですよね。

ぜひ十五夜の当日はお団子を用意して夜空に輝く月を眺めてみてはいかがでしょうか。

[Photo by Shutterstock]

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