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写真と違いすぎるマッチングアプリの相手。リモート会議の背景が独特な同僚…芸人・レインボー監修の爆笑日常コメディ

  • 2024.9.3

リアルな日常に「面白さ」を織り混ぜることで、思わずクスッと笑ってしまうコントが売りのお笑い芸人・レインボー。彼らが監修を手掛けた『メゾン・ド・レインボー』(榎屋克優:著者、レインボー:原案/KADOKAWA)は、現代社会で繰り広げられるさまざまな人間ドラマを描いた1冊だ。全2巻と短い物語の中に、ユニークさやキャラの魅力がギュッと詰め込まれた本作は、まさに“令和の新日常コメディ”といえるだろう。

主人公の奥村一輝はどこにでもいる平凡なサラリーマン。人並みの幸せを求める彼だが、周りを取り巻く人たちはなぜか「クセのある」人ばかり。本作では奥村や彼の大学時代の先輩であるジャンボを中心にストーリーが展開され、彼らが“自分なりの幸せ”を見つけるまでの過程が描写されている。

この作品の魅力は、思わず「あるある〜!」と口に出してしまいそうなシチュエーションの多さだろう。第1話ではマッチングアプリを入れ、実際にデートをすることになった奥村。芸能人に似た容姿の写真を見て期待に胸を膨らませるが、実際に来たのは写真とは似ても似つかない女性。目を合わせ唖然とする彼の姿に、思わず共感を覚えた読者も多いのではないだろうか。

また、物語を引き立てるキャラクターにも目を向けていきたい。マッチングアプリの失敗を引きずる奥村に対し、順風満帆な様子を見せるジャンボ。しかし実のところ彼も全敗しており、その様子を奥村に見られてしまう。一気に空気が気まずくなるが、彼は奥村に対し温かい言葉をかけ去っていった。このように“なぜか憎めない”キャラが本作には多く登場し、ストーリーをより良く彩っているのだ。

他にもリモート会議中の背景が独特すぎる同僚や、ジャージ姿のNo.1キャバ嬢など個性豊かな人々との関わりを経て「普通」や「幸せ」についての答えを見出していく奥村やジャンボ。ただ“面白い”だけではない『メゾン・ド・レインボー』の本質、物語を通して彼らが導き出す「幸せ」の答えは、ぜひ実際に読んで確かめていただきたい。

文=ネゴト/ 渡辺美咲

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