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無口で感情の読めない【叔父】が、祖母の葬式で姿を消した!その真相に「グッときた」

  • 2024.9.4

親戚の集まりなどで年に数回は顔を合わせる機会があるけれど、あまり話したことがなく少し近寄りがたい叔父さんっていませんか? 今回は筆者の知人から聞いた、そんな近寄りがたい叔父さんのエピソードを紹介します。

画像: 無口で感情の読めない【叔父】が、祖母の葬式で姿を消した!その真相に「グッときた」

叔父さん

私の父の弟である叔父は、祖母と二人暮らしをしています。そんな叔父には子どものころに遊んでもらった記憶がおぼろげにある程度で、近年はほとんど会話をしておらず少し近寄りがたさを感じています。

というのも、叔父は仕事一筋で結婚をしておらず、祖母と叔父の住む家に行った際にも、仕事の電話をしていたりして、みんなの輪に入って話すこともありません。

寡黙であまり笑顔も見たことがなく、正直何を考えているのかよくわからないといった印象があります。

祖母の葬儀

あるとき、祖母が亡くなり葬儀をおこなうことになりました。

当然葬儀には、私も叔父も参列。お通夜とお葬式を終えた私たち親族は、火葬場へと向かうことに。火葬場に到着し、火葬炉のある部屋で祖母と最後のお別れをしました。

祖母を見送ったあとは、式場の方に案内されて待ち時間は別室で火葬が終わるのを待つよう指示を受け、親族一同は別室へ向かいました。

待ち時間に別室で提供された食事をとろうとしたそのとき、叔父の姿が見当たりません。親戚の一人が叔父に電話をかけてみたのですが、電源が入っておらず「あいつはこんなときまで輪を乱して……。」と少し不穏な空気に。

叔父不在のまま食事を済ませ、しばらくすると火葬が終わったことを知らせるアナウンスが流れ、私たち親族は再び火葬炉のある部屋へと向かいました。

叔父の所在判明

部屋の前に着いたとき、私は叔父を見つけ驚愕することになりました。

叔父は火葬炉のある部屋の前で、まるで数時間前に祖母を見送ったそのときから時が止まったかのようにその場を一歩も動かずに立っていたのです。

ここからは私の推測ですが、寡黙で感情のわからないと思われやすい叔父ではありますが、長年二人きりで暮らしていた祖母のことをとても大切に感じていたのではないでしょうか。

そして、火葬炉へと見送ったあとも祖母の火葬が終わるまで、一番近くで見守っていたのではないでしょうか。

私はそんな叔父を見て、叔父の思いやりのある感情的な一面を知り、グッとくるものがありました。

まとめ

以上が私の知人の体験談です。

寡黙な性格で勘違いされやすい叔父ですが、心の底には温かい感情を持っておられたのですね。実は私もこの火葬場に参列していたのですが、叔父の立ち姿を見たときに、なんだかとても美しいものを見たような気持ちになりました。

悲しいお別れの場ではありますが、素敵な経験となりました。

【体験者:30代・会社員男性、回答時期:2023年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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