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シガニー・ウィーバーが強い女性を演じる理由──「女性は諦めない。 そうせざるを得ないから」

  • 2024.8.29
"Golden Lion For Lifetime Achievement" Photocall - The 81st Venice International Film Festival

第81回ヴェネチア国際映画祭で生涯功労賞を授与されたシガニー・ウィーバー。8月28日(以下、現地時間)に先駆けて行われた記者会見で、『エイリアン』シリーズのエレン・リプリーに代表される強い女性を演じてきたことを感謝され、彼女は涙をこらえてこう語った。「実際、私のところに来て、感謝してくれる女性は本当にたくさんいます」

だが当たり役となった『エイリアン』のリプリーは、むしろ女性を演じたというよりも「人として」演じたと振り返る。「でも実際、女性の視点で見たものがインスピレーションになっています。私たちは、正当に評価されてこなかった。私から見ると女性はとても有能で、この世のすべてです。映画の世界でも、女性は正当に描かれていなかったけれど、(『エイリアン』製作陣は)女性が強いと感じ、強い女性が好きだったんだと思います」

これまでゴールデン・グローブ賞を2度、BAFTA英国アカデミー賞グラミー賞を獲得し、アカデミー賞に3度のノミネートを誇るシガニーは、ウディ・アレン監督の『アニー・ホール』(1977)の端役で映画デビューを飾り、1979年に公開されたリドリー・スコット監督の『エイリアン』でブレイク。『ゴースト・バスターズ』や『アバター』シリーズ、『愛は霧のかなたに』などに出演し、ドラマ「ポリティカル・アニマルズ」では米国務長官を演じた。

そんな彼女は語る。「おかしな話ですが、私はよく強い女性を演じる理由を聞かれます。変な質問だなと思います。私はただ、女性を演じているだけだから。女性は強い。そして女性は諦めない。なぜだか分かります? そうせざるを得ないからです」

74歳となった現在も公開待機作が目白押しの彼女だが、ヴェネチア国際映画祭は功労賞授与の理由を「常に自分自身に率直でありながら、最も洗練されたアートハウス作品と大衆映画を、率直で独創的な形で橋渡ししたスターである」としている。

第81回ヴェネチア国際映画祭は、8月28日から9月7日まで開催される。

Text: Tae Terai

ジェナ・オルテガ ヴェネチア国際映画祭 ビートルジュース
ジェナ・オルテガ
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