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アンジェリーナ・ジョリー、マリア・カラスのステージを再現するための準備に7か月

  • 2024.9.3
"Maria" Red Carpet - The 81st Venice International Film Festival

第81回ヴェネチア国際映画祭で、パブロ・ラライン監督による伝説のオペラ歌手マリア・カラスの伝記映画『Maria(原題)』をお披露目したアンジェリーナ・ジョリー。続いて参加したテルライド映画祭にてスタンディングオベーションで迎えられ、感極まった様子を見せた。カラスのステージを再現するシーンの撮影は、非常に緊張したようだ。

「7か月間、オペラの訓練やイタリア語のレッスンを受けました。すばらしい先生たちと協力的なチームが助けてくれました」。9月2日(現地時間)の上映会後に行われた記者会見、でアンジェリーナが語る。「それでも(歌うシーンを撮影する)朝は、緊張で少しおかしくなりました」。撮影は段階を追って徐々にステップアップして行われたという。

最初は「そんなに多くない人」の前で始まったが、次第にスタッフが増え、多くのエキストラが参加するようになり、「最終的にはスカラ座まで加わった」。ミラノの歴史あるオペラ座では、4時間にわたって撮影が行われた。「私が最善を尽くす限り、パブロが上手に作り上げてくれるとわかっていました。私がすべきことは、ベストを尽くし、パズルを組み立てる手伝いをすること」。ラライン監督のサポートがあるとわかっていたので、安心して撮影に臨むことができたそうだ。

カラスは技術と表現力から史上最高のオペラ歌手の一人として讃えられるも、私生活が注目を集め、その死に謎が残るなど、スキャンダラスなイメージが伴う。本作では、1970年代のパリで過ごしたカラスの最期の日々描くことで、彼女のイメージを一新するという。

アンジェリーナは『ハリウッド・リポーター』のインタビューで、「私は普段、役に入り込むのも役から離れるのも得意ですが、今回は違いました」と告白している。撮影に立ち会った23歳の息子マドックスと20歳のパックスは、アンジェリーナが親として普段は子どもに見せない悲しみや苦しみを初めて目の当たりにしたそうだ。それは、「強烈な」経験だったと思うと語っている。

Text: Tae Terai

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