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しわ、たるみ…若返りの鍵は“胸鎖乳突筋”! 簡単で正しいほぐし方を超人気サロン代表が解説

  • 2024.9.6
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Wirestock

胸鎖乳突筋をほぐすだけで小顔効果があるって話、聞いたことはない? なんとなくで首のあたりをもんでみるけれど、正しいやり方が分からず痛かったりと続かずにやめてしまった苦い思い出を持っている人もいるのでは?

今回は経絡リンパ整体師であり、女優が撮影前に駆け込むというマッサージサロンを営むアベシスター、阿部惠子・阿部由美先生著書の『胸鎖乳突筋をもめば、一瞬で顔が若返る』(高橋書店)から、今日からでもできる胸鎖乳突筋のほぐし方をご紹介。簡単なステップで小顔効果以外にも、バストアップやメンタルヘルスまで期待できるんだとか。ワクワクしているそこのあなた、早速目を通してみて。

きれいな人が注目する“胸鎖乳突筋”とは?

Women's Health

「からだの不調に大きく関わってくる首の筋肉。とくに影響が大きいのが、首のなかでもっとも大きな筋肉“胸鎖乳突筋”です。この“胸鎖乳突筋”は、女優の石原さとみさんがテレビ番組で取り上げたことで、話題になりました。しわのない首、たるみのないきれいなフェイスライン、小顔。これらは胸鎖乳突筋と密接な関係があります。

胸鎖乳突筋は左右の耳の後ろから鎖骨に向かってななめに伸びる筋肉です。働きものの筋肉で、首の前側に2本、柱のように立って、いつもがんばって頭を支えています。また首を横に動かすときにも活躍します。顔を横に向けたときに浮き出て見えると、胸鎖乳突筋がゆがんだり、埋もれたりしておらず、正しい位置にあるといえます。けれども胸鎖乳突筋がゆがんだり、位置がずれて前方にいき過ぎたりすると、胸鎖乳突筋の下にある鎖骨リンパの流れも悪くなります。これが、しわやたるみの原因です。胸鎖乳突筋をもんで、ゆるめて、やわらかい状態にし、胸鎖乳突筋が本来の正しい位置に浮き出るようにしておけば、引き締まった小顔が手に入るのです」

 

胸鎖乳突筋の探し方
■ご自分の胸鎖乳突筋を探してみましょう。

1.鎖骨のすぐ上に手のひらを当てます。
2.顔全体を軽く横に向けます。左右どちらでもOKです。
3.耳の後ろから鎖骨へななめに伸びる胸鎖乳突筋が動き、浮き出ます。

*なかなか浮き出てこない人は、後ろを振り返るくらいに顔全体を大きく動かしましょう。親指と人差し指でつまんで何度か首を左右に動かすと、きれいに出るようになります。

老化は首元から始まる?

「たるみ、むくみ、しわ、くすみ……。年齢を重ねるうちに、気になる部分が増えてきて、鏡を見て落ち込んでしまう方もいるかもしれません。こうした悩みの原因が、じつは“首”にあるというと、驚かれるでしょうか?」

首まわりの老化は、首の筋肉の状態で決まります。筋肉が加齢や運動不足により硬く動かしにくくなると、重力に逆らえなくなっていき、しわやたるみが生まれるのです。首にはからだにとって大切な血管やリンパが通っています。首の筋肉がうまくはたらかなくなると、本来ならば流れていくはずの血液やリンパが滞ります」

「血流やリンパの流れが悪化し、疲労物質や老化物質などのムダなものが溜まっていくと、顔のむくみやたるみが目立つようになります。その過程で、あご下にお肉がついて見えるようになり、二重あごが常態化することに……。そうなると、首の長さそのものは変わっていないはずなのに、首が短く太く見ます。老けた印象になってしまうのは、“余計なもの”をまとってしまうからなのです」

「実際、首のしわやあごのたるみには個人差があります。若くても深いしわが刻まれている人、高齢でもしわが薄い人がいるように。首の筋肉をやわらかく保てていると、こうした首の老化は防げるのです」

意識するべき3つのポイント

Women's Health

筋肉をほぐす

「首の筋肉は、およそ5kgもある重い頭を毎日支えています。首はいくつかの細い筋肉が集まっています。そのなかのひとつが、-胸鎖乳突筋です。けれども、現代人はこれら首の筋肉に大きな負担をかけてしまっています。その原因が、頭から背中までが前傾気味になる姿勢です。このように姿勢が崩れている場合は、通常の3倍もの負荷が首にかかることになります。つまり、15kgの負荷を細い首が支えることになるのです」

「こういった悪い姿勢があたりまえになり、その姿勢をとりつづけると、首への負荷により首の筋肉はがんばりすぎて硬くなります。すると、本来長くスッと伸びていた首が、どんどん太く短くなってしまいます。首の筋肉は年を重ねることで衰えるだけでなく、こうした日常の姿勢によりどんどん退化してしまうのです。すると、血液やリンパの流れも悪くなり、しわやたるみへとつながっていきます」

リンパを流す

「首がきれいな人は、顔もからだもきれいです。これは筋肉だけでなく、リンパの流れも影響しています。リンパは筋肉のなかにあり、体内の老廃物や不要物質を回収して運ぶ役割を持ちます」

「リンパのなかでもとくに全身に影響があるのが、“鎖骨リンパ”です。鎖骨リンパはあらゆるリンパのゴールで、老廃物が出ていくところです。鎖骨リンパは、首の後ろから鎖骨に向かう胸鎖乳突筋の下にあります。つまり、首の筋肉が硬くなると、鎖骨リンパがつまり、全身のリンパの流れも悪くなり、むくみやたるみにつながります。顔まわりのリンパは鎖骨に集まるので、とくに影響を受けやすくなります。マッサージで筋肉をゆるませていくと、リンパの流れはよくなります」

経絡・ツボにアプローチする

「経絡とは、東洋医学の概念である“気血”が流れる通路で、全12本あります。気血は一般的に“命のエネルギー”と理解されます。そして経絡のライン上に“経穴”と呼ばれるものがあります。これが、いわゆる“ツボ”です。巻き肩や前傾などの悪い姿勢により、筋肉の位置が本来あるべきところからずれたり、縮んだり、ゆがんだりすると、経絡もずれて乱れてしまいます。経絡のずれは、電車でいうと脱線事故を起こしているような状態。ツボの位置も本来あるべきところからずれて、思わぬところへ移動したような状態に……。全身に悪影響が出てきます。とくに頭、顔、首にはたくさんのツボがあります。マッサーでここにアプローチすることで、顔やからだをすこやかな状態にできます。リンパと経絡そして筋肉。この3つをととのえると、顔やからだは大きく変わっていきます

胸鎖乳突筋のマッサージが持つ効果

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「胸鎖乳突筋ほぐしをつづけていると、顔のしわやたるみが消え、首が美しくととのいます。デコルテがきれいになり、バストもアップ巻き肩も解消。さらに、からだのいろいろな部分がととのうので、ほかにもこんな変化が見られるようになります」

血流がよくなり、肌がきれいに見える

「胸鎖乳突筋をもむことで、首まわりの血流がよくなります。すると、顔の血色もよくなり、肌がきれいに見える効果が高まります」

深い呼吸ができる、代謝がよくなる

「胸鎖乳突筋をもんでやわらかくしていくと、首はまっすぐ伸びて、肩はすっと下がり、胸が広く開いた、正しくきれいな姿勢になります。すると肋骨も広がり、深い呼吸ができて、酸素を充分に取り込めるようになります。すると酸素がからだのすみずみまでいきわたるようになり、さらなる若返り効果が期待できます。代謝もよくなります」

自律神経がととのう

「胸鎖乳突筋をもむと、首まわりの筋肉がととのいます。首には大事な神経が多く走っていて、とくに血流や呼吸がととのうことで、自律神経のはたらきも改善します」

メンタルにも変化が!

「自律神経のはたらきがよくなるため、精神的にも明るくなります。さらに、ケアをつづけることで、実年齢に関係なく若返り、心身ともにいきいきします。“いまが自分史上最高にきれい”と思えるようになり、理想の自分に近づいていく過程で、ポジティブ思考に

「これらの変化は個人差があるものの、2週間ほどつづけていると“何かが変わってきた”と徐々に実感できます。“こうなりたい”と前向きにイメージしながら、美容ルーティンのひとつに加えてみてください」

簡単にできる“胸鎖乳突筋”のほぐし方

「それでは実際に、胸鎖乳突筋をととのえていきましょう」

首の付け根をほぐすマッサージの手順

「左右の耳の後ろから伸びている胸鎖乳突筋を柔軟な状態にととのえるため、首の後ろのリンパの流れや血流をよくしておきましょう」

① あご下に親指をぐっと押しあてて、フェイスラインに沿って耳の下まで流す。

POINT
フェイスラインと首の境目をはっきりさせるような意識で行う。

➁ 耳の下を親指で押さえ、後頭部から折り曲げるように上を見て、正面に戻す。

NG
首を前後に大きく動かさないよう注意。

③ 肩の力を抜いて真横を見るようにして、頭を左右にゆっくり振る。①~③の流れを10回ずつ行う。

Point
肩や上半身は正面を向いたまま、頭だけを動かすこと。

【押さえるツボ・リンパ】
・顎下(がくか)リンパ節
下あごの2cmほど内側あたりに位置。指で触れると皮膚の下に親指の頭くらいの大きさで、少しふくらんでいるのを確認できる。
・天容(てんよう)
顔のむくみをスッキリさせたり、首のこりを改善したりして、滞っていたリンパの流れや水分の排出を促す。
「首まわりの筋肉の血行がアップし、肩こりや目の疲れ軽減もできる動きです。あご下にも圧を加えるため、フェイスラインがすっきりし、むくみもとれやすくなります」

胸鎖乳突筋をもむ

「大きな筋肉なので、力を入れてもみましょう。痛みがある人ほど、大きな効果が得られます。やわらかくほぐして、スッと細く伸びた首筋、すっきりしたあごのラインを手に入れて」

① 親指と人差し指を使って、胸鎖乳突筋をつかんでもむ。上から下まで4~5ヶ所くらいに分けて行う。

HINT
横を向くと胸鎖乳突筋が目立ち、つかみやすくなる。

POINT
胸鎖乳突筋は表面だけではなく、根元からたっぷりつかんで、ギュッとていねいにもむのがコツ。分けてもむことで、胸鎖乳突筋全体をまんべんなく刺激できる。

➁ 親指と人差し指で、胸鎖乳突筋表面の筋肉をやさしくつまみ、勢いよく離すのをくり返す。上から下まで4~5ヶ所くらいに分けて行う。
①~➁を3回~5回ずつ行う。

【押さえる筋肉・ツボ】

・胸鎖乳突筋
耳の後ろから鎖骨にかけて位置する。首にあるもっとも大きな筋肉で、左右にあり、頭を支えたり、首を曲げたり回したりする働きがある。顔のむくみや小顔、首の引き締めに効果が期待できる。

・水突(すいとつ)、強音(きょうおん)
首のしわや顔のむくみに効果が期待できる。

「胸鎖乳突筋がやわらかくなると、リンパや血液の流れがよくなり、むくみやたるみも改善され、あご下についた肉もすっきりしていきます」

まとめ

「この首の筋肉をほぐすことで、顔の“老け見え”は改善できるのです。必要なのは、ちょっとした知識と意識。若返って、どんどんきれいになっていくコツを知らないでいるのはもったいないと思いませんか。今日からぜひ始めてみてくださいね」

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首からケアする経絡リンパ 胸鎖乳突筋をもめば、一瞬で顔が若返る ¥1,430

『胸鎖乳突筋をもめば、一瞬で顔が若返る』は、高橋書店より好評発売中。

ここで紹介した内容以外にも、「もっと若返るフェイスマッサージ」や「みるみるすっきりする頭ほぐし」など、まだまだ知るべき情報や知識がたくさん詰まっているので、ぜひチェックしてみて!

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高橋書店
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高橋書店

この本を書いたのは......阿部惠子・阿部由美先生

東京・松濤のプライベートサロンと代官山のサロンavity で、経絡マッサージ・リンパドレナージュ・アロマテラピーとストレッチを融合させたオールハンドの施術を行う。その驚異の小顔効果や痩身効果はロコミで劇的に広がり、今や予約がなかなか取れない超人気サロンとなっている。姉妹による独自の「フォーハンド」マッサージで、芸能人・著名人も数多く通う。また、筋肉深部までダイレクトに効くオールハンドマッサージは、体のコリ・ゆがみ・縮みを正すことで、体本来の姿を取り戻させてくれる。気血水の流れが整うため、蓄積された疲労も癒やされる。施術歴25年以上、3万人を救ったカリスマ姉妹。著書に『疲れたら1日1分ワキをもむだけ』(主婦の友社)がある。


Nanitaコミュニティリーダー

ウィメンズヘルスのコミュニティーリーダー。元ボクシングインストラクターの経験を持ち、ダンス・トレーニング・ランニングと様々なワークアウトに取り組み発信している。底抜けの元気さとポジティブエネルギーが強み。日々心と体をHAPPYにするため、まだ見ぬ境地へフルスピードで突進中。 

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