お茶に、紅茶に、コーヒーに! 何にでも合いやすい、オススメのお茶請けがあるのです。
今回は、創業70年以上! 創業時と変わらない、優しい味を作り続ける『お煎餅屋さん』をご紹介。
名所堂
名所堂の創業は、昭和23年の戦後間もない食料難の時代。 大阪でお煎餅を焼いていた経験のある、先代の樋口正光さんが、お煎餅を焼き始めました。
素材は今と変わらず、小麦粉・砂糖・卵を混ぜて焼いたものだったそうです。
戦後の苦しい時代、「甘いお煎餅で、人々に笑顔と幸せを届けたい!」とお煎餅を焼き始めた正光さんの想いは、令和の現代になっても、二代目の樋口博文さんに受け継がれています。
道後温泉本館の茶菓子として扱われる、幅広い年齢層に人気な『名所煎餅』
写真では、ちょっぴり硬そうに見えているかもしれませんが、ほんの少し歯を立てるとサクッと割れて、口の中で柔らかに溶けていきます。
そのため、小さな子どもから、歯の弱くなったご年配の方にも喜ばれるお煎餅なのです。 幅広い年齢に人気な、名所堂のお煎餅は、道後温泉本館のお茶菓子に採用されていますよ。
食感だけでなく、重量も軽いお煎餅なので、お土産にもピッタリ。 個包装なので、気軽に配りやすい点も、人気のポイントです。
ゆるやかなカーブには、松山城に道後温泉、奥道後… 松山の観光名所の焼き印がしてあります。
名所を焼き印しているお煎餅を焼いているから『名所堂』なのかと思いきや… お店の名前が『名所堂』だから、名所を焼き印するようになったそうですよ。
70年経っても変わらない、昔ながらの作り方
名所堂では昔ながらの方法で、一枚一枚、お煎餅を手焼きしています。
この写真の機械に座り、記事を流し込んで、焼いて… 焼けた煎餅に、一枚一枚、焼き印を手押しするそう。
二代目の博文さん曰く「だいたい3~4時間くらい、連続で焼きます」とのこと。
先代の遺してくれた、古い焼き印です。 大きなものから小さなものまで、様々なデザインのものがありました。
現在も、ご要望があれば『オリジナルの焼き印』で焼いてくれるそうですよ。
既存の焼き印には、『感謝』や『Happy』といったものもありました。 イベントで配る際や、企業のノベルティなどに使われているようです。
名所煎餅といえば、焼き印と厚めに焼いた煎餅のゆるやかなカーブ!
このアイテムは、ゆるやかなカーブを作るために、手先が器用な先代が手作りしました。 焼き立てのお煎餅をこのカーブに沿わせ、丸棒をふんわりと置くことで、ゆるやかなカーブが出来上がるのだそう。
この作業も、もちろん手作業です。 名所堂のお煎餅は、とっても手間がかかっているんですね…!
工場でしか買えない『お徳用』、知ってる?
名所煎餅は、朝から昼過ぎまで、一日あたり平均で4,000枚くらい焼いているそう!
そんなに、たくさんの手焼きをしていたら、たまに割れ・欠けてしまいますが… 割れ・欠けてしまったお煎餅は『お徳用』として、名所堂の吉田工場で販売中です。
いつもある訳ではないので、出会えた時はラッキー!
割と大きな袋ですが、サクサクと食べ進められる『手が止まらなくなるお煎餅』なので、すぐに食べ終えてしまいますよ。
やみつきになる美味しさの、素朴なお煎餅はいかが?
お茶はもちろん、紅茶にもコーヒーにも合う、名所堂の名所煎餅。
真面目に作られているお煎餅なので、お土産品やギフトとしての人気が高いですが… 地元民にこそ、気軽にお茶菓子として食べて欲しいですね!
土日祝はお休みなので、注意です!