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タンパク質中心の食生活って痩せるの?タンパク質と炭水化物の摂り方「ウソとホント」

  • 2024.9.1

健康やダイエットのために日頃から「タンパク質」を積極的に摂るようにして、「炭水化物」を摂りすぎないように心がけている人は少なくないでしょう。でも、炭水化物を摂らずにタンパク質ばかりを摂る食生活は本当にヘルシーなのでしょうか? そこで今回は、タンパク質と炭水化物にまつわる「ウソとホント」について紹介します。

炭水化物とタンパク質の摂り方「ウソとホント」3つ

(1)炭水化物を摂らなくてもタンパク源である肉を摂っていれば太らない

これは「ウソ」です。肉を食べ過ぎてしまえばカロリーオーバーになりますし、過剰摂取は内臓疲労にもつながります。

摂取されたタンパク質は体内で分解されてアミノ酸になり、このアミノ酸の窒素を排出するためには肝臓や腎臓の働きによってアンモニアや尿素に変えられることに。そのため過剰にタンパク質を摂ると肝臓や腎臓の負担になり内臓疲労につながります。

また、炭水化物に含まれている食物繊維は余分な油を排出してくれる効果が期待できますが、炭水化物の摂取を控えてお肉だけ食べていると、お肉に含まれる余分な脂の排出がされにくくなってしまうのです。

(2)タンパク質さえ摂っていれば運動しなくてもメリハリボディが手に入る

これも「ウソ」です。体内のエネルギーが不足してしまうために筋肉が分解され、基礎代謝の低下を招きますから、むしろ「太りやすくなる」と言えるでしょう。

炭水化物に含まれる糖質は、体の主要なエネルギー源。極端に糖質を控えることは主要エネルギー源を奪うことになり、体はタンパク質を代替エネルギーとすることになり、筋肉を分解し始めることになってしまうのです。

また、糖質不足になるとタンパク質の合成も阻害されるので、ますます体の筋肉量の減少に拍車をかけてしまいます。

(3)炭水化物を控えてタンパク質さえ食べていれば健康でキレイになれる

これも「ウソ」です。腸内に悪玉菌が増殖し、腸内環境が悪化するだけでなく、腸の運動が活発に行われず、病気に感染するリスクが高まります。

タンパク質が消化しきれない場合、悪玉菌のエサとなるアミノ酸が大腸に流入するため、タンパク質を摂りすぎると悪玉菌が増殖して腸内環境を悪化させることになりますし、腐敗産物が腸に溜り、吹き出物や口臭、体臭の原因にもなってしまうのです。

また、腸の運動が活発に行われなくなるため、便秘になりやすいだけでなく食中毒や病気に感染するリスクも高まります。

このようにタンパク質に偏った食生活になってしまうと、かえって健康を害することになりかねないのです。なので、ダイエットや美容のために食生活を改善していくなら、タンパク質、炭水化物を含め様々な栄誉素をバランスよく摂ることを意識していきましょうね。<監修:青江 誠一郎先生(大妻女子大学 家政学部 食物学科 食物学専攻 教授)、濱裕宣先生(東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長。管理栄養士)、赤石定典先生(東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長。管理栄養士)>

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