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「できたてを出せ」作り置きに文句を言う夫。それなら仕事辞めてもいい?お望み通り夫に尽くした結果

  • 2024.8.30

夫は脱いだ靴もそろえられず、トイレのふたは開けっ放し。ゴミの分別もできなければ、脱いだ服もそこらへんに投げておくような人。何度お願いしても変わる様子はなく、「気付いた人がやればいい」というスタンスです。わが家は共働きなので、せめて自分のことは自分でできるようになってほしいのですが……。

女は外で働く男のために必死に尽くすのが常識

私が思い切って意見すると、夫は怒って飲みに行ってしまいました。それ以降、幼稚な嫌がらせが始まったのです。

中でも食事に対する振る舞いはひどいもので、夫は作り置きのおかずに一切口をつけなくなりました。できたての料理しか受け付けない体質なんだと、突然言いはじめたのです。

私は噴火寸前! さらに夫は「女は外で働く男のために必死に尽くすのが常識」と主張します。「円満な家庭を築きたかったら態度を改めて、日々俺を敬え」と言われては、呆れてものも言えません。

稼ぎが良いほうが偉いとは思っていませんが、金遣いの荒い夫が何不自由なく生活できているのは、夫よりもはるかに収入がある私のおかげと言っても過言ではありません。

夫の気持ちを考慮して黙っていたので、これを知っているのは私だけです。私の存在の大きさを夫にわからせてやらないと気が済みません。

主婦仕事に全集中

私は「できたての料理を出すために仕事を辞める」と夫に提案することにしました。すると夫は大賛成! 「俺に尽くす時間が取れないなら、会社なんて今すぐに辞めてしまえ」と強気な態度を見せました。

私が仕事を辞めて専業主婦になるということが、一体何を意味するか……。夫に思い知らせてやろうと決め、私は仕事を辞めました。

専業主婦になった私は、献身的に夫に尽くすことにしました。温かい食事をタイミング良く出すのはもちろん、掃除、洗濯、ありとあらゆる家事をパーフェクトにこなし、夫も満足げ。俺様気分で上機嫌です。

隠されていた真実を知った夫は…

2カ月ほど経ったある日、ついに夫に制裁を与える日がやってきました。

夫に「たまには腹いっぱい肉を食べたい」とリクエストされ、私は涙を拭くふりをしながら「夫の稼ぎだけでは肉も満足に買えない」と謝ります。生活費を削るために食費をギリギリまで削っているので、肉なんて買えるわけがありません。

すると夫は信じられないと言わんばかりの顔……。私の給料が夫の2倍あったことを知り、度肝を抜かれたようです。

生活費に家のローン、車の維持費に交際費、そして月10万円の夫の小遣い……1人の給料でやっていけるはずがありません。わが家の財政を軽く見積もるだけで、わかるはずです。

今まで通りであれば、肉が食べられる生活を続けることができたのに、それを自ら望んで一変させたのは夫自身です。今まで横柄な態度を取っていた夫が、まるで別人のように弱気な顔を見せたところで、私は離婚届を突きつけました。

夫は泣いて私にすがりつき、もう1度チャンスがほしいと懇願しました。

離婚? それとも…

予想外の展開に驚いた私は、夫が反省を見せ、変わると約束してくれたので、いちるの望みにかけることに……。すると、夫は驚くほど変わり、今では別人のようになりました。おかげで私は仕事に復帰。幸いキャリアアップした転職ができました。

まだ満足な料理も作れず、洗濯や掃除にも驚くほどの時間を費やす夫ですが、私を気遣えるまでになりました。クタクタだったある日、夫がみそ汁を作って帰りを待っていてくれたときは、本当に嬉しかったです。

理想としていた夫婦の家事分担ができて、今は本当に充実しています。覚悟が必要でしたが、あのときアクションを起こして良かったと心から思っています。

結婚生活がうまくいかないと、離婚しか手がないように思えます。しかし、努力次第で良い関係性を作れることもあるのですね。危機を乗り越えた2人は、さらに強い絆で結ばれることでしょう。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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