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驚異の“3.1万いいね”越え!最期まで悪役を演じきった出演者のポストに“反響”の声「素晴らしすぎる」「涙腺崩壊」

  • 2025.3.11
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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

魚豊による漫画を原作とした現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。第23話では、アントニの言葉に絶望したノヴァクが、ドゥラカたちに襲いかかる。そして、ノヴァク役を演じる声優・津田健次郎が投稿したX(旧Twitter)のポストには、3.1万いいねを超える大きな反響が寄せられた。

満たされたような表情で最期を迎えるドゥラカ

アントニが金のためにドゥラカの話に乗ったと見たノヴァクは、アントニの首を刺し殺害。さらに、教会のまわりには酒がまかれていた。ここで全員が死んで教会が炎上すれば、異端者であるドゥラカが犯人だと市民は考えるとノヴァクは踏んだのだ。

逃げようとするドゥラカだが、ノヴァクは彼女を後ろから刺し、致命傷を負わせる。しかし、ドゥラカもナイフを奪い、ノヴァクを一突きした。燃え盛る教会から逃げるドゥラカと、血を流しながら座りこむノヴァク。そこで彼が見たのは、死んだはずのラファウの幻だった。

炎の中、かつて自らが処刑したラファウと対話するノヴァク。ラファウの姿や口調は当時とまったく変わらず、まるでなにもなかったかのようだ。「今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合うほど憎んでも同じ時代をつくった仲間な気がする」と語るラファウ。そして、ノヴァクは若くして自死を選んだラファウに“痛み”を感じていたことを告白する。

ラファウの幻が消えた後、ノヴァクは自爆した異端解放戦線の組織長の腕にヨレンタの手袋を着ける。手袋は、ぴったりだった。組織長の正体がヨレンタだと悟ったノヴァクは、天井から光が差しこむなか「どうか、どうか、どうか、娘は天国へ」と祈りを捧げ、息絶えた。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

そのころ、致命傷を負ったドゥラカも、広原まで逃げたものの座りこんでしまう。死を覚悟したドゥラカの目の前に、太陽がのぼってきた。美しい朝日を見て、涙を浮かべるドゥラカ。腕を大きく広げた子どものころのドゥラカが映し出された後、彼女はかすかに笑みを浮かべながら息絶えたのだった。

シュミットとの会話のなかで、「朝日は最悪だ。私にはその良さは死んでもわからない」と話していたドゥラカ。「私の大嫌いな“運命”って言葉を思い出す」と言うほど、彼女は朝日を嫌っていたのだ。しかし、死に際にドゥラカは、満たされたような表情を浮かべていた。最期の瞬間に浴びた朝日は、過去の出来事もふくめてドゥラカをやさしく包み、照らしてくれたのではないだろうか。

ドゥラカの死についてSNSでは「ノヴァクもドゥラカも退場してしまってしばらく放心状態でした」「ドゥラカの最期も、あんなに残酷なのに美しかった」「此処で死ぬのか?マジか……」「ものすごい結末」「ドゥラカの満ち足りた顔が……頭から離れん……」との声があがった。

ノヴァク役・津田健次郎は『チ。』に欠かせない存在に

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

第1章から第3章までノヴァク役を演じきった津田健次郎。第23話が放送された後、X(旧Twitter)にて「ノヴァクを演じられて本当に良かった。憎しみと愛を持ってノヴァクを見守って頂きありがとうございました」と津田がポストすると、3.1万いいねを超える大きな反響が寄せられた。

ノヴァクは、主人公たちの敵であり悪役として立ちふさがってきた。拷問するときや問い詰めるときに感じる彼の冷徹さは、思わずぞくっとするほど。津田の低い声が、「異端審問官・ノヴァク」の恐怖に拍車をかけていた。

一方で、ノヴァクは最愛の娘であるヨレンタをなによりも大切に想う父としての一面も見せていた。その“おそろしさ”と“あたたかさ”の2つの顔を演じるのは、簡単なことではない。だが、津田の演技は見事にノヴァクというキャラクターそのものだった。何十年という時が進みノヴァクが老いても、津田の深みのある声は自然になじんでいた。

津田が演じたノヴァクに対してSNSでは「ツダケンさんの芝居も素晴らしすぎる」「涙腺崩壊した」「ノヴァクも主人公って言われるけどまさにソレ」「悪役のいないチ。ってどうなるんだろう……」「物語には欠かせない一人だった」との声があがった。

ラファウが幻となって再び登場し、アントニ、ノヴァク、ドゥラカたちが死んでしまうなど、終盤にふさわしい怒涛の展開が繰り広げられた第23話。物語の悪役として大きな存在感を放ったノヴァクは、憎まれ役でありながらすばらしいキャラクターだった。そして、ノヴァク役を演じた津田もまた、『チ。』において不可欠な人物となったのはまちがいない。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magar