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グルマン温故知新:阿佐ヶ谷〈impronte〉生パスタが主役のカウンターイタリアン

  • 2024.9.4
グルマン温故知新:阿佐ヶ谷〈impronte〉生パスタが主役のカウンターイタリアン

impronte(阿佐ヶ谷)

生パスタが主役のカウンターイタリアン

昔ながらの店やマンションが並ぶ商店街に、真新しいグリーンのファサードが鮮やか。小窓から店内の賑わいがチラリと見える距離感が、阿佐ヶ谷の町によく似合う。神谷町のイタリアン〈ダ オルモ〉の姉妹店。厨房には同店でスーシェフを務めた石田竜一さんが立つ。

席はカウンター、オーダーはアラカルト中心でというカジュアル仕様。料理の主役は開業前、石田さんが研修に渡ったイタリアで心に刻んだ生パスタだ。

トルテッリーニ ゴッチャドーロ
ボローニャの名店〈オステリア ボッテガ〉の名物をイメージ。卵黄を多めに練り込んだ生地でプロシュットやパルミジャーノ・レッジャーノ、豚挽き肉などで作る詰め物を包み“貴婦人のおへそ”のようなエレガントなサイズに仕上げる。バターと鶏のだし、チーズのソースで仕上げる黄金色の一皿。2,200円
かすみ鴨のテリーヌ
茨城県かすみがうら市で放し飼いで育てられる「かすみ鴨」を使用。旨味の強いモモや首肉に鴨レバー、鶏白レバーを加えて滑らかで味わい濃厚なテリーヌに。新タマネギのピクルス、ブドウのジャムを添えて。1,760円。
甘夏のセミフレッド
ドルチェの定番、セミフレッドを季節のフルーツで。写真は甘夏。皮まで軟らかく炊いたマーマレードをベースにし、甘味、酸味、ほろ苦さと果実丸ごとの味を凝縮。カラメルもビターで、食後酒にも合う。550円。

生地の配合や大きさ、厚みで食感や旨味の感じ方ががらりと変わる“手の料理”。肉のラビオリなら、魚介ソースの平打ちならと、それぞれ工夫をする楽しさが、味わいから伝わってくる。

ミニマムな厨房だが、小さな炭火ロースターもあって、肉焼きも〈ダオルモ〉仕込みの技が受け継がれている。新店らしからぬナチュラルワインの充実ぶりもさすが。地元はもちろん、中央線飲み・食べ歩きの新たな起点になりそうだ。

impronteのオーナー石田竜一さん
石田シェフ。〈ダオルモ〉入店前はスペインバルでも修業、上海の店での勤務経験も。
impronteの店内
木のカウンターが中心の温かな内装。

Information

impronte

〈インプロンテ〉
住所:東京都杉並区阿佐谷北1-27-5
TEL:03-5356-6306
営:16時〜22時LO(土・祝前日の日15時〜、日・月祝15時〜20時LO)
休:火曜休(月曜が祝日の場合は火曜・水曜休)

JR阿佐ヶ谷駅北口から徒歩5分。2024年6月19日オープン。予約可。コペルト330円。1階カウンター8席、立ち飲み1卓(2〜3人)、2階テーブル4卓8席。2階のテーブルは要予約。

アラカルトが基本。前菜1,100円〜、パスタ1,540円〜。コースもあり、前菜3種盛り合わせ、パスタ、肉または魚料理で4,180円という良心価格!ドルチェはチョコレートテリーヌなど2種550円〜。グラッパをはじめ食後酒も幅広く揃える。生ビール(グラス)880円、グラスワイン約7種700円~。

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