見た目の華やかさとボリューム感が魅力の「プリン・ア・ラ・モード」。その発祥と地といわれる横浜の「ホテルニュー グランド」から、期間限定で「プリン・ア・ラ・モード パフェ」が登場。見た目は?味は? 気になったので、さっそく味わってきました。
山下公園が目の前にある「ホテルニューグランド」本館は、1992年に横浜市認定歴史的建造物に
アメリカ人の将校夫人たちを喜ばせたいという思いで考案された「プリン・ア ・ラ・モード」
本館を入って左手にある「コーヒーハウス ザ カフェ」
「プリン・ア・ラ・モード」は、「ホテルニューグランド」が戦後7年間、GHQに接収されていた当時、将校夫人たちが喜ぶ「見た目も華やかで、満足できるボリュームのあるデザートを」と、パティシエが考案した一品。プリン、アイスクリーム、生クリーム、果物の数々で盛られた一品は、“コルトンディッシュ”という特殊な器に盛りつけられていて、パッと目にしたときに華やいだ気持ちになれるのが魅力です。
発祥の「プリン・ア・ラ・モード」2024円。ホテルメイドのプリンと大きなバニラアイスが印象的
それから長きにわたり人気を博していますが、2022年に「プリン・ア・ラ・モードを縦にしたらどうなる?」という発想から、積み重ねて作るパフェにたどり着き発売。今回は2024年10月15日(火)まで、本館1階の「コーヒーハウス ザ カフェ」で期間限定販売されています。
「プリン・ア・ラ・モードのパフェなんて、どんな感じなんだろう」とワクワクして待っていると…。てっぺんにプリンがちょこんとのったパフェが、目の前にやってきました。
何層にも積み重なったパフェは最後までプリン・ア・ラ・モードでした
「プリン・ア・ラ・モード パフェ」2403円
「プリン・ア・ラ・モード パフェ」の構成は、こんな感じ。
てっぺんにはプリン、サクランボ、リンゴ、生クリーム、プルーン。
プリンのレシピは、発祥当時のままとか。固めの仕上がりがうれしい
パイ生地で作ったフィアンティーヌの下には、バニラアイスクリーム、キウイ、オレンジ、生クリーム、りんごのコンポート、カスタード、カラメルソース。
ポイントは、「プリン・ア・ラ・モード」と同じ食材を使っていること。これぞ発祥の地だからこその「プリン・ア・ラ・モード パフェ」です。
幾層にも重なった断面の美しいこと!
ホテルメイドのプリンは固めの仕上がり。しっかりとした食感からタマゴのコクが口中に広がっていきます。生クリームと合わせて食べれば、まろやかな風味が加わり、さらに幸せな気分に。
固めのプリンは濃厚でコクのある味わい
プルーンは、種を取って砂糖でしっかり煮込んだもの。ジューシーで程よい甘味がアクセントになりました。薄くスライスしたリンゴはシャキシャキ。それぞれ食感が違うのでその感覚も楽しかったです。
戦後の接収時代にアメリカ軍の“軍用食”であったプルーンが入っているのは“発祥”ならでは
バニラアイスクリームもホテルメイドとのことですが、ひと口食べると冷たさの後にバニラのコクがしっかりと伝わってきます。にもかかわらず、すっとくちどけのいいことに驚きです。サクサクのフィアンティーヌと一緒に食べるのもいいアクセントです。
ひっそりと隠れていたバニラアイスクリーム。こちらもたっぷり入っていました
その下からは、キウイのやわらかな酸味と生クリーム、オレンジのジューシーな味わいと生クリームなど、いろいろな味が混ざり合って、「プリン・ア・ラ・モード」では味わえない“一緒に食べる”喜びが楽しめました。また、リンゴのコンポートは、「プリン・ア・ラ・モード」の食材でありながら、コンポートとしては入っていないので、なんだか新鮮。アップルパイを食べているような気持ちになりました。最後はカスタードとカラメルソース。これを食べると「プリンを食べた!」という気持ちになれて、「プリン・ア・ラ・モード パフェ」のフィニッシュにふさわしい味わいでした。
「プリン・ア・ラ・モード」は、目の前にすべての食材が見られる華やか感がありますが「プリン・ア・ラ・モード パフェ」は、華やかさはもちろん、次に何が出てくるかのワクワク感が大きかったです。
一つひとつを味えるのが魅力の「プリン・ア・ラ・モード」と何が出てくるかのわくわく感がある「プ
リン・ア・ラ・モード パフェ」
「コーヒーハウス ザ カフェ」は本館にあるのですが、すぐ横には同ホテルのシンボル的存在の「大階段」が。階段を上ることもできるので、クラシカルな雰囲気も堪能してみてはいかがでしょう。
本館を入って目の前にある「大階段」
目の前の山下公園も眺められる本館2階「ザ・ロビー」
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ホテルニューグランド 本館1階「コーヒーハウス ザ カフェ」