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恐怖と希望の相反する気持ち。最終手段としてもう少し温めておきたい

  • 2024.9.3

私は、マッチングアプリを利用していない。正確には、一度登録したが、すぐにやめてしまった。なぜ、やめたのか。それは、漠然とした「恐怖」があったからだ。

きっと、真剣ゆえに傷つきたくないという気持ちが芽生えたのだと思う。また、元来、私はSNSがあまり得意な方ではない。SNSで見ず知らずの人と交流することは楽しい面もあるが、どこか恐怖心が芽生えてしまう。

私にとって、SNSは現実として存在しているようで、存在していないような、なんだか中間的な位置付けにいる。

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マチアプに登録した瞬間、まだプロフィール写真や具体的な紹介文も書いていないのに、1人の男性から「良いね」を表すアクションが来たことには大変驚いた。この人は一体、私のどの部分に好意を寄せてアクションを起こしてきたのだろうか。それを考えると何だか恐ろしかった。

もちろん、真剣な気持ちでマチアプをしている方もたくさんいらっしゃると思うが、一部ではそうでない人も実際にはいるだろうということを肌で感じた気がした。皆、真剣にお相手を探している人は、同じように恋愛に真剣な相手を選別しているのだろうか。きっとそうだと思うが、その選別が必ずしも正解とは限らない。

それを想像するだけで、何だか疲れてしまう私は恋愛に対して根気がないのだろうか。

職場の同期の女の子とマチアプの話をしたことがある。その子は、プライベートで出会った男性と当時付き合っていて、その後、結婚した。

私は、その子にマチアプについてどう思うか聞いてみた。すると、「えぇ~怖くない?だって、どんな人かわからへんねんで」という返事が返ってきた。私は、なるほどと思った。

私もマチアプに興味があって登録してみたが、怖くてやめた身なので、その気持ちはよくわかった。たかが一人の意見にすぎないが、私が怖いと思うのは、ごく自然なことだと感じた。

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確かに、マチアプで知り合う人は自分と全く面識のない人だ。

では、同じ面識がない人でも、友人の友人ならどうだろうか。なんだか少し安心感がある。もちろん、友人のことは自分が知っている訳で、その友人の友人なら大丈夫だろうという勝手な安心感がある。

しかし、面識がないことに変わりはない。言ってしまえば、面識があるといえども、その人を常に信用できるかどうかなんてわからない。それは、相手が私に対して思うのも同じ。

そうなると、もはや何もかも信じられなくなってしまう。そう思った時、そんなにマチアプを毛嫌いしなくても良いかもしれないという考えが浮かんだ。

私がマチアプの利用に前向きになれない理由はもう1つある。それは、やはり自然な出会いを理想としているからだ。たまたまどこかで出会って、そこから仲良くなって……。

まだ20代だから、そんなに焦っていないという面もあるかもしれない。そんな自然な出会いがあれば良いなとつい夢見てしまう。

が、現実問題、今のところ、そのような出会いはない。なかなかそう簡単にはいかないようだ。

◎ ◎

といっても、私も20代後半。結婚をしないにしても、そろそろパートナー的な存在の人は欲しいと思う。恋愛初心者の私がマチアプで出会っていきなり1対1で会うのはハードルが高い。

最近、私的に自然な出会いとマチアプのちょうど中間的?な存在にあると認識している「婚活パーティー」に関心を寄せている。婚活パーティーなら、参加者が複数いるし、進行役の人もいるだろうから、少しハードルが下がる。しかし、婚活パーティーでさえ、私にとっては勇気がいる。

マチアプはもう絶対にしないとは思っていない。むしろ、どんな方法を試しても恋人が見つからなかった時の最終手段として、しばらく温めておきたいと思う。マチアプをしたら、良い人に出会えるかもしれないという可能性を密かに残しておきたい。そんなずるい考えの私でもどうか良い人に巡り合えますように。

■水風船のプロフィール
最近、読書にハマり中。ディズニーと文化鑑賞(美術、お笑い、ミュージカル等)が好きです。

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