【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.74 音声で残すゲストブック

全米ブライダルコンサルタント協会（ABC協会）小原義之さんが、世界のウエディング・トレンドをお届け。

キュートな電話機に隠された役割とは？

ウエディング・レセプション会場の入口に置かれたヴィンテージな電話機。果たして何のために置かれた電話が分かりますか？

実は、アメリカで今人気のデジタルなゲストブックです。ゲストが署名ではなく、新郎新婦へのお祝いの言葉を音声で残すゲストブックなのです。

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電話機自体が昔のダイヤル式です。そのため、アメリカではヴィンテージ フォン デジタルゲストブック（Vintage Phone Guest Book）として親しまれています。

電話機の横に置かれる案内メッセージは、それぞれのカップルらしいものになっています。こちらのボードに書かれている内容がこちら。

「SamとEmilyは現在電話に出ることができません。なぜなら、ふたりの結婚式に取り掛かっている最中だからです。ぜひ、彼らにお祝いのメッセージをどうぞ。受話器を取りメッセージを残していただくのみです。その後、受話器を戻していただければ、あなたのメッセージは録音完了です」Coutesy of rosevilledesigns via instagram

ゲスト参加型のコンテンツに

これらの写真をご提供いただいたのは、ウエディングに特化したペーパーアイテムを提供するロースヴィル デサインズ（Roseville Designs）のオーナー兼デザイナーのサンディ・シャノン（Sandy Shannon）氏です。

「このヴィンテージの電話機のゲストブックは、一般的なゲストブックに代わる素晴らしいアイテムです。ゲストがインタラクティブに楽しむこと（より積極的にそしてカップルにも直結する形で祝福に関わること）ができ、カップルにとっては最愛の人々の声を録音して残すことができます！」by Sandy Shannon氏

Roseville Designs

公式サイト

多様化するゲストブック

「署名だけのゲストブックなんて一度見たらもう開けようなんて思わないわ」というカップルの声を反映して、アメリカではさまざまなゲストブックが登場しています。

過去の私の連載「ウエディング・パーティ最旬トレンド vol.19」でも、おしゃれ&思い出に残る“ゲストブック”の新しいかたちとして、カップルの大好きなNYのシーンをゲストと共有するアイデアを紹介しています。

また、写真の例はシグネチャー・ボード（Signature Board）と呼ばれるもので、婚約期間に撮影した写真をボードにしてウエディングのレセプション会場に設置。そこへ、ゲストがお祝いコメントと署名を残すタイプのゲストブックです。こうして、自宅にディスプレイすれば、インテリアの一部に。一度見たら終わりといったゲストブックとは明らかに違いますね。

今回ご紹介したヴィンテージ フォン デジタルゲストブックのように、ゲストから直接届くお祝いのことばに代わる祝福はないかもしれませんね。皆さんもインタラクティブなゲストブックを取り入れてはいかがでしょうか？※この記事は2024年8月30日時点のものです。