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憧れの介護職なのに「肉体的にも精神的にもしんどい」でも「頑張ってよかった(涙)」と思えた出来事

  • 2024.8.31

どんな仕事も、ストレスが溜まったり、ときには涙を流すような辛いこともありますよね。
職種によっては『やりがいを感じられない』とこの仕事を続けていいのか、悩む人もいるでしょう。
今回は、筆者の友人K林から聞いた、仕事に関する感動エピソードをどうぞ。

画像: 憧れの介護職なのに「肉体的にも精神的にもしんどい」でも「頑張ってよかった(涙)」と思えた出来事

夢だった介護職に

私は、大学卒業と同時に介護施設の職員として働き始めました。

元々、学生時代からこの道に進みたいと考えていた私。

というのも、小学生のころ見た介護職員さんの姿がとても印象的だったのです。

当時、大好きなおじいちゃんが認知症に。

ご飯もトイレも1人ではできなくなり、家族のこともどんどん忘れていくおじいちゃんを怖く感じていました。

両親も介護に億劫になっていたなか、献身的に支えてくれたのがヘルパーの職員さん。

「ご無理なさらないで」
とおじいちゃんの変化に戸惑う私たち家族にいつも明るい言葉をかけてくれていました。

そんな姿を見て、『人を支える職に就きたい』といつしか思うようになっていたのです。

想像以上に大変な仕事

就職が決まってからは『利用者様にもご家族様にも信頼される職員になるぞ!』と意気込んでいた私。

でも、現実はそう甘くはありませんでした……。

利用者様のなかには暴力的な人もいたり、嫌味ばかり言ってくる人も。

想像以上に肉体労働で、そのうえ何をしても文句を言われたり、認知症の症状なので仕方がないのですが、何度言っても忘れられてしまうのが精神的にもストレスになっていました。

ショックな出来事も

それでも『とにかく利用者様が幸せに過ごせるように』と丁寧に向き合うよう心がけていたあるとき、悲しい出来事が。

3年ほど担当させていただいていた利用者様が亡くなってしまったのです。

その女性は気難しくなかなか心の距離を詰められず、悩んでいたなかでの死でした。

別れを惜しむご家族の姿を見て、私も思わず涙しそうになっていると……。

ご家族の言葉に涙!

「本当にたくさんお世話になりました」
「母はいつもK林さんのお話を楽しそうにしていました」

そう口々にご家族から感謝されたのです!

そして最後に
「孫のように大切だと話していました」
との一言を聞き、思わず号泣した私。

その経験を胸に刻み、今もやりがいを持って全力で介護職に励んでいます。

【体験者:20代・女性介護職、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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