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夫の“スマホいじり”が止まらない…食事中も旅行中もスマホ三昧で「尋常ではない感じがする」

  • 2024.9.4
男女問わず、「異常では?」と思えるほどスマホを見ている人は多い。せっかくの旅行なのに、帰省中なのに、子どもや親をほったらかしにしてスマホに夢中の夫に、不満を抱える妻も多いようだ。
男女問わず、「異常では?」と思えるほどスマホを見ている人は多い。せっかくの旅行なのに、帰省中なのに、子どもや親をほったらかしにしてスマホに夢中の夫に、不満を抱える妻も多いようだ。

昨今、隙あらばスマホという人は男女問わず多いが、家の中でも暇さえあればスマホをいじっている夫はどうやら多いらしい。

食事中もスマホをいじり、食後はゲームばかりやっているとか。スマホが息抜きなのか、スマホに依存しているのか。「尋常ではない感じがする」とさえ言う妻がいる。

スマホいじりが止まらない夫、何を見ている?

お盆時期、久しぶりに夫の実家に数日間行ったというマリさん(44歳)。結婚して13年、11歳と7歳の子も一緒だった。

「コロナ禍もあってあまり家族で旅行する機会もなかったので、私や子どもたちは楽しみにしていたんです。早めに新幹線を予約して、子どもたちはお菓子を選んでパパと一緒に旅行するのを楽しみにしていた」

だが、新幹線に乗るやいなや夫はスマホをいじり出した。マリさんは子どもたちと顔を見合わせる。子どもたちの顔に失望の色が浮かんだ。

「うちの夫は、家でもしょっちゅうスマホをいじっているんです。一時期、私は浮気を疑ったくらい。でもそうではなく、スマホをいじるのが習慣になっているようです。家にいるとき後ろからのぞくと、SNSやYoutubeを見ているだけ。おもしろ映像などをひっきりなしに見ているんです」

家族で新幹線に乗ってもスマホをいじる夫

新幹線でスマホをいじりだしたとき、娘が「パパ、今日はスマホいじらないで」と言ったんです。4人でお弁当やお菓子を食べながら、おしゃべりをしたかったみたい。夫はあっという顔をして「ごめん」と謝りながらスマホをしまった。

「ところがしばらくして子どもたちがトイレに立ったりしていると、またもやスマホをいじりだした。下の子を連れてトイレから戻ってきたら、スマホに夢中。ゲームをやっていたようです。上の子はふてくされて眠ってしまいました」

いいかげんにしてよ、どうして子どもと一緒にいるときにスマホなんていじるの? 子どもたちはこの時間を楽しみにしていたのに。マリさんがそう言うと「だって子どもの話って、おもしろくないんだもん」と夫は拗ねたように言った。

「これには私がカチンときました。あなたは親でしょ、子どもが親と一緒にいる時間を楽しみにしているのに、親のほうがそれを拒否していいわけ? と思わず声が大きくなってしまった。周りの人の視線が集まって恥ずかしかったけど言わずにはいられませんでした」

夫もいたたまれなかったのか、スマホを手に席を立った。近くにいた同世代の女性がマリさんのもとに来て「わかる、うちもそうなんですよ」とつぶやいた。マリさんはその言葉に少しだけ救われたという。

実家でもスマホ三昧で単独行動

その後、到着した実家ではさすがにスマホを自重していた夫だが、義母が用意してくれたお昼ごはんを食べたあと、リビング横の和室に寝転んでスマホを取り出した。

「近くの川沿いにいい遊び場ができたから連れていってやったらと義母が言ってくれたんですが、夫は生返事するばかり。そこへ夫の妹一家がやってきたんです。子どもたちは義妹一家が遊びに連れていってくれることになりました。義妹の夫がいい人なんですよ。私も行きたかったけど、車に乗れるのが6人だったので遠慮しました」

義妹夫婦にその子どもたちふたり、そしてマリさんの子どもたちふたりで遊びに行ったという。

「私は義父母と話していましたが、夫は全然加わらない。夕方になって、義父母が『今日は庭でバーベキュー。準備はできているから』と。義妹たちも帰ってきて、みんなでワイワイしながらバーベキューを楽しみましたが、ふと気づくと夫はひとり室内でスマホ。

何しているのと言うと『外は嫌いなんだよ、蚊に刺されるし』って。あげく、ちょっと飲みに行ってくるわと出かけてしまいました」

義父母は出かけたことを知らなかったので、あとからマリさんが謝る始末。「あいつはいつまでたっても自分勝手だ」と義父は怒り、むしろマリさんを「大変でしょ」と気遣ってくれたという。

「それにしても義弟の活躍ぶりはすごかった。バーベキューを仕切ったのも義弟だし、義父母はもちろん、うちの子たちにもさりげなく気を遣ってくれるんですよ。『明日はみんなで釣りに行く? それともバスケットボールとかテニスとかするか』って。

子どもが好きでスポーツが好きなだけよと義妹は笑っていましたが、義妹を見ていると夫を信頼しているのがよくわかり、羨ましかった」

夫がスマホを手放さなくなったのは半年前

翌日も、子どもたちとしっかり遊んでくれたのは義弟だった。かつてバスケットボールをやっていたマリさんも久しぶりにチャレンジし、シュートをバンバン決めて「ママ、すごい」と子どもたちの注目を集めた。

「夫は二日酔いとかで寝てばかり。起きればゲーム。さすがに義父が雷を落としたようで、『相変わらずうるさいオヤジだ』と夫は怒っていました」

夫がスマホを手放さなくなったのは、ここ半年ほどだ。ユーチューバーの動画にはまり、さらに新たなゲームに魅せられたらしい。以前は寝室に入ってから、少し見ている程度だったのに今はスマホが中心の生活になっている。

「なんだか現実生活からスマホに逃げているようにしか見えないんですよ、私には。何かあったのと聞いても別にと言うだけだけど……。このままだと家庭が壊れていきそうで怖い。早く話し合わなければとは思っています」

帰省中はいつもよりさらにスマホに依存していたように見えた夫、夏休みが終わっても相変わらずスマホ中心の生活は変わっていないのだという。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。

文:亀山 早苗(フリーライター)

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