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小学校高学年の女子生徒の「4人に1人」が行う“体毛のお手入れ” 体への影響はない?【プロが回答】

  • 2024.10.10
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写真:PIXTA(イメージ)

男性向け化粧品の市場規模が年々拡大しているように、美容への意識の高まりは性別を超えたものになってきています。

除毛クリームなど体毛ケア商品を含む化粧品の開発・販売を行う株式会社鈴木ハーブ研究所が2024年4月、25〜49歳の女性で小学1年生から6年生までの女児の母親600人を対象に行なった「お子さまの体毛事情に関する調査」によると注目すべきポイントが判明しました。

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提供:鈴木ハーブ研究所

それは、3年生では5%に過ぎなかった「現在お手入れ(※)をしている」回答者が4年生では24%、5年生では26%、6年生では28%と、4年生以上の女児のおよそ4人に1人以上が体毛のお手入れをしていることがわかりました

さらに、「まだお手入れはしていないが、体毛が気になっている」回答と合わせると4年生で53%、5年生で66%、6年生で73%2人に1人以上に急増することもわかりました。

(※)お手入れとは、「剃る」「抜く」「除毛クリームなどを塗布する」「クリニックで施術を受ける」など、体毛ケアに係る行為を指します

小学生が“お手入れ”して体への影響はない?

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写真:PIXTA(イメージ)

しかし、体毛をカミソリで剃ったりピンセットで抜いたりする行為をまだ成長しきっていない小学生の体にすることは影響はないのでしょうか?親であれば気になるところかと思います。

そこで今回、除毛クリームなど体毛ケア商品を含む化粧品の開発・販売を行う株式会社鈴木ハーブ研究所の広報担当の疋田茉菜美さんに各お手入れ方法について注意点などを伺いました。

カミソリで剃る

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写真:PIXTA(イメージ)

まず、もっともオーソドックスなお手入れ方法として挙げられるのが「カミソリで剃る」です。メリットやデメリットはこちら。

メリット

・コンビニやドラックストアなどカミソリは身近な店舗で安価で手に入りやすい
・気になった時にすぐ剃れる

デメリット

・短期間で生えてくる
・体毛と合わせて皮膚の表面を一緒に削ることになるので傷ついたり出血するおそれがある

「傷つけたり出血を防ぐためには専用のシェービングフォームをつけて滑りをよくしたり、自分で処理しにくい背中などは親がお手入れしてあげるなどがよいでしょう。また、剃った後のケアとして肌荒れをしないように保湿するのがおすすめです」(疋田さん)。

抜く

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写真:PIXTA(イメージ)

続いて「ピンセットを使って抜く」です。メリットやデメリットはこちら。

メリット

・毛根まで抜ききれば比較的長い期間体毛が生えてこない

デメリット

・無理やり引っこ抜いたりした際に、肌がダメージを受けて埋没毛になる可能性がある
・ダメージを受けた部分から雑菌が侵入して炎症を起こす可能性がある

「剃るお手入れ同様に、埋没毛の対策としては抜いた後に保湿するのがおすすめです」(疋田さん)

除毛クリーム

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写真:PIXTA(イメージ)

最後に「除毛クリームで除毛する」です。メリットやデメリットはこちら。

メリット

・用法・容量を守って使用すれば比較的長い期間体毛が生えてこない
・断面がチクチクせずすべすべになる

デメリット

・カミソリなどと比べると手間がかかる
・顔には使用できないなど、使用できる部分が限られる

除毛クリームについて自社でも製造・販売を行う疋田さんは「小学生のお子さまでも使用できる商品が多いです。ただし、目に入ったりするおそれがあるため、15歳以下の方は保護者の方と一緒にお手入れをしましょう」と語ります。

また、塗布することでの皮膚へのについてはパッチテストは必須だといいます。「パッチテストで問題なければそのまま使用していただいて構いません。皮膚炎など、すでに薬を塗布している方は医療機関で相談し、判断を仰いでください」(疋田さん)とのことでした。

 

今回ご紹介したお手入れを行う場合は、お子さまの肌質などをしっかりと把握し、適切なお手入れ方法で行うのが良いでしょう。


※サムネイルおよび記事内の画像の出典はPIXTA。画像はすべてイメージです

データ提供・取材協力:鈴木ハーブ研究所