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関西出身・江口のりこさんインタビュー!女性が少ない現場は珍しい?

  • 2024.8.31

この8月にいよいよ公開される映画『愛に乱暴』で主演を務めた江口のりこさん。第1回に続く今回は、現場の雰囲気や主人公・桃子について、自身が演じていて心がザワザワしたというシーンなどについて明かしていただきました。

( Index )

  1. 撮影現場の雰囲気は良好でした
  2. 日々の撮影のなかで桃子を見つけていった
  3. 演じて心がザワザワしたシーンは……

撮影現場の雰囲気は良好でした

撮影期間中の現場の雰囲気はどうでしたか?

監督の思いがすごくある映画だったので、雰囲気はとてもよかったですね。みんながこの作品を大事に撮っていこうという思いがあったから、すごく良い現場でした。この現場は女性スタッフが割と少なかったのですが、その彼女たちと桃子の心情について話し合ったりする時間も楽しかったです。

女性が少ない現場は最近珍しいんですか?

珍しいですね。最近は助監督さんとか照明部とか録音部とか、技術チームも女性が増えてますから。皆さんたくましいですよ!

日々の撮影のなかで桃子を見つけていった

桃子の人物像はどうやってつかまれたんですか?

小説がありますからね、そこである程度人物像はつかめていました。脚本はすごく削ぎ落とされたものだったので難しさを感じましたが、映画としての「愛に乱暴」を作ろう!と覚悟を決めました。撮影日数を重ねていくにつれて、桃子の在り方を監督と一緒に見つけていった感じです。

桃子の暮らしぶりについてはどう感じられましたか?

もう夫には求められてないって気付いているはずだし、でもやっぱり今の生活から抜け出せない、生活していかなきゃいけないというなかで、手の込んだ料理を作ることだったり、自分の好きなきれいな器を集めることだったり、丁寧に手を洗うことだったり。自分のなかできっちりと生活をしていくことで鎧をまとうというか、そうでないとやってられない想いがあったんじゃないですかね。

実際に演じられて感じたことは?

風吹(ジュン)さんや(小泉)孝太郎さんとご一緒できたのは充実した時間になりました。孝太郎さんは今までにはないイメージで(笑)、風吹さんは撮影以外の場所でもたくさんお話してくれて、支えて下さいました。この桃子という人物が映画のなかでどんなふうにしたら救われるのかっていうのも考えて下さって、脚本にはない新しいシーンが出来ました。そういうのもうれしかったですね。

演じて心がザワザワしたシーンは……

作中で、夫の不倫相手のところへ乗り込んでいくシーンが印象的でした。

そうですよね(笑)、現場でも緊張感漂っていました。

演じていて心がザワザワ、ヒリヒリしたシーンはありましたか?

撮影でお借りした家は普段住まれている方がいて。洗面所もお風呂場も毎日使われていらっしゃるんです。畳の部屋も人の生活が染み付いていて、そこにいるだけでなんというか、ザワザワする何かがありましたね。人の生活が何十年も染み付いてる場所で撮影できたというのは芝居の助けにもなりました。

桃子は少しずついろんなストレスが積み重なっていきますが、江口さんのプライベートでのストレスの発散方法があれば教えてください。

誰かにしゃべりますね。そして笑い話にしてしまう。まずはそこで小さな発散をして、という感じですかね。

最後に、本作には「女は床下に愛を隠す」というキャッチコピーがついているんですが、江口さん自身が何か隠しておきたいことを教えてください。

言えるわけないでしょ!(笑)。 あっても言えないですって(笑)。

撮影現場でのエピソードや主人公の心情など、主演を務めた江口さんならではの視点で語っていただいた第2回インタビュー。

ヘアメイク:酒井香
スタイリング:清水奈緒美
写真:黒沢鑑人
文:國友 敬

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