1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「感じワル…」無愛想だと思っていた男子高校生が息子のピンチを救ってくれた話

「感じワル…」無愛想だと思っていた男子高校生が息子のピンチを救ってくれた話

  • 2024.9.3

私たち家族が住む団地にあるウォーキングマシンで運動をしていたちょっと無愛想な男子高校生。そんな彼の印象が180度変わったエピソードをご紹介します。

団地の遊び場に潜む危険

私たちが住む団地には遊具があります。保育園から帰ってきた子どもたちの遊び場になっているのですが、安全面で2点、困ったことが。

それは、遊具から10mくらい離れた場所に鉄製のウォーキングマシーン(健康遊具)があり、小さい子どもにとっては危ないということ。そして、20m先に頻繁に車が行き来する道路があり、子どもが飛び出す危険性があるという点でした。

返事をしない無愛想な男の子

いつものように保育園帰りに、1歳の双子の息子と4歳の長女の3人を遊具で遊ばせていたときのことです。その日は高校生の男の子がウォーキングマシーンで運動をしていました。長男はそのウォーキングマシーンに興味津々で、何度も近寄っては、私に抱きかかえられて遊具に戻されるのを繰り返していました。

そのたびに「邪魔してごめんね」と青年に一言お詫びを言っていた私。しかし青年からの返事はなく……、なんだか無愛想で冷たい雰囲気の子だなと感じていました。

青年のナイスセーブに救われた!

そろそろ家に帰ろうと、子どもたち全員をベビーカーのそばに集めました。まだ遊びたい、とグズる次男をベビーカーに乗せるのに苦戦していると、後ろに気配を感じました。

振り返ると、なんとそこには、あの無愛想な高校生が長男を抱えて立っていたのです。私はその姿を見てハッとしました。私が次男に気を取られている間に、長男は1人ウォーキングマシーンを通り過ぎ、道路のほうへ向かっていたのでした。

長男がいなくなっていたことさえ気づいていなかった私は、もし青年が捕まえてくれなかったらと思うとゾッとしました。そして心から「本当にありがとう、君のおかげで助かったよ」と青年に告げると、彼は軽く会釈するだけで何も言わず、長男を私に渡して去っていきました。

少しの間とはいえ、長男をしっかり見ていなかったことを深く反省したのはもちろんですが、無愛想だなと思っていた青年の行動に感謝してもしきれない思いでした。

著者:山口まなみ/女性・主婦。4歳の娘と1歳の双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。

作画:こちょれーと

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる