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作文の課題で「うちの子のために書いてよ。10万でどう?」画策した【お受験ママ友】の哀れな末路

  • 2024.9.3

自分の子どもが可愛いのは、どの親も同じですよね。でも、子どもによって得手不得手があるのも当然です。ただ、中には何でも自分の子どもが一番じゃないと気が済まない親もいるようで……。これは筆者の友人・Oが体験したママ友とのエピソードです。

画像: 作文の課題で「うちの子のために書いてよ。10万でどう?」画策した【お受験ママ友】の哀れな末路

教育熱心な保護者・H

私の息子と同じクラスにHという保護者がいて、とにかく自分の息子が一番じゃないと気が済まない人でした。
Hの息子は運動神経抜群で足が速く、常にリレーなどの選手になっていたのですが、勉強は得意ではないようでした。

反対に私の息子は運動は苦手だったものの、本が好きで、読書感想文などの作文の実力には定評があり、小学4年生頃からは常に市や県の優秀賞に選ばれていました。
Hは自分の息子の成績が悪いことをひどく気にしていて、家庭教師などをつけていたのですが成績は上がらず、いつも表彰されている私の息子を目の敵にするようになっていきました。

唐突なお願い

小学6年生になると、教育熱心なHは息子に私立受験をさせるという噂が流れました。
ある日、私が近所のスーパーでHと顔を合わせると、いつもは無視していくのに、その日に限ってニコニコと近づいてきたのです。

Hは「O君、いつもすごいよね。作文とか読書感想文とか表彰されるでしょ? どうやって教えてるのか聞いてもいい?」とのこと。
「私は何も教えてないの。息子が一人で書いているから」と答えると、Hは「ねぇ、ちょっとお願いがあるんだけど」と声をひそめて話し始めました。

「実はうちの子、受験を考えてるの。学校の成績をアップさせなくちゃいけないんだけど、宿題以外に作文を提出すると加点されるのよ。何とかO君に書いてもらえないかしら?」と頼んできたのです。
私が「そんなことはできない」と断ると、「もちろんタダとは言わないわ。10万円でどう? おたくも困ってるんでしょ?」と上から目線で持ち掛けてきました。

非常識な頼みはお断り

確かに我が家は一般的なサラリーマン家庭で、それほど経済的に余裕があるわけではありません。
だからといって、お金で解決しようとするHの非常識な依頼に腹が立ちました。

我が子の受験のためとはいえ、うちの息子を使ってでも成績アップを図ろうとするHに呆れた私は「他をあたって」と言ってその場を立ち去ったのでした。

バレバレ

数ヶ月後、作文コンクールで選ばれたのは、うちの息子でした。
他のママ友から聞いたところ、どうやらHの息子が今までに書いた作文と今回書いた作文の質があまりにも違うため、先生がHに確認すると、第三者が書いたものであることが判明したそうです。

第三者が書いたものは提出する作品としての資格がないと言われ、評価対象外になったとか。
誰に書かせたのかまではわかりませんでしたが、私はもし息子に書かせていたとしても、学校の先生が見ればすぐにわかったんだと思いました。

結局Hの企みはバレバレだったということです。
その後、Hの息子が受験に失敗したことは言うまでもありません。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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