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社内で危険人物扱いされています… 友人の婚活をサポートした「30代女性の悲劇」【前編】

  • 2024.9.1

誰かほかの人の役に立つような行動は、賞賛されるべきところです。理知子さん(仮名・34歳)も、かつて友人の婚活を応援するようなことをしていたそう。しかし、それが思いがけない事態を引き起こしてしまったと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。

友人からの突然の電話

「1年前のある日、友人から電話がかかってきました。大学から付き合いのある麻貴(仮名)からでした。麻貴とは、私が結婚する前の20代のころは、頻繁に遊ぶ仲。2年ぶりだったので、近況などを報告し合いました。そこで、“最近どうしてる?”と尋ねると、“婚活してる”と言うのです。
マッチングアプリや婚活パーティなどに取り組んでいるようですが、うまくいっていないとのこと。そこで、“友だちからの紹介が1番いいって分かったんだ”と言うので、男性を紹介して欲しいのだと察し、友人のためにひと肌脱ぐことにしたのです」

飲み会は荒れ模様に

「職場の男性社員に声をかけ、飲み会をセッティングしました。男性社員は3人。女性陣は、幹事の私と、取引先の会社の20代女性が2人と、麻貴の4人。
居酒屋の個室で開催しましたが、麻貴が仕事で20分ほど遅れることに。すると、開始直後、窓を叩きつけるような雨が降り始めました。豪雨と暴風で、天候は大荒れ。これは麻貴の参加は厳しいかも…と思いました。
ところが、だいぶ遅れはしたものの麻貴が到着。全身ビショ濡れの状態でした。参加者たちは麻貴の身を心配しながらも、若干引いていましたね。ただ、私はその意気込みを高く評価しました」

再び飲み会を開催

「飲み会は、天候の問題もあり、1次会で解散。結局、麻貴は30分ほどしか参加できず、成果をあげることはできませんでした。でも、麻貴の意気込みに感銘を受けた私は、再び飲み会のセッティングを約束し、2週間後に別の男性社員に声をかけ、開催に至りました。
その日は麻貴も最初から参加し、楽しんでいる様子で、隣に座っていた男性と連絡先を交換している姿が目に入りました。その男性は、気が利いて優しいと社内で評判だったので、うまくいくかもしれないなと期待しましたね。私としても、ひと仕事終えたような達成感がありました」

社内に噂が広まってしまい…

「その後の2人の関係は気になりはしましたが、あまり余計なことはしないほうがいいだろうと静観していました。
するとしばらくして、男性のほうが私に声をかけてきて、麻貴のことで相談があると言うのです。“連絡があまりに多い”と。頻繁にLINEが来るだけでなく、夜には毎日のように電話がかかってくるとのことでした。しかも、職場の近くや自宅近くの駅で、偶然に会うことがあったとも……。“偶然とは思えない”と怯えているようにも見えました。
完全に、麻貴の熱意が裏目に出ていました。そして、その話に尾ひれがつき、私の友だちにヤバい人がいる……という噂が広まってしまったのです。その結果、私は社内で危険人物扱いされるようになってしまいました」

“友人の婚活をサポートして酷い目に遭った妻の告白”をご紹介しました。
人のために行動するというのは素晴らしいことですが。自分の首を絞める結果になっては元も子もありません。友人のサポートも、ほどほどにしておくべきなのでしょう。
©taka/Adobe Stock ©milatas/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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