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ナムグン・ミン主演『恋人』を「韓国ドラマの新たな金字塔」と推したいワケ

  • 2024.9.4

これほどの歴史巨編を制作できたことは、「韓国ドラマ界の金字塔」と言えるだろう。

1636年からの10年間に朝鮮王朝で起こった過酷な日々を描いている『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』のことだ。同作は歴史劇としてズシリとくる重厚感を持っていて、その中で壮絶な愛の軌跡がダイナミックに展開されていた。

ナムグン・ミンが演じる主人公イ・ジャンヒョンは、奔放な人生を感じさせる非婚主義者であり、商人の才能を生かしながら通訳官としても優れた能力を持っている。

アン・ウンジンが扮するユ・ギルチェは世間知らずのお嬢様キャラだったが、戦争を通して骨太に自立していく。実際、強い女性に変わっていく様子はとても迫力があった。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』より(写真= ©2023MBC)

物語は、1636年12月に清の大軍が国境を越えて朝鮮王朝の首都・漢陽(ハニャン)に押し寄せてきたところから一変する。その中で、ジャンヒョンとギルチェの運命は想像もできないほどに激変していく。

清の軍勢があまりに強くて朝鮮王朝は劣勢だったが、男たちは女性や子供たちを守るために死力を尽くす。それでも、人間の尊厳を踏みにじられるような戦いは終わらない。

ついに朝鮮王朝は降伏して昭顕(ソヒョン)世子が清の瀋陽(しんよう)に連れて行かれてから、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は後半の瀋陽編に移っていく。

そのとき、ギルチェも人質として連行されてしまった。それからのジャンヒョンの奮闘ぶりが凄まじかった。彼はギルチェが朝鮮王朝に帰れるように尽力していた。それは、本当に愛する人を救うための最高度の献身だった。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』より(写真= ©2023MBC)

こうした展開の中で、ナムグン・ミンは優雅な佇まいを持つジャンヒョンを泥臭いほど粘り強く演じた。その中で、「ここぞ!」という場面で見せる「芯の強い演技」には、本当の凄みがあった。

また、ギルチェを演じたアン・ウンジンの演技力には、確かな応用力が潜んでいた。実際、自意識だけが強い娘がたくましい大人に変わっていく過程を、アン・ウンジンは迫力満点の表情で見せていた。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』より(写真= ©2023MBC)

主役カップルの他にも、ギルチェが慕う儒生のヨンジュン(イ・ハクジュ)と婚約者のウネ(イ・ダイン)の生き方も感動的だった。戦乱の中で他人を思いやる犠牲的な精神を見せたヨンジュンとウネの2人は、人間の尊さを示していた。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』より(写真= ©2023MBC)

結局、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、朝鮮王朝と清の争いの中で2組の男女の運命的な愛を究極的に描いていた。戦乱で引き裂かれた愛が、どのように再び「めぐりあう愛」になっていくのか。それを劇的に見せてくれたドラマが『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』であった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

◆作品情報
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』

2024年7月3日(水)発売 DVD-SET1、
2024年8月2日(金)発売 DVD-SET2
2024年9月4日(水)発売 DVD-SET3
各14,740円(税抜13,400円)
※レンタルDVD同時リリース
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ©2023MBC
☆2024年7月3日(水)よりU-NEXTにて独占先行配信中

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