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残り3話で何が起きるのか?最終話に備えて隠された伏線と“3つ”のポイント『チ。』

  • 2025.2.26

連続2クールで放送されたTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』も、残すところあと3話。体感でいうとあっという間だった気がしてならない。本稿では、クライマックス直前の今、おさえておきたい“3つのポイント”をおさらいしたい。

ノヴァクは組織長がヨレンタだと気づいているのか

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

第3章ではヨレンタが異端解放戦線の組織長だと明かされ、ドゥラカたちを騎士団から逃がした後、自爆した。かつては天文研究助手として働き、オクジーやバデーニとともに地動説を研究したヨレンタの命をかけた決断。その衝撃は大きく、ショックを受けた視聴者も少なくなかっただろう。

ヨレンタが自爆する瞬間、ちょうど馬車からノヴァクがおりてきたところだった。そのため、ノヴァクがヨレンタの姿をしっかりと認識する時間はなかっただろう。組織長の正体がヨレンタであり、自爆して死んでしまったという事実をノヴァクが理解しているのかはっきりしていないのが現状だ。

ヨレンタの自爆の直後、「今、一瞬……」とぽつりとつぶやくノヴァク。彼の足元には、ヨレンタの“腕”がころがってきた。この腕は、今どこにあるのだろうか。

そして、手にまつわるものといえば、若いころにノヴァクがヨレンタにプレゼントした“手袋”だ。ノヴァクが馬車からおりる前、「必ず……敵を討ってくるからな」と手袋をぎゅっとにぎりしめ復讐心をあらわにするシーンが。つまり、今でもノヴァクはヨレンタの手袋を大事に持っているということ。今後、どのようにつながるのか注目だ。

示されている“再登場”の可能性

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

『チ。』は主人公交代制の作品であり、これまで主人公の死と同時に章が移り変わってきた。第1章ではラファウが毒を飲んで自ら命を絶ち、第2章ではオクジーが処刑されて死んだ。

章が変わると、10年後、25年後と時間も大きく経過した。登場するキャラクターもほとんど入れ替わったが、なかには再登場するキャラクターも。たとえば、第1章から第3章までずっと出続けているノヴァクだ。彼は、一貫して地動説の敵として主人公たちの前に立ちふさがり続けてきた。

第2章で初登場し、第3章で異端解放戦線の組織長として戦士へと変貌したヨレンタも、再登場したときはあっと息をのむような驚きがあった。

時を超えて再びキャラクターが登場する意外な展開が、本作の見どころだといえる。そして、ノヴァクやヨレンタの存在は、キャラクターが再登場する可能性を示している。クライマックスにかけて、どの人物がどういった形で現れるのか。必見だ。

終盤にフィクションとノンフィクションが入り混じった展開も?

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

『チ。』の面白さのひとつに、「現実の出来事のように感じる」という点がある。本作はフィクションだが、まるで本当に歴史上で繰り広げられた出来事を観ているかのように錯覚するのだ。

このフィクションとノンフィクションが入り混じったような感覚は、そのまま本作のラストの展開にもつながってくる。そのため、複雑で難解だと感じる人もいるだろう。だが、きっと最終話を観終わった後には「凄いものを観た」という感動の波が押し寄せてくるはずだ。

全25話の放送で、残りあと3話となった『チ。』。毎週のように私たちに驚きと感動をもたらした本作がもうすぐ終わってしまうのは、はっきり言ってさびしい。継承されてきた地動説の物語を、最後の最後まで見届けたい。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari