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Number_iはヒップホップだけじゃない! 初単独公演『No.O -ring-』を見るべき理由

  • 2024.8.30
Number_iはヒップホップだけじゃない! 初単独公演『No.O -ring-』を見るべき理由の画像1
写真ACより

TOBE所属アーティスト4組が6月に東京・有明アリーナで行った初単独公演のアーカイブ映像が、8月16日午後7時からPrime Videoで全世界配信を開始しました。この記事では、ドルオタの編集部員M子が、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太からなるNumber_iの『No.O -ring-』公演をレビューしていきます。

目次

・Number_iの初単独公演、ステージが帝国劇場に?
・Number_iはヒップホップだけじゃない!

Number_iの初単独公演『No.O -ring-』、ステージが帝国劇場に変わったシーンとは?

Number_iは、6月18~20日に全6公演を開催。今回のPrime Video配信では、2日目の夜公演の模様が見られます。

なお、今回の『No.O -ring-』は、オープニングから3曲目までが撮影可能で、客席のファンのほとんどがスマホを構えて待機。正面のモニターに「No.O -ring-」の文字が映し出され、センターステージには、盆栽を思わせるようなオブジェが置いてあったのも、なかなか斬新でした。

そしていよいよライブがスタート。1曲目の「OK Complex」は、3人がメインステージのリング状のセットに乗って登場。リングが斜めに傾いたりするため、足場が不安定そうで、ハラハラしながら見てしまいました。

3人はそのリングセットから垂れたロープや布を使ってフライングも披露。左右で白い布を広げながら舞う岸くんと神宮寺、その中央で平野が高速でぐるぐる回り、その瞬間だけステージが帝国劇場に変わっていました。

フライングの演出って、旧ジャニーズの専売特許的なところがあるじゃないですか? だから、TOBEファミリーになった彼らがここで披露するとは……と驚き。3人発信で決めた演出なのか、それとも滝沢秀明社長の案なのか知りたいところです。

そんな昔の面影を残しつつも、続く「FUJI」「GOAT」では、Number_iへと生まれ変わった3人が新たな魅力を爆発させて、クールかつ攻撃的にパフォーマンス。

うってかわって、ツッコミ不在なゆる~いMCを挟み、アップテンポで爽やかな「No-Yes」、甘酸っぱい歌詞の「花びらが舞う日に」、椅子やスタンドマイクを使った「Is it me?」、前向きなバラード「i」と、冒頭の3曲とはイメージがガラッと変わった、いろんな系統の楽曲が続きます。

再びMCを挟んだ後は、おしゃれなチルソング「Banana (Take It Lazy)」から始まり、白い衣装から真逆の黒い衣装に着替えてソロダンス、全員でのフォーメーションダンスを行ったあとに、スクリーンで映像や特効の炎を使いながら「BON」を披露。

続く「Blow Your Cover」では、ムーディーな楽曲を女性ダンサー3名とともにパフォーマンスし、「Rain or Shine」ではステージ上の3つのセットに分かれてしっとり歌い上げます。

そうしてセンターステージへと移動しながらラップ調の「SQUARE_ONE」を歌い、再びデビュー曲「GOAT」で会場がひとつに。一度、舞台裏にはけると、ファンのアンコールで再びステージに登場。「Midnight City」で3人が散らばりファンサービスをする場面もありました。

最後は、冒頭で使用したリング状の装置に3人が乗り、夜空を思わせるような幻想的な雰囲気の中でバラード「夢の続き」を歌って、約1時間半のライブを締めくくりました。

Number_iはヒップホップだけじゃない! “前世”を知るドルオタがうれしくなったワケ

今回、『No.O -ring-』の映像を見て思ったのは、Number_iは“アイドル”ではなく“アーティスト”として活動していきたいんだろうなということ。

セットリストに“ザ・アイドルソング”はありませんし、衣装もキンプリ時代より派手さはなく、ステージ構成もわりとシンプルでした。バックステージがない代わりに、ムービングステージで後方の席の近くまで行ったり、ファンサービスに応じる場面もありましたが、外周やアリーナトロッコ、スタンドトロッコ、フロートなどはなかったため、席によってはメンバーが遠く、実際に会場に行かれた人の中には残念に思った人もいたのではないでしょうか。

一方で、テレビの音楽番組やYouTubeでMVを見るくらいしか、彼らを追っていない筆者としては、今回の単独公演を見て、「ゴリゴリのヒップホップだけじゃない楽曲も歌ってるんだ!」と知れて、なんだかうれしくなりました。

もちろん、「GOAT」から始まり、新曲の「INZM」のパフォーマンスを見たときは度肝を抜かれましたし、中毒性の高いサウンドで一度聞いただけで耳に残りましたが、やはり、“前世”を知っている身からすると、たまには見慣れた姿も恋しくなるもの。

今回の単独公演では、“キラキラ”とまではいかないにしろ、ポップスからバラードまで、さまざま系統の曲を歌って踊っていたので、「ぶっちゃけ、まだ3人の方向転換についていけていない」という人も少しは安心できたのでは?

ちなみに、個人的には、「Is it me?」と「Midnight City」がかなり刺さりました(笑)。

音楽番組でも積極的にパフォーマンスしていってほしいところですが、披露されるのはシングル曲やアルバムのリードトラックがほとんどでしょうし、なかなか難しいのだろうなとも思います。

だからこそ、「Number_i=ヒップホップ路線」と思っている人には、ぜひ、この『No.O -ring-』の映像を見ていただきたいところです。

サイゾーウーマン編集部
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