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【パンどろぼう展 開催中!】 子どもから大人まで愛されるパンどろぼうの世界に没入! ワクワク感あふれる展示、見どころ、グッズをチェック

  • 2024.8.29

作者の柴田さんが語る、パンどろぼうの魅力って?

柴田さんによる直筆のパンの付箋。会場で探してみて

絵本好きにはおなじみの、お茶目で憎めない大どろぼうが、世界一のおいしいパンを探し求めて事件を巻き起こす「パンどろぼう」シリーズ。これまでに『パンどろぼう』『パンどろぼう vs にせパンどろぼう』『パンどろぼうとなぞのフランスパン』『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』『パンどろぼうとほっかほっカー』(すべてKADOKAWA)が刊行され、『パンどろぼうとほっかほっカー』は全国の絵本屋さんが選ぶ「今年もっともおすすめしたい絵本 MOE絵本屋さん大賞2023」第1位に選ばれるなど、子どもから大人まで愛されています。

本展で販売されているぬいぐるみ(¥2,750)を手に持つ、柴田ケイコさん

「パンどろぼうは、もともと名刺に使っていたパンをかぶっているしろくまくんのイラストを、編集者の方が気に入ってくれたのがきっかけで生まれたキャラクター。1作目が2020年に刊行され、最初はお子さんに喜んでもらえていましたが、だんだん大人の方にも広がってきていると実感します。
 
パンどろぼうが大人の方にも刺さる理由は、キャラクターが完璧ではないところ。ちょっとシュールで間抜けで、お茶目。いろいろな表情が出てくるところも魅力的なのではないかと思います。パンどろぼうの成長やひたむきにパンを愛する姿、ちょっとドジで間抜けなところなどは、私たち人間にもあるので、どこか共感できる部分を探して、楽しんでいただけたらいいなと思います。
 
絵本のなかでは毎回、パンどろぼうのドジな部分が出てきますが、その表情や、背景を描くのが好きなので、色合いなども見ていただけたらうれしいです」と柴田さん。

ストーリーは料理しているときや車を運転しているときなど、日常の生活のなかでふとしたときに思い浮かび、スマホに記録しているという柴田さん。9月に発売される最新刊『パンどろぼうとりんごかめん』は、荒らされてしまった果物を作るコッコ農園を舞台に、新しいキャラクターが登場し、パンどろぼうが奮闘するストーリーになっているそう。
 
「ストーリーを考えるのが一番時間がかかります。そこからラフスケッチといって、どういう構図で描こうか考えて下絵を描くので、一冊完成するまでに半年以上かかります。
 
好きな絵本作家は長新太さん。特に『ぼくのくれよん』は大人になった今でもたまに見るほど、世界観や色合い、文字も素晴らしいなと思います。それからウィリアム・スタイグの『歯いしゃのチュー先生』など、動物を擬人化する作家さんの描く表情が好きですね。動物の表情は、結構参考にさせてもらっています。
 
子どもたちが小さい頃から読み聞かせをよくしていましたが、リズム感があって読みやすい文章を書ける作家さんの絵本は、すごくいいなと思います」

気になる展示の内容は?

本展のために描き下ろした原画も

そんな「パンどろぼう」の世界を体感できる展覧会が、現在東京・銀座で開催中。シリーズの原画作品120点以上をはじめ、キャラクターデザインやラフスケッチを見ることができ、お茶目でシュールな面白さがたっぷり詰まった展示空間を楽しめます。

思わずくすりと笑ってしまう仕掛けがたくさん

「原画に忠実に作っていただき、章が変わるごとに壁の色も変えていただいています。原画は色合いや筆のタッチ、こういうふうに塗っているんだというのを見てほしいですね。ラフ画も下に一緒に展示しているので、完成に至るまではこんなふうにスケッチしていたんだと、違いも楽しんでもらえたらうれしいです」と柴田さん。

細かな背景の描き込みもじっくり見たい

キャラクターのシュールな表情も魅力

絵本の世界に入り込めるフォトスポットも

なんといってもファンにはたまらないのは、パンどろぼうの世界観にどっぷり浸ることができる本展覧会限定のフォトスポット。特に“ほっかほっカー”は、実際に乗ることもでき、子どもはもちろん大人も楽しめること間違いなしです。

思わず笑ってしまう、パンどろぼうの「まずい」の表情

柴田さんが感謝しかないと語る「ほっかほっカー」

車内もパンモチーフでいっぱい

■見逃せない仕掛けがいっぱい

会場内にある5つのスタンプを、少しずつ重ねて一つのパンどろぼうを完成させるスタンプラリーや、会場のあちらこちらにある「パンどろぼうに50の質問」など、隅から隅まである仕掛けもお見逃しなく。

展覧会の最後には、柴田さんが愛用する貴重な画材とともに制作風景の動画も。
 
「パンどろぼうの原画は、下描きをした後に下からライトで照らしてイラストを描いています。最初にオイルパステルというクレヨンのような画材を使い、絵の具が弾かないように下地を塗った後に絵の具を塗り、ところどころで色鉛筆を使って描いています」と柴田さん。

ここだけで買えるオリジナルグッズ

本展のために描き下ろされたイラストを使ったグッズをはじめ、会場限定で販売されているオリジナルグッズにも注目。初の公式ブック『いとしい いとしい いとしの パンどろぼうずかん』は、原画や絵ができあがるまでの過程のほか、ボツになってしまったキャラクターまで濃厚に詰め込んだ一冊です。

『いとしい いとしい いとしの パンどろぼうずかん』はポスター付き

中身のわからない、本展描き下ろしのイラストを使ったトレーディングミニキャンバス(¥990)は、柴田さんのおすすめアイテムのひとつ

最後に、柴田さんからメッセージをいただきました。
 
「大人も子どもも楽しめるような空間になっているので、ぜひ写真を撮ったり、体感して楽しんでもらえたらうれしいです。この後も大阪に続き、全国を巡回するので、東京以外の方にも楽しんでいただけたらと思います。じっくり見てくださいね」
 

開催情報

「パンどろぼう展」
開催中〜9月4日(水)
11:00〜20:00 ※入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場
松屋銀座 8階イベントスクエア
東京都中央区銀座3-6-1
一般¥1,300
https://www.pandorobou-ten.com

photograph:Miho Kakuta text & edit:Mayumi Akagi
 
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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