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「遺産目当てだったなんて…」相続0円の私に夫が離婚宣言。離婚後、真実を知らされた夫の哀れな末路は

  • 2024.9.4

父親の葬儀を終えて、帰宅した私。そんな私を、夫はやさしく出迎えてくれました。そして、「今夜はお酒でも飲みながら、お義父さんの遺産の使い道を話し合おう」と言い出したのです……。

資産家として名を馳せていた父。長きにわたる闘病生活を終えた父の顔は、安らかでした。父の希望もあり、葬儀は身内だけで行いました。

お葬式で思いっきり泣いたこともあり、スッキリとした気持ちで帰路についた私。夫は私の好物を用意して、私の帰りを待ってくれていました。

「今夜はお酒でも飲みながらゆっくりしようか」と言った夫に、私はにっこり。しかし、続く夫の言葉を聞いて、私はたちまち顔色を失ってしまったのです……。

葬儀を終えたばかりなのに

「いろいろと手続きもあるだろうけど、遺産の使い道も話し合っておかないと!」と言い出した夫。

「お義父さんは不動産も株もたくさん持っていたから、どんな豪邸だって遺産で現金一括購入できるよな」「一人娘のお前がすべて相続するわけだし」と、私が遺産を相続する前提で妄想を語り続けます。私がストップをかけても、夫は聞く耳を持ちません。

「ぶっちゃけ、遺産はいくら入るんだ?!」

「資産家の父親だし10億はもらえるよな!!」

「実の父親じゃないから0円よ」

「は?どういうことだ?」

明らかになった夫の本性

ようやく私の話に耳を傾けてくれた夫に、亡くなった父は母の再婚相手であることを告げました。当時小学生だった私を気遣って、父と母は籍を入れなかったため、戸籍上は他人のままなのです。

父と一緒に暮らし始めて数年後、母が突然の事故で亡くなりました。しかし、その後も父は、ただの他人である私の面倒をずっと見続けてくれたのです。

「じゃ、じゃあ、戸籍上は……法律的には、お前に遺産の相続権はないのか!?」と焦り出した夫。

「ええ、そういうことになるわ」「でもね、」と言った私。しかし、夫は私の言葉の続きを聞かずに、「よくも俺を騙したな!」と私を怒鳴りつけてきたのです。

「ふざけんじゃねぇよ!ずっとこの日を待っていたのに!遺産を相続できないなんて!」「お前が資産家の娘だから、遺産相続をあてにして結婚したんだぞ!?」「この役立たず女め!すぐに離婚だ!」

夫のあまりの豹変ぶりに、私は夫からまったく愛されていなかったことに気づかされました。夫は父の遺産目当てで、私と結婚したのです……。

真実と元夫の哀れな末路

離婚から半年後――。

たまたま旅行で行った沖縄で、偶然にも元夫に再会したのです。元夫は若い女性を連れていました。元夫は会社の後輩と結婚し、新婚旅行に来ていたのです。

「本当ならお前が父親の遺産をすべて相続したら、すぐに会社を辞めてのんびり豪遊生活を送るはずだったのに……」と未だに遺産のことを持ち出す元夫。「彼女はずっとそばに置いておく予定だったけど、お前のせいで予定が変わったから本妻にしてやったんだ」と、不倫していたこともにおわせていました。

「お前が遺産を少しでも相続していたら、離婚せずにいてやったのに」とニヤニヤしながら言う夫に、私は飄々と「あなたが若い彼女と幸せそうにしていても何も思わないわ」と返しました。

「私には父が残してくれた10億円があるからね」

しっかり者の父は、私にも財産を残してくれていました。身内ではないため、「相続」ではなく「遺贈」という形で。一人でも十分楽しく暮らしていけるだけのお金です。

「あのとき、相続は0円って言ったのは嘘だったのかよ!」と怒る元夫に、私も「説明しようとする前に、あなたが離婚を切り出したんでしょ!」と負けじと言い返しました。元夫は父の遺産をすべて私が相続すると勝手に思い込んでいたようですが、父と親子関係にない私は、父の遺産の一部を遺贈という形でもらうことになっていたのです。

「誤解を解くために説明しようとしたのに、『資産目当てで結婚した』なんて言われたら、説明する気もなくすわよ」「離婚したい人に遺贈のことを話す意味もなかったし」と言うと、夫はうなだれて膝をつきました。

その後――。

元夫は、2年以上前から会社の後輩と不倫関係にあったようです。開き直った夫は私に不倫相手と過ごしていた日々をアップしたSNSアカウントを見せつけてきました。そこには出張と偽って旅行に行っていたことだけでなく、2人のいかがわしい写真まで……。私は時効になる前に離婚の慰謝料に強い弁護士さんを頼り、元夫とその妻に慰謝料を請求。弁護士費用に糸目はつけないと言っておいたこともあり、すぐに現金一括で慰謝料を回収して来てくれました。

私がほかの親族と揉めることがないよう、生前のうちにしっかりと資産を綺麗に割り振っていてくれた父には感謝しかありません。私も父のように誠実な人間であり続けたいと思っています。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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