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おいしいと話題の韓国料理のネオビストロ、オデオンのセトパ。

  • 2024.8.31
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エビとシブレットのジョン。©️Geraldine Martens

表通りからちょっと脇に入ったところにあるデュピュイトランという聞いたこともない名前の通りだけれど、地下鉄オデオン駅のすぐ近く。そんな便利な場所においしい韓国料理店がオープンした。Séoul(ソウル)to Parisという意味のレストランSétopa(セトパ)は、ヨーロッパにおける韓国料理の仕掛け人で、昨年の夏に15区にMISU(ミズゥ)を開いたリンダ・リーの新しいパリの店である。壁がタイルに覆われ、カウンター席もあるセトパの店内は、通りがかりにはフレンチ・ビストロのように思えてしまう。

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細い坂道にオープンしたセトパ 。photography: Mariko Omura
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タイルや黒い椅子がシックなフレンチビストロのような店内。 ©️Geraldine Martens
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ウメシュ・ギムレットなどカクテルは6種。コンテンポラリーKフードのおともに! ©️Geraldine Martens

韓国の伝統料理をコンテンポラリーに!というのがセトパのコンセプト。ランチタイムとディナーはメニューが異なり、それぞれとても魅力的だ。ディナーにはセトパ のおすすめ料理が並ぶ。その中の人気料理である鳥のグリル(dak galbi)は、ランチタイムにはライスとセットでメインの1品として味わえる。シェフのミンゴー・カンは本国は、もちろんアメリカ、ヨーロッパでの経験があり、彼のインターナショナルなセンスが料理に反映されている。もうひとりのシェフ、チャン・ホー・シンは季節の素材、そして味噌や韓国のソースや麺となど基本的な品の扱いに長けている。メニューを賑わすのは、ふたりのシェフとリンダが、現代人のために繊細かつモダンに仕上げた韓国の伝統料理の数々だ。

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ディナーメニューの前菜から。カラッと揚がった豆腐と野菜の蓮根のはさみ揚げ(14ユーロ)。photography: Mariko Omura
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ランチおよびディナーメニューの前菜から。チキンのロールキャベツと季節の野菜(ディナー/14ユーロ)。翡翠煮のような優しい味わい。photography: Mariko Omura

もうひとつのメインの人気者は、セトパ・チキン(2名用54ユーロ)。お鍋の底にニンニクおこげご飯が敷かれ、その上にマリネした味噌味の柔らかなチキンが6ピース乗っている。しょうゆソースとマヨネーズ・ごまソースの2種が添えられるけれど、ソース無しでもおいしい。さすが店の名前を冠するだけある。2人用とあるが3人で分けても良いボリュームだ。

驚きのデザートは、味噌味のクレームブリュレで、これはちょっと甘辛の不思議な味。パリに住む韓国人、そして日本人、さらにファッション関係者の間で「オデオンのセトパ 、もう行った?」と、その名前は口コミで広がりつつある。ランチタイムはメイン一品が20ユーロ、前菜+メインあるいはメイン+デザートが25ユーロ、前菜+メイン+デザートで30ユーロ、グラスワインは1杯6ユーロという手頃な価格だ。

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ディナーのメインから。セトパチキン(2名用/52ユーロ)。下のご飯と上のチキンをへらに一緒に乗せてお皿へ。photography: Mariko Omura
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デザートから、味噌味のクレームブリュレ(9ユーロ)。このほか、お餅やアイスクリームなどがある。photography: Mariko Omura

Sétopa
6, rue Dupuytren 75006
営)12:00~14:30、19:00~22:30
休)日
Instagram: @setopa_paris

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