1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. やってくる患者はヘビやワニ!? “エキゾチックアニマル”に向き合う新たな獣医ドラマ『珍獣のお医者さん』

やってくる患者はヘビやワニ!? “エキゾチックアニマル”に向き合う新たな獣医ドラマ『珍獣のお医者さん』

  • 2024.9.3

この記事には刺激的な画像が含まれます。ご了承の上、お読みください。

犬や猫に限らず、多種多様な動物をペットとして飼育する人たちが増えてきている。しかし犬猫ほど、体調を崩した際に診てくれる病院の数は多くない。『珍獣のお医者さん』(二宮香乃/KADOKAWA)は、犬猫以外の全ての動物“エキゾチックアニマル”専門の動物病院を舞台に、主人公の奮闘や気持ちの変化、成長が描かれていく。

獣医の神無望(かんなのぞみ)は、犬アレルギーの発症をきっかけに勤務先の動物病院をクビになってしまう。他の動物病院への再就職を試みるも、結果は惨敗…。紆余曲折を経て、エキゾチックアニマルを専門とする「月光動物病院」の面接を受けることになった。

エキゾチックアニマルへの知識が皆無のため不安に思っていた神無だが、犬猫とは違う独自の治療法に興味を持ち、獣医として無事「月光動物病院」で働くことに。

本作では、ウサギ、ヘビ、ワニなど多様な動物たちが登場する。第1話では「月光動物病院」の院長である月光(げつこう)が、甲羅が割れ内臓が見えてしまっている亀の治療に挑んでいた。神無は「もう助からないのでは?」と悲観的な表情を浮かべていたが、月光は「よくあること」と平然とした顔で対応。食用ラップを駆使し、みごとに治療を成し遂げるのだった。

神無は動物たちと触れ合いながら、“エキゾチック獣医”として成長していく。懸命に仕事に励むゆえ、優秀な上司・月光との差に思い悩んでしまうシーンも。治療時に動物の体を一時的に動けなくする「保定」に挑戦するも、失敗に終わってしまったからだ。

何度も練習を重ねるうちに、かつては月光も保定が苦手だったことを知る。月光の「慣れるしかない」という言葉から、彼女も最初から完璧だったわけではないこと、努力を重ねたからこそ現在があることが神無にも十分に伝わっただろう。

波瀾万丈ながらも、“エキゾチック獣医”への道を歩き始めた神無。『珍獣のお医者さん』2巻以降も、神無や月光のみごとな診療に期待していきたい。

文=ネゴト / 渡辺美咲

元記事で読む
の記事をもっとみる