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今度は大人気“お笑い芸人”もポスト!シンガーソングライターや有名俳優も虜にしてきた話題作に反響『チ。』

  • 2025.2.27
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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

魚豊による漫画を原作とした現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。第22話では、これまで敵として主人公たちの前に立ちふさがってきたノヴァクが、アントニの“ある言葉”によって絶望の表情に。SNSでは「価値観と世界観のどんでん返し!」「話的に精神的にえぐってくる」「問題作だなぁ……実に尖っていて、面白い」と反響が巻き起こった。

呆然自失のノヴァク……すべては“勘違い”だった?

騎士団から逃げるドゥラカとシュミット。ドゥラカを逃がすため、シュミットは果敢に馬から飛びおり追手と戦う。だが、剣を持ったノヴァクに首を一突きされ、シュミットは自分の血で窒息して死んでしまう。

ドゥラカが逃げ込んだのは、アントニがいる教会だった。アントニといえば、かつてのノヴァクの上司であり、現在は司教になっている人物だ。敵にしか思えないアントニに、彼女は本を利用した儲け話をもちかける。刺激に飢えた人々に、印刷機を使って娯楽となる本を出版することを提案したのだ。

「平たく言うと、“地球の運動について”です」ドゥラカが本の内容について説明すると、当然アントニは提案を拒否。アントニの父は、地動説を研究する異端者を何人も裁いてきたからだ。だが、よそで地動説が弾圧された話を聞いたことがないとアントニは気づく。地動説が異端かどうかは、そのときの権力者の裁量によっていくらでも変わるのだ。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

ドゥラカの儲け話に乗るアントニ。そこに、追ってきたノヴァクが現れる。驚くノヴァクに、アントニは「君は地動説のなにが問題だと思う?」と尋ねる。続けてアントニは、地動説はひとつの仮説にすぎず、新しい意見や発見を拒絶せず聖書への理解を深めるのが大事だと語った。ノヴァクはすっかり呆然自失だ。

そして、アントニは傭兵あがりのノヴァクが汚れ仕事を委託された経緯を推測し、地動説にまつわる騒動を「一部の人間が起こしたただの“勘違い”」だと言い放った。勘違いという言葉に、動揺を隠せないノヴァク。

ノヴァクがアントニの言葉を受け入れられないのは当然だ。彼はラファウやオクジーなど、数々の異端者を殺してきた。さらに、最愛の娘であるヨレンタも、地動説にかかわったことで死んだ。勘違いの一言で済ますのは、あまりにも酷だ。

ノヴァクについてSNSでは「流石に可哀想……」「ノヴァク視点で観るとここまで辛い話もない」「なかなかむごい展開」「ノヴァクは加害者なのか?被害者なのか?」「どっちに転ぶんだ」との声があがった。

「無限リピート」やす子も『チ。』の世界にどっぷり

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

俳優・松山ケンイチやシンガーソングライター・キタニタツヤなど、芸能界でもファンが多い『チ。』。2月20日には、X(旧Twitter)にてお笑いタレント・やす子も「チ。を読みながら怪獣を無限リピート」とポストしている。

やす子の投稿に対してSNSでは「わかりみが深すぎです」「やすこさんも知ってたんだ!」「週末にチ。を全巻買って来る予定ができました笑」「なんだろう?」「『チ。』と『怪獣』に関してググってみました」との声が。

やす子が実践しているように、「怪獣」を聴きながら原作漫画を読むと『チ。』の世界にどっぷりと浸れる。一方、松山は日の出を全身で浴びることをシュミットになぞらえて「シュミる」と表現していた。彼らもまた、ひとりのファンとして『チ。』を楽しんでいることが伝わってくる。

残酷な拷問や処刑をしてきたノヴァク。ただ、第22話で“勘違い”だとアントニに言われ取り乱す姿は、地動説によって狂わされたノヴァクの人生を知っているだけに同情してしまう。そして、アントニの考え方の変化は、世界の在り方も大きく変わりそうな予感がしてならない。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magar