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初めて行く病院では注意! 医師が教える「初診時にすべきこと、注意点」

  • 2024.8.27

初めて病院を受診するときには、緊張してしまう人もいますよね。何を持参すべきか、どのような質問をされるかなど、予備知識がないと戸惑ってしまうことも多いでしょう。そこで今回は、初めての受診時に気を付けるべきポイントを解説します。これを読んで、安心して初診に臨んでくださいね。

初診時にすべきこと

1.診察予約の確認

まずは、あらかじめ診察に予約が必要かどうか確認しておきましょう。医師法では、診察の求めがあった場合には診察しなければならないことを定めた“応召義務”というのがあるのですが、緊急性のない受診については予約制をとっているクリニックもあります。その場合は予約している方が優先的に診察されるため、待たされたり、対応してもらえないなどという場合もあります。まずは、そのクリニックが予約制なのかどうかは確認しておくと安心ですね。

最近では、電話やインターネットで予約ができる病院も多いので、事前に調べて必要な場合は予約を入れることが大切です。

2.必要書類と持ち物の準備

基本的に、保険診療を受ける場合には受診時に健康保険証が必要です。自費診療の場合は保険証の提示は必須ではないですが、本人確認書類の提示を求められることがありますので、持っていくと安心ですね。

追加の情報として、現在服用している薬が分かる「おくすり手帳」などを持参すると診察がスムーズです。また、薬のアレルギーがある方は、どの薬にどのようなアレルギーが出たことがあるか確認されることがあるため、事前に確認しておきましょう。

3.症状の整理とメモ

受診時は、医師に自分の症状を的確に伝えることが重要です。でも、医師を目の前にすると緊張してしまい、言いたいことを忘れてしまう方もいらっしゃいます。自信がない場合は、あらかじめ症状の出始めた時期や症状の変化、症状の頻度、どのような状況で悪化するかなどをメモしておき、伝えられるようにしておきましょう。

例えば、「一週間前から咳が出始め、夜間に悪化する」といった具体的な情報があると、医師は適切な検査や治療を提案しやすくなります。

4.質問事項のリストアップ

診察の場では、緊張して質問を忘れてしまうことがあります。あらかじめ質問事項をリストにしておくと、あとで聞くのを忘れてしまったと後悔することがなくなります。「この症状はどのくらいで治るのか?」や「どのような治療法があるのか?」など、自分が知りたいことを整理しておくと良いですね。

初診時の注意点

1.医師とのコミュニケーション

医師は患者さんの話を基に診断を進めます。正確で具体的な情報を提供することで、より適切な診断と治療が期待できます。もし、症状をきちんと伝えなかったり、重要な情報を省略したりすると、適切な検査や治療が受けられないことにもなりかねません。自分の不利益につながることがあるので注意しましょう。また、分からないことがあれば積極的に質問することも大切です。

2.自己診断を避ける

インターネットや自己の知識に基づいて病気を自己診断することは、誤診の原因となる可能性があります。医師は専門的な知識と経験を持っており、適切な診断と治療を行うために日々情報をアップデートしています。

ただ、もし診療を受けた医師の方針に納得がいかなかったり、説明が不十分だと感じる場合は、他の医師に相談するという選択も可能です。また、医師も人間なので、相性の善し悪しを感じる場合があるかもしれません。納得のいく治療を進められるようにしたいですね。

3.プライバシーの保護

医療情報は非常にプライベートなものです。プライベートな情報を開示することに対して不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。ただ、診察時に得られる情報は、患者さんの許可なく第三者に漏らされることはありません。そのため、他人に聞かれたくない内容についても、病院側もプライバシーを尊重し、適切に対応しますので安心してくださいね。

4.支払い方法の確認

最後に支払い方法についてです。他の小売店と同じように、病院によっては、クレジットカードや電子マネーが利用できず、現金での支払いのみに対応している場合があります。また、保険適用外の診療や検査が必要な場合もあります。受付での支払い時に困らないように、現金やクレジットカードの準備をしておくと良いでしょう。保険適用外の費用が発生する場合は、事前に確認することが大切ですね。

おわりに

初めて受診する病院だと、いろいろと不安に感じてしまうのが普通です。また、医師を目の前にすると緊張してしまう方もいらっしゃるかもしれないですね。診察予約の確認や必要書類の準備、症状の整理と質問事項のリストアップなど、事前に準備しておくと安心して診察に望むことができます。

医師と良好なコミュニケーションを築くことで、協力してスムーズに治療を進めていくことができます。自分が気になっていることはなんでも尋ねるようにしましょう。
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筆者情報

ママ女医ちえこ(産婦人科医)
産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は17万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。
YouTube:https://www.youtube.com/c/mama女医ちえこ
X:@mamajoy_chieko

産婦人科専門医/ママ女医ちえこ

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