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川﨑Fら日本勢は要警戒…ACLエリート出場の韓国・蔚山が今夏補強したブラジル人FWヤゴとは

  • 2024.8.27

今夏に蔚山(ウルサン)HD FCが補強した新ストライカー、ブラジル人FWヤゴ(25)がついに“爆発”した。

ヤゴは8月25日、光州(クァンジュ)サッカー専用球場で行われたKリーグ1(1部)第28節の光州FC戦で先発出場し、後半42分の決勝ゴールで蔚山を1-0の勝利に導いた。相手のビルドアップミスからペナルティエリア手前でパスを受けると、左足でグラウンダーシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

4日前の21日、同会場で行われた光州とのコリアカップ(前FAカップ)準決勝第1戦でも、ヤゴは決勝点を決めている。後半10分、相手GKのパスを元京都サンガF.C.、ジュビロ磐田、ヴィッセル神戸のMFチョン・ウヨン(34)がカットし、最後はヤゴが左足でシュートを流し込んだ。この試合も蔚山が1-0で勝利した。

2戦連続得点で「すっきりした」

ヤゴは蔚山でも存在感を発揮し始めている。

1999年7月生まれの25歳で、身長186cm・体重82kgの体格を誇るヤゴ。2022-2023シーズンはポルトガルのポルティモネンセに在籍し、リーグ戦25試合3ゴール2アシストを記録した。同クラブでは日本代表GK中村航輔(29)ともチームメイトだった。

そして昨夏、ポルティモネンセからレンタル移籍で江原(カンウォン)FCに加入すると、江原でプレーした今季前半戦で18試合9ゴール1アシストと“大爆発”。このような活躍が認められ、夏の移籍市場で蔚山に加入した。なお、2022~2024年の2年間在籍したハンガリー代表FWアーダーム・マルティン(29)は今夏に退団し、ギリシャのアステラス・トリポリスに加入している。

ヤゴ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ヤゴ

そんなヤゴだが、蔚山加入後は4試合連続で無得点と、序盤の活躍は期待に及ばなかった。蔚山はこの間、ホン・ミョンボ前監督が韓国代表監督就任のためチームを去り、後任にキム・パンゴン監督が就任。新指揮官に「何かを見せなければならない」というプレッシャーに苦しみ、ピッチ上でもプレーに焦りが目立った。

ただ、最も重要な瞬間にストライカーの役目を果たした。シーズンで最も重要な光州との3連戦だっただけになおさらだ。

Kリーグ3連覇を狙う蔚山は、ここ最近はシーズン序盤のような得点力を見せられずにいる。リーグ戦では一時12チーム中4位まで落ちた。何より、光州とは今季前半に2度対戦していずれも敗れただけに、リベンジを狙っていた。

そんな蔚山を勝利に導いたのがヤゴだ。リーグ戦では勝ち点3を確保して2位に再浮上し、コリアカップでは先勝したことで決勝進出に一歩前進した。

第2戦は28日にホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われる。この試合でもヤゴの“爆発”が見られれば、蔚山は決勝行きのチケットを手にできるはずだ。

ヤゴ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ヤゴ

ヤゴは本紙『スポーツソウル』に対し、「(光州でのアウェイ2連戦で)得点をしたことで、何かすっきりしたような気持ちになった。同時に、自分の得点を待っていた人たちに恩返ししたい感情もあった」とし、「ただ、その嬉しい感情は、蔚山に戻るときにすべて振り払った。次の水曜日の試合でも得点しなければならない」と覚悟を伝えた。

それとともに、「これからACLE、コリアカップ、リーグと、さらに激しい争いが控えるなかゴールを決めただけに、自分自身にもっと大きな期待をして努力する。最後まで私を信じてくれて、遠い光州まで応援に来てくれたファンに感謝したい」と付け加えた。

なお、ヤゴが所属する蔚山は、9月からスタートするAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸と対戦。9月18日のリーグステージ第1節では、ホームの蔚山文殊サッカー競技場で川崎Fと対戦する。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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