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『魚焼きグリル』にアルミホイル、実はNG?!→独立行政法人が語る、時短テクの“思わぬ落とし穴”

  • 2024.9.20
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出典:NITE official(@nite_JAPAN)さん

魚はもちろん、野菜やお肉、パンなどをおいしく焼くことができる、コンロの「魚焼きグリル」。ですが、あることに気をつけないと火災に発展してしまう危険もあるのです。

今回は、工業製品などに関する技術上の評価や品質に関する情報の収集や提供といった業務をおこなっている、「独立行政法人製品評価技術基盤機構」の公式アカウント・NITE official(@nite_JAPAN)さんが2023年9月にYouTubeに投稿して話題になった「グリルでの脂の多い料理の注意点」の動画を紹介します。

グリルでの“時短テク”がまさかの火災に!?

こちらの動画の方は、ガスコンロの魚焼きグリルで、鶏皮のパリパリ焼きを作ろうとしています。

脂が周囲に飛び散ってしまうとあとあとの掃除が面倒……ということで、アルミホイルを敷き、その上に鶏皮を乗せていき、グリルを点火。

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出典:NITE official(@nite_JAPAN)さん

「焼けるまで時間がかかりそうだな」と、コンロから立ち去ってしまいました。

グリルの中でたくさんの脂を出しながら焼けていく鶏皮ですが、焼き続けていくと……?

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出典:NITE official(@nite_JAPAN)さん

なんと、発火してしまいました!

安全機能付き製品の場合は庫内が高温になると自動消化されることがありますが、繰り返し点火操作をしたり、そもそも安全機能が付いていない製品の場合は、アルミ箔の上にたまった脂が発火したり、飛び散った脂に引火したりするおそれがあるのです。

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出典:NITE official(@nite_JAPAN)さん

こんなにも炎が上がってしまう危険性もあります。

万が一グリル庫内で調理物が発火した場合は…

こちらの動画について、独立行政法人製品評価技術基盤機構のご担当者さんにお話をお伺いしました。

---アルミホイルを敷かなければ、魚焼きグリルで鶏皮を焼くことは問題ないのでしょうか?

「はい、問題ありません」

---野菜など、脂っぽくないものであれば、アルミホイルを敷いて焼いても良いのでしょうか?

「はい、問題ありません」

---万が一この動画のようにコンロが発火し、炎が上がってしまったら、どのように対処するのが適切でしょうか?

「万が一グリル庫内で調理物が発火した場合は、グリルのスイッチを切り、 炎が消えるまで扉を開けないことが適切です。発火している状態で慌てて扉を開けてしまうと、酸素が供給されて炎が拡大し火傷を負うおそれがあります」

---慌ててグリルの扉を開けないことが大切なのですね。ありがとうございます!

グリルの中には機器指定以外のものは入れないように

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出典:NITE official(@nite_JAPAN)さん

脂の多い料理で、グリル焼網の上や下にアルミ箔を敷くのは危険です。

アルミ箔の上にたまった脂が発火したり飛び散った脂に引火したりするおそれがあります。グリル庫内に入れるものは必ず取扱説明書で条件を確認し、機器指定以外のものは入れないようにしましょう。



取材協力:NITE official(@nite_JAPAN)さん

※専門家が実験を行っております。大変危険ですのでマネしないでください