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アンジェリーナ・ジョリーが感じた、マリア・カラスとのつながりとは

  • 2024.9.2
Angelina Jolie attends a photocall for "Maria" during the 81st Venice International Film Festival at on August 29, 2024 in Venice, Italy.

パブロ・ラライン監督の『Maria(原題)』で、マリア・カラスを演じたアンジェリーナ・ジョリー。お披露目されたヴェネチア国際映画祭の記者会見で、カラスとの間に個人的なつながりを感じたかと聞かれた彼女は、「皆さん思うところがあるかと思いますが、ここで多くは語りません」と前置きし、こう続けた。「私が彼女に感じたつながりは、おそらく皆さんの想像とは違うと思います。彼女には非常にソフトで優しく、情にもろいところがあったけれど、世間はそんな彼女の真の姿、ソフトで感情的にオープンであることを受け入れなかった。なによりも彼女のもろさは私と同じです」

カラスは技術と表現力から史上最高のオペラ歌手の一人として讃えられるも、私生活が注目を集めたこともあり、その死に謎が残るなど、悲運の人でもあった。ラライン監督は、これまでダイアナ元妃を描いた『スペンサー ダイアナの決意』(2021)、ジャクリーン・ケネディを描いた『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)などを手がけてきたが、『Maria(原題)』では、伝説のオペラ歌手が1970年代のパリで過ごした最期の日々を蘇らせることで、イメージを新たにする。脚本は、『スペンサー ダイアナの決意』でラライン監督とタッグを組んだスティーヴン・ナイト。

なお、この記者会見でアカデミー賞への期待について聞かれたアンジェリーナは、賞レースよりも、カラスのファンとオペラファンからの反応を重く見ていると答えた。「彼らを失望させることが怖いです。ですがもちろん、私について他のことで、働きを評価してもらえたら非常にありがたいです」。そして、「オペラは力強い芸術であり、とても重要。探求することで、人に影響を与え、感動させる」とし、本作をきっかけにオペラに関心を持つ人が増えたらうれしいと語った。

Netflixが『Maria(原題)』の配給権を獲得したが、公開時期についてはまだ発表されていない。

Text: Tae Terai

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