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かわいいは人それぞれだから、私だけの「かわいい」を大切にしたくて

  • 2024.9.3

みなさんにとっての『かわいい』は何ですか?

大量の敵を作ることを覚悟して言いますが、わたくしは昨今の『かわいい』に全くついていけておりませんで。

◎ ◎

ちいさくてかわいいクマやウサギのキャラクターだったり、パンツを穿いたウサギだったり、K-POPアイドルだったり、Y2Kファッションだったり……。
もうほんと、正直何がかわいいのか全くわからなくて。
(好きな方を否定しているわけではないんです。わからないのです)

「じゃあ何がかわいいの?」と聞かれると、挙げ出せばきりがないほどたくさんあります。

近所の公園でよく寝ている猫。
電車にいる赤ちゃん。
たまに玄関に現れるヤモリ。

このままでは「あ、この人変わってる」と思われそうなので、一般的に人気がありそうなものも挙げておくと……

そうですね、一般的に何が人気なのでしょうか。

そうです。私、世間一般の考え方みたいなのがわからないんです。
わからないし、全然わかろうとしていません。

でも私もこれまで一応それなりに“女子”として生きてきたので「かわいくなりたいなぁ」と思ったことは何度もあります。

ただ、自分にとっての『かわいい』がどんなものなのか自分でもよくわからず、なんとなく周りの女の子たちに合わせて、浮き過ぎず、かといって量産的にはならないような雰囲気を目指していたような気がします。

◎ ◎

でもそれらは、自分が「かわいい!」と心ときめく感じとは遠く、やっぱり定期的に「かわいくなりたいなぁ」と思うのです。

大学生のとき、1人のモデルさんを見つけました。
その方は、ショートカットのキノコヘアー、眼鏡、Tシャツにデニム、という容姿でした。
一目で「私の『かわいい』はこれだ!」と思いました。今思うと一目ぼれです。

当時私は大学生デビューとして、親にやっと許されたコンタクトをつけて過ごしていましたが、実は眼鏡が子どもの頃から大好きでした。
眼科の先生に「これは眼鏡が必要ですね」と言われたときは、ひそかにガッツポーズを決めました。

でも、いつの日からか「眼鏡はかわいくない」と思うようになり、親に色んな理由をつけて「コンタクトにさせてほしい」と懇願しては却下され、やっとの思いで大学入学時にコンタクトの許しを得たのです。

それなのに。
モデルさんを見て、あの頃の「眼鏡ってかわいい」という気持ちが復活。
色々な眼鏡ショップで試着、べっ甲の丸眼鏡を買いました。
(そのときから私のアイデンティティに眼鏡が加わりました)

◎ ◎

今でも毎日眼鏡をかけて生活しています。
客観的にみると、眼鏡をかけていない自分の方が、どちらかというと美人に見えるとは思います。

それをわかったうえで、やっぱり私は眼鏡をかけている自分の方が「かわいい」と思うのでどれだけ「眼鏡してない方がかわいいじゃん」と言われても「えっほんと~?ありがとう~」と受け流し、眼鏡をかけ続けています。

そう思うと、『かわいい』は人それぞれだなぁ、とありきたりなことを思います。
今の流行りに全力で乗っている人もまた『かわいい』に正直で周りの『かわいい』に全くついていけていない人にもきっと自分なりの『かわいい』が存在して『かわいい』という、なんだかよくわからない、でも圧倒的ポジティブな心を持つことが日々に彩りを加えてくれるのでしょう。

■丸眼鏡のプロフィール
20代後半、普通じゃない人生謳歌中。
本とおいしいものと羊が好き。
得意教科は国語なのに数学を専攻する等の謎行動をよくする。
夢は「世界を平和にすること」
※世界の広さは人それぞれ

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