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心配しすぎなプレママへ! 意外に効果バツグンな「逆子の治し方」7つ

  • 2016.3.17
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【ママからのご相談】

こんにちは、現在妊娠7か月のプレママです。初めての出産でいろいろ不安です。よろしくお願いします。

実は、先日病院で赤ちゃんが逆子と言われました。逆子体操のやり方を書いたプリントをもらい、大体のケースは治ります、と説明してもらったのですが、 私も母の胎内で逆子だったようで、結局母は帝王切開で私を出産しています。

帝王切開は傷が治るまで時間がかかるので入院も長いと聞くし、仕事の事情で入院が長くなるのは避けたいです。

逆子は遺伝してしまうのでしょうか? 逆子体操だけで、本当に逆子は治りますか?

●A. “逆子=遺伝”とはかぎらない。クヨクヨせずにできるだけの対策を。

こんにちは! 妊娠中のご相談を聞くとちょっと懐かしい気持ちになる、ライターの月極姫です。

お仕事の事情ということは、産休後にすぐお仕事復帰されるのでしょうか?

これから忙しくなりそうなので、せめて妊娠中から出産にかけてはゆったりとした気持ちで過ごしたいですよね。

ご心配の逆子ちゃんですが、医師から逆子体操の指導をされたのであれば、体調変化が無いかぎり早速今日から実行してよいでしょう。

また、ご心配の“遺伝”については、あまり考えなくてもよいと思います。母娘間で、逆子になりやすい子宮の形状が遺伝することがある、というだけの話であり、逆子は病気でもなんでもありません。

主治医に「帝王切開を極力避けたい」という意思を伝えれば、お母様の時代よりは格段に豊富な選択肢を示してくれます。

ではまず、「逆子」とはどういう状態を指すのでしょうか?

●普通分娩できるケースもある! 逆子ちゃんのタイプいろいろ

ひとくちに逆子と言っても、その姿勢はさまざま。普通分娩で出産できることもあります。

ただし、分娩がうまくいかず途中から緊急帝王切開に切り替えるケースもあるので、医師の指示を仰いで慎重に検討していきましょう。

(1)単殿位:頭が上、お尻が下、両足先が上を向いている状態です。出産時に足がひっかかりにくく、お尻から生まれてくる姿勢です。普通分娩で出産するケースも多い のがこのタイプです。

(2)足位:頭が上、両足または片足先が下を向いてピンと伸びており、“気をつけ”に近い姿勢です。両足とも伸びている場合は全足位、片膝が折れている場合は不全足位と呼ばれます。

(3)膝位:頭が上、両膝または片膝が下を向いている姿勢です。そのまま出産すると膝から出てくるような状態になります。両膝とも下を向いている場合は全膝位、片膝を立てている場合は不全膝位と呼ばれます。

(4)複殿位:頭が上、足はいわゆる“体育座り”の状態です。完全な体育座りの場合は全複殿位、片足が上がっている場合は不全複殿位と呼ばれます。

(1)の単殿位以外は、普通分娩を断念するケース がほとんどです。たとえ(1)でもママさんの体質や産道の形状、赤ちゃんの状態によっては、最初から帝王切開を選択する場合もあります。

そもそも逆子の原因はすべてが解明されているわけではありませんが、

「子宮筋腫、子宮内膜症などが原因で子宮の形状が通常と違い、上部に頭が収まりやすい」

「羊水が多めで赤ちゃんが小柄であるため、出産間際まで赤ちゃんが動いてしまう」

「母体が冷え性で赤ちゃんの動きが妊娠全期にわたって不活発」

などの原因が考えられます。

逆子の改善方法と言えば『逆子体操』 がもっとも有名ですが、他にも改善法があるので覚えておきましょう。

●医師が推奨する逆子の解消法5つ

●(a)逆子体操

30週目以降に行うのが一般的です。産院から体操の図解をもらったり、実践指導を受けたりします。育児本や関連サイトにも、分かりやすい図解がたくさん載っていますね。

さまざまな体位がありますが、どれもお尻の位置を高く上げて赤ちゃんの回転を促すものです。

有名な『シムズの体位』 は、プレママさんにとっては最初はキツく感じるポーズですが、慣れてきてお腹のハリがなければそのまま就寝してもOKです。

逆子体操を実践することで「次の健診で治っていた」「数回で治った」という事例が数多くあります。まずはこの体操を素直に実践してみるのが、逆子治しの王道です。

じつは筆者の子どもたちは2人とも8週まで逆子でしたが、数回の逆子体操であっさり改善しています。

●(b)就寝時の姿勢による方法

ママさんが“横向きに寝る”だけの簡単な方法なのですが、どちら向きでも良いというわけではありません。「赤ちゃんの背中が上に向くように寝る」 というのがポイントです。

現在の赤ちゃんの向きを受診時に教えてもらい、実行します。体操よりもさらに母体への負担が少なく、安全で効果的な方法です。

●(c)食事療法

母体が冷え性だと、赤ちゃんの胎動が不活発になりなかなか逆子が改善しないことがあります。逆子体操を行いながら“体を温める食事” を実践していきます。

汁ものや温かい食べ物、飲み物を積極的に摂取しますが、食材の中には、こんにゃくのように「どう調理しても体を冷やしてしまう食べ物」があります。

体を温める効果が強い食材を積極的に摂取し、赤ちゃんの動きを促していきましょう。

●(d)外回転術(34週目以降)

医師がお腹を圧迫して、赤ちゃんの回転を促します。熟練した専門家でなければ危険なので、当然ながら自己流の圧迫はNG です。

他の方法で改善しなかった場合に備え、主治医に確認しておくとよいですね。

●医学的根拠は不明なのに、不思議と効果的な逆子解消法2つ

●(ア)鍼灸(しんきゅう)、ツボ押し

最近ではこの鍼灸による逆子治療を推奨する医師も増えています。逆子体操でも改善しなかった妊婦さんの中ではじわじわ人気が出てきている方法です。

鍼灸治療によって母体の冷えが改善し、胎動が促進されるというものですが、当然専門家にしか行えない方法です。妊娠中に刺激してはいけないツボもあるので、自己流は厳禁 。

治療院を紹介してくれる医師も多いので、まずは主治医に相談してみてください。

●(イ)胎児への語りかけ

胎教教室などでもよく指導される方法です。

「くるっと回って頭を下にしてね」「頭からするんと出てきてね」など、ママがお腹の赤ちゃんに向かって話しかけます。

母体側への暗示効果、リラックス効果 により実際に胎児の動きが活発になり、逆子が治ったという例が少なくありません。

妊娠中は、まだ見ぬ赤ちゃんとの不思議な一体感を経験された先輩ママも多いはず。言葉はわからなくても、赤ちゃんはママの気持ちを正確に受け取っているのかもしれませんね。

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いかがでしたか?

逆子が改善する見込みはまだまだあります。できる限りのことを実行しているうちに、あっさり逆子が治っていてビックリ、というケースも少なくありません。

ただ、くれぐれも母子の安全が第一です。事情はおありでしょうが、帝王切開を避けたいあまり無理をしてはいけません。

とくに逆子体操は実行中にお腹のハリを感じたらすぐに中断、主治医のアドバイスを仰いで、無理のない範囲で進めていきましょう。

どのような出産方法でも、ママがリラックスして臨めればそれが一番です。

【参考文献】

・『主婦の友社シリーズ バルーン 妊娠大全科』山岡京子・編

●ライター/月極姫(フリーライター)

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