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‟行けなかった”がなくなる新しい友人との関係【大人のお作法】

  • 2024.9.1

大人の倶楽部活動のすすめ

9月になりました。酷暑が続いた今年、まだ気温は高いものの、スーパーマーケットには、秋の野菜や果物、新米が並び、秋の気配を感じます。また、メディアでは、秋冬のファッションやメイクのトレンドが紹介され、おしゃれ心も刺激される季節。

アートの世界でも、秋からは様々な展覧会が開催されるので、美術館巡りが好きな私にとってもオンシーズンです。興味深い特別展の情報を入手しては、ブックマークをするのですが、日々の雑事に追われて「あれ、この企画展、もう終了しちゃったの?」とがっかりすることもしばしば。そんな話をやはりアート好きな親友にしたところ、「私も!」と。「じゃあ、面白そうな企画展をみつけたら、お互いに連絡を取り合って一緒に行かない?」ということになり、情報交換をして、二人でアート巡りを始めたのは数年前のこと。二人で確認し合っているおかげで、行きたい特別展をミスすることが少なくなり、「それなら、いっそクラブ活動にしてみない?」と話がまとまって「美術館鑑賞倶楽部」を結成しました。大人のクラブ活動の始まりです。現在部員は2名。季節に1~2回程度の無理のない活動を続けています。

今年も年明け早々の山種美術館から始まり、皇居三の丸尚蔵館を鑑賞。

もちろん‟ソロ活もアリ”なので、仏教美術が好きな友人は上野の博物館での特別展を、私は旅行先で訪れた森の中の美術館で彫刻を鑑賞したり、習っている書の先生の作品展を観たりなど、それぞれのソロ活鑑賞についてはランチを兼ねて報告し合っています。

以前から、ランチや夕暮れワイン会などで頻繁に会い、おしゃべりをしていた私たちですが、「美術鑑賞倶楽部」を結成したことで、「今年はどんな活動をする? どんな展覧会があるのかな?」「今日は倶楽部活動の日」という意識が生まれ、親友との付き合い方にも新鮮なリズムが生まれたような気がしています。

「美術館賞倶楽部」の活動は‟無理なく自由に”がコンセプト。美術館巡りだけでなく、「今日は映像美術の鑑賞」と銘打って話題の映画を観に行ったり、伝統芸能美術である歌舞伎やバレエを鑑賞したり、などかなりフレキシブルです。アートという大きなアンブレラのなか、楽しい活動を続けています。

忙しい毎日を送っていると、「観たい」と思っていた映画や展覧会が終了してしまう、コンサートやお芝居のチケットと取り損なう、行きたいレストランにいつまでも行けない、といった経験は誰でもあることと思います。でも、同じ趣味や興味を持つ友人と「クラブ活動」にしてしまうと案外達成できるもの。GINGERサポーターにもGOLF TEAMなど、素敵なクラブ活動がありますよね? 食の秋、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋……体育会系から文化活動と新しい世界が広がりそうです。自由な大人のクラブ活動、始めてみませんか?

丸野ひかる(まるのひかる)

米国のカレッジ卒業後、30年間以上、外資系化粧品会社にて新規ブランドの立ち上げ、マーケティング、PRマネージャーなどオールマイティに活躍。現在はフリーで、コスメ、ファッション、ライフスタイルなど「面白くて、人を幸せにするモノとコト」のPRに。日々の癒やしは、最愛のモフモフ猫との添い寝。

TEXT=丸野ひかる

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