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【水ようかんとようかんの違いって何⁉】材料は同じなのに…え、カロリーが1.5倍も違うの⁉それは大変!

  • 2024.8.28

涼を運んでくれる和菓子「水ようかん」。一方、1年中、あんこ好きを満足させてくれる「ようかん」。この2つのようかんの違いって何かご存じですか?ようかんはあんこがぎっしり詰まって濃厚、水ようかんはあんこの濃度が薄めでさらっとしている…そんなイメージですが、実際のところ何が違うんでしょう?テレビ朝日系『スーパーJチャンネル』では、この知ってるようで知らない素朴な疑問にズバッと答えてくれました!




「ようかん」と「水ようかん」の材料は同じ!?

意外にも、「ようかん」と「水ようかん」は、“材料は同じ”なんだそうです。

近所のスーパーで購入した「ようかん」と「水ようかん」を見てみると、



「ようかん」の原材料名は、砂糖、小豆、水あめ、寒天…。




「水ようかん」の原材料名は、砂糖、小豆、水あめ、寒天…。



あら、確かに同じ。

でも、ひとつ、違いを見つけました。

それは「名称」。

「ようかん」の名称は、「ようかん」になっていますが、



水ようかんの名称は、「生菓子」になっています。



食品における「名称」は、誰が見てもそれとわかる、社会通念上の一般的な名称を表示するらしいのですが、ようかんの名称は「ようかん」なのに、水ようかんの名称は「ようかん」ではないとは…。

うーーん、頭がますます混乱してきました(笑)。

一体、「水ようかん」と「ようかん」の違いって何なんでしょう?



「ようかん」と「水ようかん」の違いってナニ!?

『スーパーJチャンネル』では、日本あんこ協会のにしいあんこ会長が「ようかん」と「水ようかん」の違いを解説してくれました。

にしいあんこ会長によると、「水ようかんは、ようかんに比べて水分量が非常に多い」という特徴があるとのこと。

「ようかん」は、“煮詰めて”水分を飛ばしてから冷やし固めますが、「水ようかん」は“煮詰めず”に冷やし固めるので、水分量が多いそうです。

だから、“水”ようかんってわけね。そのままじゃん(笑)。

ということで、「水ようかん」と「ようかん」の違いは、「水分量」でした。材料は同じでも、作る工程の違いによって生じる水分量が水ようかんとようかんの違いのようです。

…あっ、もしかして、水ようかんの名称が「生菓子」だったこともこれに関係があるのかも。

ちょっと調べてみると、和菓子では水分量が30%以上のものを「生菓子」としていると書いてありました。

どうやら、水ようかんは水分量が30%以上あるため、名称が「生菓子」ってことになってるみたいですね。たぶん(笑)。

そして、作る工程と水分量の違いにより、100gあたりのカロリーにも差があるとか。

ようかんのカロリーは水ようかんの1.5倍!?

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、「水ようかん」は100gあたり168kcalなのに対し「ようかん」は289kcalと、なんと1.5倍以上カロリーが高いそうです。

同じ材料を使っていますが、カロリーもけっこう違うんですね。

では、実際にようかんと水ようかんを食べ比べて、食感や甘さにどんな違いがあるのか確認してみましょう。

まずは、ようかん。


ようかん

餡子が密。ぎっしり餡子が詰まっていて、ひと切れにズシリと重さを感じます。

しっかりしているので、黒文字楊枝をグッと差し込まないと切れません。


ようかん


ようかん

食べてみると、見た目通り餡子がぎっしり詰まっていて、歯ごたえがあります。甘味はもちろん、あんこの味が濃厚。口の中の温度で餡子がしだいにやわらかくなっていきます。


ようかん



続いて、水ようかん。

見た目は、ようかんより瑞々しさがあるような…。


水ようかん

力を入れなくても、黒文字楊枝がスッと入っていくやわらかさ。


水ようかん

切り口を見ても、水分を多く含んでいるのがわかります。


水ようかん

食べてみると、ようかんにはあまり感じなかったひんやりした冷たさを感じます。これも、水分量の違いゆえ?

そして、食べた瞬間、固まっていた水ようかんが一瞬でほどけて溶けていきます。ようかんのような濃厚な甘さとねっとりした食感はなく、甘さも食感もサラッとしています。

食べ比べてみると、ようかんと水ようかんの甘味や食感の違いを実感できます。おもしろい。


水ようかん

「生菓子」に大別され、水分が多い水ようかんは、ようかんよりも日持ちしないことが多いので、保存の際には注意したほうが良いとのことです。一方、砂糖を多く含むようかんは、常温保存もでき、カロリーも高いので非常食としても注目されていますよね。

…ということで、「水ようかん」と「ようかん」は、材料は同じながら、作る工程、水分量、カロリー、日持ちの点で違いがあることが分かりました。

100gあたりのカロリーはようかんの方が高いですが、濃厚なようかんはひと口あたりの満足感も高く、水ようかんより少ない量で満足感を得られるのかなとも思います。

餡子好きのわたしとしては、ようかんも水ようかんもどっちも大好き。夏は水ようかんですが、秋には栗ようかんが待っています(笑)。楽しみすぎるっ♪

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