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今さら聞けない『献血のやり方』まだ献血をしたことがない方は必見!実際の献血の流れをご紹介

  • 2024.8.28

身近にできるボランティア活動の一つ「献血」。初めての方にとっては、どんなことをするのか、どんな準備が必要なのか、不安に思うことも多いのではないでしょうか。この記事では、献血の基本的な知識から、実際の献血の流れ、さらには最新の献血事情まで、詳しくご紹介します。

あなたの血液が誰かの命を救う「献血」とは

病気や怪我、手術などで輸血、血漿分画製剤を必要とする患者さんのために、健康な人が自らの血液を提供するボランティア「献血」。

血液は長期保存ができず、人工的に作り出すこともできないため、一人ひとりの継続的な献血が必要とされています。

献血は全国各地にある『献血ルーム』や『献血バス』などで行われており、健康状態や年齢などの献血基準を満たした方であればどなたでも協力できます。

どちらを選ぶ?献血の種類

献血には、大きく分けて「全血献血」と「成分献血」の2種類があります。献血時には、どちらの方法で献血をするか選べるので、それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。

・全血献血
血液のすべての成分(赤血球、白血球、血小板、血漿)を提供する献血方法です。400mL献血と200mL献血があります。

・成分献血
血液中の特定の成分(血小板や血漿など)だけを採取し、ほかの成分は体内に戻す献血方法です。献血の所要時間はかかりますが、身体への負担が軽いのが特徴。

日本赤十字社では、献血基準を満たした方には、より多くの血液を提供できる400mL献血や、特定の成分を多く提供できる成分献血への協力を呼びかけています。

献血基準について

健康な方であれば、献血による身体への影響はほとんどありません。しかし、体調が優れなかったり、特定の条件に当てはまる場合には、献血者の安全と、輸血を受ける方の安全のために献血を中止、延期する場合があります。

献血ができない場合
・当日の体調不良、服薬中など
・特定の病気の既往歴、一定期間内に海外渡航歴がある場合
・妊娠中、授乳中など

その他の事項や詳細な基準は日本赤十字社のウェブサイトなどでも確認できるため、事前に一読しておくと安心です。

初めての方必見!献血の流れを体験レポート

実は筆者も、これまで健康体でありながら、献血未経験者でした。「なんとなく怖い」「手順がわからない」そんな漠然とした理由で、目を背けてきたのが正直なところです。

でも、この記事を書くことをきっかけに、献血を実施することに。きっと同じように、「献血に興味はあるけど、一歩踏み出せない…」と感じている方もいるはずです。

そんな方のためにも、ここからは詳しく献血の様子をレポートします。

献血センターに到着!

1. 献血受付(本人確認や申込み)
まずは受付で献血の申込みをします。今回は事前にウェブ上で予約をしたので、予約時にメールに届いた献血者コードを提示。初めての申込みだったので本人確認、献血の副作用・血液の利用目的などについて同意等の手続きを行いました。

献血をする日は、献血後にゆっくりと休んだ上で、激しい運動や長時間の運転は避ける必要があるので、予定に余裕があるときに行いましょう。

2. 体重測定と健康状態の確認
次に血液の適正な採取量を算出するため、体重測定と健康状態に関する質問に回答します。健康状態の問診回答は、献血者の安全と、輸血を受ける方の安全のためにも正確にご回答を。

3. 血圧・脈拍・体温の測定と医師による問診
血圧、脈拍、体温の測定を行った後は、先ほどの回答を元に医師による問診を行います。

4. 血液検査
続いては、ヘモグロビン濃度と血液型の事前判定を実施。筆者は、中指の指先から血液を採取し、判定してもらいました。成分献血の場合は、血小板数の測定も実施します。

ここまで準備できたら、水分補給やトイレを済ませて、呼ばれるまで待機。献血ルームにある自販機のドリンクは、献血者であれば無料でいただけます。

5. 採血
ついに採血の時間です! 採血ベッドに横になったら、説明を受けて採血を開始。採血針を刺すときは、チクッとした痛みを感じますが、しばらくすると痛みは和らぎ、採血中は痛みは感じませんでした。

全血献血の場合は10~15分程度で終了します。成分献血では、体内に血液を戻す必要があるので、40分~90分程度かかるそうです。

採血後は、体調に異常がないか確認をして、休憩所へ。

6. 休憩
献血後は、休憩場所で水分補給をしながら、今回は初めての献血だったので30分以上休憩します。

休憩時には、お菓子や初めての参加の記念品、献血の案内等をいただきました。

温かいお茶を飲みながら、ほっと一息。初めての献血を無事終えることができて安心です!

7. 献血終了
最後に献血カードを受け取って終了です。献血カードの裏側には、次回献血可能日などが記載されています。

ちなみに献血カードを受け取った後は、カードに記載されている献血者コードを元に、ウェブサイト「ラブブラッド」に尊く可能です。ラブブラッドに登録すれば、次回からはウェブやアプリから事前に問診回答ができるようになります!

献血後の健康チェックもお任せ!検査結果のお知らせ

献血に協力をすると、7項目の生化学検査と8項目の血球計数検査の結果をお知らせしてくれるサービスがあります。

検査結果の受け取り方
・献血後2週間程度で郵送にて通知(希望者のみ)
・献血Web会員サービス「ラブラッド」に登録すると、献血後数日でウェブサイト上で確認可能(会員の方は原則ウェブ通知のみ)

筆者はウェブ登録をしたので、さっそく翌日に検査結果の通知が来ました!献血を通じて、自身の健康状態をチェックできるのはとっても便利ですよね。

献血の最新事情!もっと気軽に、もっと楽しく

近年、献血はより身近で参加しやすい形へと進化を遂げており、高級ホテルが献血会場となる「ホテル献血」や、オフィス街やショッピングモールに献血バスが出向く「献血バス」など、献血の機会がますます増えています。

さらに、献血回数に応じて記念品がもらえるなど、楽しみながら社会貢献できる工夫も盛りだくさん!余裕がある日に、血液検査&休憩がてら気軽に立ち寄るのも良いですね。

献血は、誰かの命を救うことができる、かけがえのない社会貢献活動。この記事を読んで、少しでも献血に興味を持っていただけた方は、ぜひ筆者と一緒に勇気を出して献血に参加してみませんか? 初めての献血は、きっと緊張すると思います。でも、献血は思っていたよりもずっと手軽で、温かい気持ちになれる活動です。

きっとあなたの小さな一歩が、誰かの大きな希望につながるはず。

まとめ/滝谷遥

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