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「ハリウッドの聖人」キアヌ・リーブスに惚れ直す傑作映画11選

  • 2024.9.2

『ビルとテッド』シリーズ

BILL AND TED'S EXCELLENT ADVENTURE - Alex Winter, Keanu Reeves, 1989

ビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーブス)のデュオが歴史の試験に合格するために、タイムマシーンに乗ってさまざまな時代の歴史上の人物と出会うという第1作目の『ビルとテッドの大冒険』(1989年)を皮切りとした、奇想天外なSFシリーズ。続編『ビルとテッドの地獄旅行』(1991年)では、相変わらず間抜けな2人が自分たちそっくりなロボットに殺されてしまう。地獄で死神役のウィリアム・サドラーをゲームで打ち負かし、現世に戻ってくるというこれまた突飛なストーリー。2020年には29年ぶりとなるシリーズ最新作『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』が製作され、中年になった2人が今度は未来へとタイムトラベルするという物語になっている。

『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)

MY OWN PRIVATE IDAHO - Keanu Reeves, River Phoenix, 1991

シェイクスピアの戯曲『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』をゆるく翻案したガス・ヴァン・サント監督による『マイ・プライベート・アイダホ』。ナルコレプシーを患う、つかみどころのないゲイの男娼、マイク役のリヴァー・フェニックスが印象的だが、マイクの親友スコット・フェイバーとしてのリーブスも大いに存在感を発揮する。

『ハートブルー』(1991年)

POINT BREAK - Keanu Reeves, Patrick Swayze, 1991.

エリートFBI捜査官のジョニー・ユタは連続銀行強盗事件捜査のため、犯人と推測されるサーファーたちのコミュニティに潜入することに。やがてグループのリーダー格であるボディ(パトリック・スウェイジ)と友情を深めていき、一味に魅了されていく……。友情とは何かを問う、キャスリン・ビグロー監督のカルト的人気を誇るアクション映画だ。

『ドラキュラ』(1992年)

BRAM STOKER'S DRACULA, Keanu Reeves, Winona Ryder, 1992

ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を再解釈したフランシス・フォード・コッポラ監督作品。リーブスでさえ「役を完璧にこなすことができなかった」と語る賛否両論ある本作だが、ウィノナ・ライダーとリーブスが初共演を果たした映画として、多くの人の心に残っている。劇中にはリーブス演じるジョナサン・ハーカーとライダー演じるミナの結婚式のシーンが出てくるが、彼女曰く挙式は本物で、2人は実際に結婚した。法律上の夫婦であるか否かはさておき、その後も『スキャナー・ダークリー』(2006年)、『50歳の恋愛白書』(2009年)、『おとなの恋は、まわり道』(2018年)と度々スクリーンで再会し、おなじみのコンビとなっている。

『から騒ぎ』(1993年)

MUCH ADO ABOUT NOTHING - Richard Clifford, Keanu Reeves, Gerard Horan, 1993

ケネス・ブラナーによる、シェイクスピア『空騒ぎ』の映画化。ケイト・ベッキンセイルデンゼル・ワシントンエマ・トンプソンをキャストに迎えた本作で、リーブスはアラゴン公王ドン・ペドロの腹違いの弟、ドン・ジョン役を演じる。「I am not of many words」というセリフは、無口な役柄だけでなく、普段から寡黙なリーブスにも通づる何ともアイコニックな表現だ。

『スピード』(1994年)

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手に汗握るアクションがひっきりなしに続く『スピード』では、ロス警察のSWAT隊員ジャック・トラヴェンに扮するリーブスが、ヒロインのアニー(サンドラ・ブロック)を含む乗客を爆弾が仕掛けられたバスから救うために立ち上がる。時速80km以下に減速すると爆発する時限爆弾の解除に奮闘する姿もさることながら、トラヴェンとアニーの間に芽生える恋の行方も見どころだ。

『マトリックス』シリーズ

THE MATRIX - Carrie-Anne Moss, Keanu Reeves, 1999.

おそらくリーブスのキャリアの代表作である、ラナ&リリー・ウォシャウスキー監督によるSFシリーズ。表向きは大手企業に勤めるプログラマー、裏の顔はサイバー犯罪に手を染めるハッカー、そして人類をAIの支配から解放する救世主であるネオを好演。当時のハリウッド映画で主流だったマッチョなヒーローとは一線を画す、冷静かつ無口なヒーロー像が、観客に新鮮に映ったことは間違いない。

『サムサッカー』(2005年)

THUMBSUCKER - Keanu Reeves, 2005

マイク・ミルズ監督のデビュー作で演じたのは、いまだに親指をしゃぶる癖が直らない17歳の主人公ジャスティン(ルー・プッチ)に催眠術を使って癖を直そうとする近所の歯科医ペリー・ライマン医師。独特ながらも誠実なそのキャラクターに、思わず顔がほころぶ。

『コンスタンティン』(2005年)

CONSTANTINE - Keanu Reeves, Rachel Weisz, 2005

「Hell wants him. Heaven won’t take him. Earth needs him.(地獄が欲し、天国が拒み、この世が必要とする男)」というキャッチコピーが記憶に残るDCコミックス刊行の「ヘルブレイザー」を原作にしたアクションホラー映画。フランシス・ローレンス監督によって描かれる物語で、リーブスは過去の自殺未遂が原因で地獄行きが決定している探偵、ジョン・コンスタンティンを演じる。人間の姿に化けている天使や悪魔「ハーフ・ブリード」を見分ける特殊能力を持ち、悪魔祓いをすることで天国行きの切符を手に入れようとする主人公はまさにハマり役。

『スキャナー・ダークリー』(2006年)

A SCANNER DARKLY - Keanu Reeves, 2006

フィリップ・K・ディック著『暗闇のスキャナー』を原作にした本作は、アニメーション技法の一種であるロトスコープを使って、ドラッグが蔓延した近未来のアメリカを新感覚の映像でダークに描く。悪夢のような警察国家で、自らも中毒者であることを隠し生きている主人公の覆面麻薬捜査官。ダイナミックな演技で役に命を吹き込むリーブスは、アニメ化された姿でも観る人を引き込む魅力がある。

『ジョン・ウィック』シリーズ

JOHN WICK - Keanu Reeves, 2014.

リーブスが伝説の殺し屋に扮する人気シリーズ『ジョン・ウィック』。最愛の妻を亡くし、彼女からの最後の贈り物である愛犬を殺された元凄腕のヒットマン、ウィックの復讐劇を描くアクション作品ではあるものの、主人公の肉体的・精神的な苦痛を言葉少なく表現するリーブスは威厳を放つ。激しいアクションとは対照的な、思わず笑ってしまうようなちょっとした瞬間の意外性もまたいい。

Text: Sam Rogers Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.CO.UK

Photo_ Daniel Jackson Stylist: George Cortina
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