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優恵のおしゃれは心意気 Vol.8 「仮想旅行 〜夏の終わり篇〜」

  • 2024.9.3

みなさま、夏のご旅行はどちらへお出掛けになりましたか? わたしは、どちらかと言うと山よりも海が好きですので、いつでも南の島へ行きたいなぁ、と思っています。数年前の少し早い夏休みに、友と3人で沖縄へ行きました。東京は梅雨のさなかの6月の終わりです。本当ならば、沖縄は梅雨が明けている予定だったのですが、その年に限って雨雲はいつまでも居座り、わたしたちの短い沖縄旅行は雨の記憶となりました。それでも楽しかったと思えるのが気心の知れた女友達との旅なのです。そんな珍道中を思い出して、今回は仮想旅行です。

<たとえば、海辺の町へ>

たとえば、海辺の小さな町に2泊3日で行くとしましょう。まずは簡単にぱぱぱぱぱっと思いつくままに、ワンピースとスカートにスリーヴレス、大判で薄手のストールにサンダルと水着、アクセサリーも忘れずに鞄に放り込みます。1週間前から友と何を着ようか、靴は何にするのか、鞄はどれくらいの大きさにするのかと相談するのが恒例です。短い旅とは言え、気に入りの装いで過ごしたいではありませんか。土地の旨(うま)しものをいただけるお店を予約したり、お宿で楽しむおやつを買ったり、天気予報をこまめに見たり、旅はすでに始まっているのです。

<プラカゴバッグは使い勝手よろしく>

夏の間はベトナムのプラカゴバッグで出掛けます。雨に濡れても気になりませんし、軽くて丈夫ですので使い勝手が良いのです。ブルーの2つはかれこれ20年くらい愛用しています。3月にベトナムのホーチミンを訪れた際に黄色いとても小さなサイズを買い足しました。大きなプラカゴバッグの中に入れて使います。他にもピンクやオレンジ色の特大サイズのものをクローゼットの中や洗面所の棚の整理用に使っています。自立できて口が開いているのでお片付けには持って来いなのです。

ベージュの細かいビーズのチョーカーは南フランスの海辺の街ニースで買ったものです。ワイヤーにビーズを通したバングルや、ビーズ刺繍のポーチ、パニエと呼ばれる南フランスの風景を思わせるカラフルなカゴバッグなど、美しい手仕事の品を購入しました。

<アクセサリーが誘(いざな)う場所へ>

30年以上愛用しているラピスラズリの輪のペンダントは季節を問わず、シンプルなコーディネートのポイントになるので、とても気に入っています。濃いブルーのビーズのネックレスは、親しくさせていただいていた人生の大先輩の方からのお下がりです。お仕事で海外に行かれるたびに、その国の香りのするアクセサリーや工芸品を記念に購入されていました。その中からいただいたいくつかのアクセサリーはその方と過ごした時間につながる想い出の鍵です。それから、姉のように思っている方から贈られた愛らしい配色のネックレス、アール・デコを思わせる80年代のイヤリング、パリからやってきた水色のガラスとパールのイヤリング、変わらずにいつかのその時のままで、愛でる時間はわたしの首に巻かれる首飾りのようにそこに在るのです。

80年代の貝のアクセサリーです。貝をモチーフにしたもの、貝を削り出したもの、そして貝をそのまま活かしたもの、身に着けるたびに海と砂浜に思いを馳せます。

<いつ着るの、ビキニ>

たとえ着る予定がなかったとしても、つい欲しくなってしまうのが水着です。水着というアイテムがとても好きで、いくつも持っている中から、セパレートの水着を。大好きなヨットのモチーフのアクセサリーも合わせましょう。そのうちにまた、友と一緒に南の島を訪れようと思います。







<今月のおしゃれ横丁>
ピンク色のチェックのバッグ:Pasand by ne Quittez pas (パサンド バイ ヌキテパ)
プラカゴバッグ ブルー:HOUSE OF LOTUS (ハウス オブ ロータス)
サンダル:TSURU by MARIKO OIKAWA (ツル バイ マリコ オイカワ)
ギンガムチェックのスカート:ADAM ET ROPE(アダム エ ロペ)
80年代のアクセサリー:Arius D (アリアス ディー)
赤い靴の中のチャーム:Days traffic (デイズ トラフィック)

*画像・文章の転載はご遠慮ください

この記事を書いた人(写真・文)

モデル、俳優 優恵

優恵

今年はモデルデビュー40周年。本誌でもおなじみ、おしゃれと旅とおいしいものをこよなく愛する。『mc Sister』で人気を博し、俳優としても映画、舞台などで活躍。近年の出演作に『秘密のフレグランス』(2021)ほか。

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