夢見る力が成長に繋がる！ ディズニープリンセスと一緒に考える“クリエイト・ユア・ワールド”をレポート

アメリカ・アナハイムにあるディズニーランド・リゾートを舞台に、3日間にわたり開催されたイベント“クリエイト・ユア・ワールド ディズニー・プリンセス・リーガル・エクスペリエンス”。フィルム、テーマパーク、グッズ、おもちゃを通して、ディズニープリンセス達の世界に浸り、ディズニーマジックにかかったイベントをファッションライターのびばり～えりさんが現地から徹底レポート！

“Disney Princess Create Your World（クリエイト・ユア・ワールド）”とは？ディズニープリンセスの夢のような魔法と楽しさを伝える、グローバルなキャンペーン。ディズニープリンセスが何世代にもわたって伝え続けてきたメッセージ、それは、自分の心に正直であること、自分を深く見つめ直すこと、そして自分の可能性に挑戦し続けることの大切さ。想像力を広げ、挑戦する勇気を持ち、自信をもって自分を表現する「自分の内なるプリンセスの魔法」を発見し、大きな夢を見るだけでなく、その夢見る力で何かを成し遂げることを祝福する。

プリンセストイたちが待つイベント会場へ

「クリエイト・ユア・ワールド」キャンペーンのおもちゃ商品の展開の一部は、おもちゃを通して空想世界を創造し、ロールプレイすること。そのイマジネーションを現実世界に投影し、子どもの初期発達に良いとされる“想像遊び”を提供する。子ども達のメンタルヘルス及び、発育をサポートするノンプロフィットの団体「Child Mind Institute」のアドバイスのもと、“想像遊び”を可能とするトイをディズニーが開発した。

クリエイト・ユア・ワールド立ち上げのきっかけは？

ディズニーのすべてにおいて大切にしている“マジック（魔法）”。キャンペーンのスタートにあたり、キャンペーンの背景や思いをディズニー・コンシューマ・プロダクツ、グローバル・プロダクツ・デザインのバイスプレジデント、トレイシー・サーマン氏にインタビュー！

Q. キャンペーン”クリエイト・ユア・ワールド”について教えて！

クリエイト・ユア・ワールドというのはマジックを放ち、イマジネーションを働かせ、自身の中のプリンセス像を現実に引き出すということ。長年、子ども達がプリンセストイと遊ぶ姿を見てこの企画に至りました。現代の子どもはテクノロジーの中で生きています。だからこそ時間を作り、想像し、創造つまり“クリエイト”してほしい。それが成長と発達につながると信じています。

Q. 子どもの成長と発達を促す、特におすすめしたいおもちゃは？

キャリッジから城に変身するおもちゃですね。その城でプリンセスフィギュアと遊ぶことができます。また、レゴは想像と建築のおもちゃなので、教育と構築の理解を深めるのにおすすめです。

Q. ディズニー映画ではキャラクターの性質が、動き、声、そして表情で表れていますが、おもちゃに投影するにはどういう工夫をしましたか？

大切にしているのは、子ども達がどういう風にそのキャラクターを認識しているかです。キャラクターのシグネチャーを大事にしています。例えばシンデレラは、劇中で特に記憶に残る“ドレス姿に変身するシーン”があります。キャラクターの像を商品に投影させ、毎年新しい商品を発表しています。ときにはキャラクターの趣味を投影させることも。例えばラプンツェルは絵を描くことが好きなので、彼女をアーティストとして見立てて商品を展開するなど、ストーリーやキャラクターが何者か、キャラクターの頭の中、キャラクターのユニバースを表現しています。

Q. 日本で販売されるおもちゃのプロデュースも監修していますか？

日本のプロダクションチームとは、密にやり取りをしています。ライセンス契約のある様々な企業がユニークで斬新なアイディアを提示してくれるので、とても楽しいです。

Q. トレイシーさんの一番好きなプリンセスは？

とても難しい質問ですね！シンデレラは、とても優しく苦難の中でもコンパッション（思いやり）を忘れない。幼少期に、私がシンデレラのようになれるようにと、母がドレスをつくってくれたんです。その思い出もあるので、私にとってシンデレラは特別なキャラクターです。

Q. お母様もとてもクリエイティブな方のようですが、トレイシーさんはクリエイティブな家庭環境だったのですか？

カリフォルニアはベンチュラで生まれ育ったのですが、幼少期からおもちゃでイマジナリーな遊びをするのがとても好きで、ディズニーが大好きでした。ディズニーでクリエイティブな仕事をするのが夢だったので、今ではそれが実現してとてもうれしいです！

プリンセス声優にもインタビュー！

“Be Your Self、自分らしく、ありのまま”を恐れないで！

キャンペーンでは、ファンが想像力を広げて挑戦する勇気を持ち、自信をもって自分を表現する「自分の内なるプリンセスの魔法」を発見することを後押し。大きな夢を見るだけでなく、その夢見る力で何かを成し遂げることをサポートしていく。今回なんとプリンセス声優陣のアリエル（『リトル・マーメイド』）、ベル（『美女と野獣』）、ジャスミン（『アラジン』）、そしてティアナ（『プリンセスと魔法のキス』）が登場し、インタビューする機会に恵まれたので、キャンペーンを通して伝えたいメッセージを聞いてみた。

Q. キャンペーンで次世代に伝えたいメッセージは？

リンダ・ラーキン（ジャスミン）：自分をよく知ることから始めて。自分が何者かというのを知った上で、自身に忠実に自分の世界を創造していく。リスクを恐れずチャンスを求め、外に出ていくの。Be Your Self、自分らしく、ありのままでね。

アニカ・ノニ・ローズ（ティアナ）：リンダのアドバイスは素晴らしいわ。加えて、失敗を恐れないこと。自分の世界を創造し、レガシーや夢を追い求める過程で失敗することもあるかもしれないけれど、それでも良いの。そこから学び、改善し、そしてまた立ち上がって。

ジョディ・ベンソン（アリエル）：アリエルは既成概念にとらわれずに考えることができる。怖いという気持ちがありながらも、行動に移す。そんな度胸や勇気を持ち合わせ、自分の知っている世界“Under the Sea”（海の世界）から飛び出していく。居心地の良い場所から飛び出して、欲しいものに手を伸ばす。そんな彼女の姿は、皆さんに伝えたいメッセージそのものです。

ペイジ・オハラ（ベル）：ベルがストーリーで私たちに教えてくれたのは、他と違っても良いということ。変だと思われても、適合しなくても、そんな自分のありのままの姿を愛するということ。全ての人が各々スペシャルで、ありのままの自分を憐れむ必要なんてない。皆、自分に厳しくなりがちで、素の自分を愛することは容易ではないですよね。私も68年経て、やっと愛することができている気がします。ベル自身もストーリーの中で、本当の自分を見つけ、愛するという道のりを見せています。

自分に正直であること、深く見つめ直すこと、可能性を信じて挑戦し続けることが大事

Q. 『美女と野獣』では”Beauty Comes From Within（内面から輝く美しさ）”という強いメッセージがありますが、今の時代、次世代に更に継承されるべきメッセージだと感じます。現代にベルが存在していたら、何を大切に生きていますか？

ペイジ・オハラ（ベル）：新型コロナウィルス感染・拡大後、今に至るまでに「何が自分にとって大切か」というのを考えさせられました。人生は短いかもしれない、その瞬間を大切に、そして家族と友人を大切に。とても辛い時間を過ごしたけれど、今ここで皆と時間を過ごせていることが素晴らしいと感じているし、恩返ししていきたい気持ちです。

リンダ・ラーキン（ジャスミン）：そのような時間を経て、今自分の人生に感謝の気持ちで過ごし、私たちは今感謝できる人生があることを知り、一瞬一瞬を大切にしていきたいです。

Q. 『プリンセスと魔法のキス』に登場するプリンセス ティアナは、夢に向かって突き進む勇気のあるキャラクター。夢を持ち、その夢を叶えようとしている方にアドバイスをお願いします。

アニカ・ノニ・ローズ（ティアナ）：周りの助けを乞うことは重要だと思います。自分一人で全てをやるには限度があるから。誰かに否定されたとしても、別の人が受け入れてくれるかもしれない。上手くいかないことがあっても、別の道をいけば上手くいくかも。自身をよく知り、どの方向に行こうとしているのか自分で舵をとる。そうすることで、自身の心を傷つけることはないと思います。

Q. 多くの子どもたちだけでなく、大人が皆さんの声に多大なインスピレーションを受けてきました。こんなにも、影響を与えるレジェンドになることを、想像していましたか？

ジョディ・ベンソン（アリエル）：映画、歌、キャラクターがこんなにインパクトを与える存在になるとは想像もしていませんでした。劇中の曲『パート・オブ・ユア・ワールド』の歌詞はとてもパワフルで、自分の気持ち・声に気付いて欲しいと思っている人々の心を代弁しています。その人々のストーリーを聞くことが、私にとって貴重で尊いです。ディズニープリンセスが何世代にもわたって伝え続けてきたメッセージ、それは自分の心に正直であること、自分を深く見つめ直すこと、そして自分の可能性に挑戦し続けることの大切さです。

ディズニーランド・リゾート制作担当のキム・アーバインさんに取材

眠れる森の美女の城の誕生秘話も！

さらにイベントでは、世界のディズニー・テーマパークの設計・開発やアトラクションの企画・クオリティー管理を担当する「ウォルト・ディズニー・イマジニアリング」のエグゼクティブ・クリエイティブ・ ディレクター、キム・アーバインさんが登場し、ディズニーランド・リゾートの人気エリアをご紹介。

キムさんは1970年から在籍し、著名イマジニアとしてディズニーランド・リゾートの魔法を生み出している。人気アトラクションのホーンテッド・マンションや、カリブの海賊に携わったキム氏から、ファンタジーランドエリアと眠れる森の美女の城誕生の秘話についてインタビュー。

眠れる森の美女の城中はウォークスルータイプの展示アトラクションに。隣接されているロイヤル・ホール“ファンタジー・フェア”では、プリンセスと会うことも！

「他の城に比べ小さいと良く言われますが、このサイズ感も来場客を歓迎していて親しみのあるようなサイズ感に計算されています。城右手にある金色の塔はノートルダムのチャペルをモチーフにしています」。

続いて案内してくれたのが、スノーホワイト・エンチャンテッド・ウィッシュ。4人乗りのトロッコに乗り、白雪姫のストーリーを辿るライドは、最新テクノロジーと共に2021年にリニューアル。

「初の“ダークライド”として知られるアトラクションですが、正義（プリンセス）を引き立たせる為に、悪（ヴィラン）の存在は大切だと考えています。カラーテーマも大切にしており、魔女である王妃のガウンの色でもあるダークグレーブルーを基調にしました」。

取材を終えて

“Embrace your inner Princess magic（私たちの内に秘めたプリンセスマジック）”。ディズニープリンセス達のように、私たちも、想像力を広げ、挑戦する勇気を持ち、自信をもって自分を表現する、そんな“自分の内なるプリンセスの魔法”を発見する機会に。自分の目標や夢に向かって歩き出す勇気をもらえるイベントはいつだって自分を後押ししてくれそう！

そのほかディズニーランドリゾート内の必見パフォーマンスやフード情報などまとめてお届け！

日本版 「クリエイト・ユア・ワールド」特別映像が公開中

世代を超えて愛され続ける13人のプリンセスが特別映像に集結。自信をもって自分を表現する“自分の内なるプリンセスの魔法”を発見し、夢見る力で何かを成し遂げることをセレブレイト！ また、特別映像のタグライン「夢見る力で、未来をつくろう」のように、テーマにあわせた特別企画の展開も。ディズニーストア ディズニーフラッグシップ東京では9月16日（月・祝）までの期間、ディズニープリンセスのグローバルキャンペーン「クリエイト・ユア・ワールド」を体感できるスペシャルフォトスポットが登場。ぜひ足を運んで！

特別企画「クリエイト・ユア・ワールド」 スペシャルフォトスポット

日時：～2024年9月16日（月・祝）

場所：ディズニーフラッグシップ東京 2F ショールーム (東京都新宿区新宿三丁目 17 番 5 号 T&TIIIビル B1~2F)

びばり〜えり（Eri Beverly）／1982年生まれ、東京都出身・ロサンゼルス在住歴20年。プロダクション会社「TEAM」代表。2011年から「エル」「エルガール」のカリフォルニア関連コンテンツ撮影・取材をコーディネート、多くのイベント・セレブの取材を担当。教育・次世代育成に興味を持ち、現在はロサンゼルスのファッション専門学校「LYFCO. global（リフコ・グローバル）」の校長も務める。