「冷蔵庫から音がする」　家電メーカーが語る『異音の原因』に目からウロコ！

夏の期間は特にお世話になることが多い冷蔵庫。日々頻繁に使っていると、冷蔵庫からはさまざまな音が聞こえます。それらの音を聞いて、「もしかして故障した…？」と不安になってしまうという方も多いのではないでしょうか。

今回は、生活家電メーカーの東芝ライフスタイル株式会社の公式アカウント・東芝ライフスタイル 生活家電Officialチャンネル（@ToshibaKaden）さんがYouTubeに投稿して話題になっている、「冷蔵庫から発生する音」について紹介します。

冷蔵庫から聞こえる「異常ではない音」

冷蔵庫が発する音には、「異常ではない音」と「調べたほうが良い音」があります。

では、冷蔵庫からする「異常ではない音」とはどんな音なのでしょうか？動画の中から、いくつかピックアップして紹介します。

1、冷蔵庫の下のほうから音がする

冷蔵庫の下のほうから聞こえる「ブブブッ」「ウィーン」という音。

「ブブブッ」という音は、冷媒の調節バルブが動作する音です。

「ウィーン」という音は、圧縮機が動作する音です。圧縮機のインバーター制御によって、周囲温度や庫内温度の状態に合わせて圧縮機の回転数を効率良くコントロールすることで消費電力量を抑えることができます。運転開始直後・各冷却モード設定時は、運転音が大きくなります。

夏場はとくに「ブブブッ」と「ウィーン」の音が増えるとのこと。冬場は、庫内温度が安定しやすく、圧縮機の回転速度が下がり、「チリチリ」や「ジー」という音がするのだそうです。

冷蔵庫の中には、冷やすための機械が入っています。冷媒は、その機械の中に入っています。冷やすための機械がエネルギーを使って動くと、冷媒が機械の中を周り始めます。そして、冷媒が熱を運ぶことで、冷蔵庫の中が冷えるという仕組みです。

2、水が流れるような音がする

冷蔵庫の背面あたりから聞こえる「チョロチョロ…」「ボコボコ…」といった、水のような音。

これは、冷蔵庫を冷やすために冷媒が流れる音です。夏場など、周囲温度が高いときに鳴りやすいです。

3、冷蔵室・野菜室の扉を開け閉めすると音がするときがある

冷蔵室や野菜室の扉を開け閉めするときに聞こえる「ウーン」という音。

こちらは、ファンが回転する起動時の音です。扉を閉めると同時に冷気を庫内に送り込むため、ファンが回り始めます。

4、上段冷凍室の扉を開けると音がするときがある

上段の冷凍室の扉を開けるときに聞こえる「ブーン」という音。

こちらは、冷却ファンが回転している音です。扉を開けてもファンが停止しない機種があり、その場合ファンの回転音が聞こえやすくなります。

5、給水タンク辺りから音がする

給水タンクのあたりから聞こえる、「ブルル…」「ゴゴゴー」という音。

こちらは、給水タンクの水を製氷皿に注ぐときのモーター音です。製氷の設定をオンにしている場合、定期的にこちらの音がする場合も。水が入っていない場合は、音が大きくなります。

6、製氷室の辺りから音がする

製氷室のあたりから聞こえる「ウイーン」「ゴトゴト」という音。

「ウイーン」は、氷をアイスボックスに落とすとき、製氷皿をひねる音です。「ゴトゴト」は、氷がアイスボックスに落ちる音です。

7、ピシッミシッと音がする

冷蔵室の扉を開いたときに聞こえる「ミシッ」「ピシッ」という音。

温度変化により、棚などの部品がきしむときに、音がしやすくなります。扉を開けて約5秒後に音がしやすくなります。

8、半ドアアラーム音がする

「ピーッピーッ」というアラーム音は、扉が閉まっていないという合図です。

冷蔵室、野菜室、製氷室、冷凍室などの扉が、一定時間以上開放され続けていると、アラーム音が鳴るという設定になっている冷蔵庫が多いです。

扉を閉めるとアラーム音は止まります。

不安があったら取扱説明書を確認

今回紹介した音は、製品の仕様上発生する音で、異常ではありません。

日々の生活に欠かせない冷蔵庫。急に壊れてしまうと、中に入れているものがほぼ台無しになってしまうおそれもあり、故障しているのかどうか気になりますよね。

故障かな？と思った際には、冷蔵庫の取扱説明書を読み、確認することをおすすめします。

---

---

取材協力：東芝ライフスタイル 生活家電Officialチャンネル（@ToshibaKaden）さん

---

参考：「冷やすには“冷媒”の存在が必要」（環境省）