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『青春ウォルダム』の「スーパー世子」をパク・ヒョンシクが演じるとどうなる?

  • 2024.9.1

時代劇『青春ウォルダム 呪われた王宮』で主人公になっているイ・ファン(パク・ヒョンシク)は、頭脳と精神性の両方で破格な大人物だ。果たして、どこが破格なのか。まず、頭脳から見てみよう。

イ・ファンは抜群の記憶力を持っている。たとえば、自分が目にした文書に書かれた文字を瞬時にすべて記憶してしまう。それゆえ、彼の頭脳に蓄積されたメモリーは、現代で言えばスパコン並みだ。そうした能力を活かして、過去に記録に載った人物の来歴などをとことん覚えている。

もし国王になったらどれほどの行政能力を発揮するか。とてつもない成果を出すに違いない。『青春ウォルダム 呪われた王宮』におけるイ・ファンは史実にはない架空の存在なのだが、もし実在していれば、朝鮮王朝を根本から変えてくれていただろう。そう考えるとワクワクする。

その上で素晴らしいのが精神性だ。基本的に、物事の捉え方が朝鮮王朝時代の古い価値観をいとも簡単に飛び出している。当時は身分制度や男尊女卑が支配的であったが、イ・ファンはそういった旧来の保守思想を飛び抜けて、現代にも通用する民主的な概念を備えていた。

典型的なのが、両親と兄を毒殺したと疑われていたヒロインのミン・ジェイ(チョン・ソニ)を受け入れたことだ。しかも、彼女の無実を晴らすために大きな機会を与えていた。その進歩的な考え方はイ・ファンの真骨頂であった。

パク・ヒョンシク
イ・ファンを演じたパク・ヒョンシク(写真提供=OSEN)
時代劇のスタイルが似合う俳優

今まで韓国時代劇では数多くの世子が登場していたが、イ・ファンのように完全無比な人はいなかった。そういう意味では、まさに「スーパー世子」であったと言えるだろう。こうしたイ・ファンを演じているパク・ヒョンシクの個性も際立っていた。

表情が穏やかであり、姿勢が凛としていて、さらに韓服が本当に似合っていた。まさに、時代劇の主人公として申し分のキャラクターだった。

パク・ヒョンシクは時代劇のスタイルがよく合う俳優であり、今後は現代劇とともに時代劇でも大いに活躍してほしい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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