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【SNS発】男性たちは怒っている…?“やり過ぎ”男女平等に「NO!」の声、いま炎上が相次いでいるワケ

  • 2024.9.2

今夏、立て続けに発生した「3件の炎上」とは何か

怒りの声を上げ始めた男性たち。いったい何があったのか
怒りの声を上げ始めた男性たち。いったい何があったのか

「男性差別」「男性蔑視」「男性に対する誹謗中傷だ」――。そんな批判を受けて炎上するケースが今、SNSで相次いでいます。2024年夏だけでも大きな“炎上案件”が3件も。なぜ男性たちは怒りの声を上げ始めたのでしょうか。

8月末に始まり9月1日夜現在も“延焼”中なのは、大手焼き肉チェーン「牛角」が同月2日(月)から開始予定の「女性半額」キャンペーン。同チェーンを展開するレインズインターナショナルは「女性客は男性客に比べて注文量が肉4皿分少ない」という背景を挙げながら「カップルや家族で利用した際もトータルで飲食代金負担が軽減できる」と幅広い客層が対象であることをアピールしましたが、X(旧ツイッター)では「性別という属性でサービスに差を付けるのは直球の男性差別」との批判が男性ユーザーたちから相次いでいます。

性別を理由とするこうした紛糾は従来、女性側から声が上がることが大半でした。容姿や年齢で品評される、共働きなのに家事育児の負担を押し付けられる、男性ばかりが総合職に就いている、過度にセクシュアルなビジュアルの広告が街にあふれている……などがその例です。これらの批判を受けて世間では、職場でのセクハラ・パワハラ防止措置や性的役割分担の払しょくなど、抜本的な変革が求められてきました。

男女平等を目指すその過程では、男性は主に“社会的強者”=“悪者”のロール(役柄)を担わされるケースが多く、反省やアップデートを迫られる場面が少なくありませんでした。

しかし近年になり、行き過ぎた男性差別や男性蔑視ではないかとの批判が上がり始めます。特に大勢のアカウントが自由に意見を発信するSNSでは、「おじさんキモい」「男はクソ」などのべつ幕なしにつぶやく女性ユーザーに対して反論する男性ユーザーも見られるようになっています。

そして2024年7~8月、男性陣がその怒りをあらわにする“炎上”が立て続けに発生します。一つは7月末、衣料品大手チェーン「しまむら」グループの子ども用品専門店が発売したTシャツなどに「パパはいつも寝てる」「パパは全然面倒みてくれない」などの文字がプリントされた件。もう一つは8月上旬、フリーアナウンサー事務所所属の女性アナウンサーが「夏場の男性の匂いが苦手すぎる」とXに投稿。シャワーや汗拭きシートを使うよう促したことで「働く男性たちへのリスペクトも配慮もない」と猛批判を浴びた件。そしてもう一つは8月末、冒頭で紹介した牛角の「女性半額」キャンペーンです。

子ども用品店の商品は販売中止になり、女性アナは所属事務所から契約解除される事態となりました。

折しも8月22日、世界最大規模の世論調査会社イプソスが発表した「平等・不平等に関する意識調査」では、Z世代(1996~2012年生まれ)の日本人男性が「平等を推進する試みは『やり過ぎ』」と回答する割合が他の世代や女性に比べて高いことが判明。また「最も不平等・不公正な扱いを受けている属性」と問う設問で、Z世代男性が「男性」と答えた割合は、同世代女性に比べて3倍以上に上ることが明らかになりました。

Xでは「男性は社会的強者、女性は社会的弱者という認識は、令和の現代では時代遅れになりつつある」「Z世代は物心付いたときから男女平等と育てられてきたのに、大学受験や就活で『女性枠』『女性優遇』なんて突き付けられたら不満に感じるのは当然」と同調する声が数多く上がりました。

冒頭の牛角キャンペーンに関しても、「正直この程度で男性差別とは思わないが、声を上げろと唱えてきたのが男女平等社会。差別主義者になりたくないから、これは男性差別だと声を上げる」や、「もう男性も(一部女性がしてきたように)『不快だから』という理由だけで声を上げていいのでは?」「男たちは我慢してきた。でも男女平等なら我慢する必要はない」と、ある種の皮肉を込めて発信する投稿が相次いでいます。

それぞれの炎上で男性たちの主張に共通しているのは、「女性に対して許されない行為は、男性に対しても許されない」ということ。急激に女性側へ傾いたとも言える昨今の“男女平等”の風潮が、そしてその風潮を後ろ盾に行き過ぎた“男性叩き”に走った一部の人たちの言動が今、男女の間に大きな軋轢(あつれき)を生み出しているとみられます。

(LASISA編集部)

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