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『チャングム』に登場した中宗にとって一番幸せだったことは何か

  • 2024.9.3

9月2日の最終回を迎えた『宮廷女官チャングムの誓い』で、朝鮮王朝第11代王・中宗(チュンジョン)を演じたイム・ホ。チャングムに扮したイ・ヨンエやミン・ジョンホを演じたチ・ジニとすばらしい演技を見せてくれた。

韓国時代劇は、王宮内の人間関係を描いた設定が多いので、必然的に国王の出番が増えるのだが、中でも中宗(チュンジョン)は『師任堂、色の日記』や『七日の王妃』などでおなじみの国王だ。

彼が統治したのは1506年から1544年までだった。この時代には歴史的に有名な女性が多く出ている。たとえば、韓国の最高紙幣5万ウォンの肖像画になっている申師任堂(シンサイムダン)や黄真伊(ファン・ジニ)などが16世紀の前半に活躍していた。

さらに、同じ時代の女性として特筆されるのがチャングム(長今)だ。彼女はとても優秀な医女であったが、歴史的に有名だったわけではない。

しかし、「時代劇の巨匠」と称されるイ・ビョンフン監督がチャングムを主人公に傑作『宮廷女官 チャングムの誓い』を作り上げてからは、韓国でも一気に有名になった。

『チャングムの誓い』
俳優イム・ホが中宗を演じた
ドラマでは立派だった中宗

同じことが中宗にも言える。彼は歴代王の中で特別な功績があったわけではなく、それほど知名度が高い国王ではなかったが、『宮廷女官 チャングムの誓い』が大ヒットしてからは、世宗(セジョン)や正祖(チョンジョ)と並ぶほどに今の韓国で知られるようになった。

なにしろ、『宮廷女官チャングムの誓い』に登場する中宗は、物分かりがよくて本当の名君として描かれていた。また、時代劇によく出演している俳優のイム・ホが理性的に中宗を演じて好評だった。

歴史をよく調べてみると、1544年に中宗が危篤になったときも、そばで懸命に診察していたのがチャングムだった。そういう史実に合わせて、『宮廷女官チャングムの誓い』でも中宗の晩年をチャングムが医療的に支えていた。

中宗という国王にとって、チャングムとめぐりあった事実は、この上もなく幸せだったことだろう。

韓国時代劇で、多くのドラマに出演してきたイム・ホ。9月3日からテレビ東京の韓流プレミアで放送がスタートした『善徳女王』で、新羅第25代王・真智王(チンジワン)に扮しているので、ぜひ彼の演技を堪能してほしい。

文=大地 康

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